1月18(土)、19(日)『開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル』と題して、昭和の二大未解決事件を描いた作品を放送します
第一夜に放送する『三億円事件』は、田村正和さん主演。
田村さんがアメリカの保険会社から派遣された日本人調査員・武田秀哉に扮し、すでに時効が成立した三億円事件の謎に挑み、犯人に迫っていきます。
第二夜は、ビートたけしさん主演の『黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~』。
たけしさんが演じるのは、定年間近のベテラン刑事・藤沢六郎。事件の陰に潜む聖職者による黒い犯罪を、執念の捜査で暴いていきます。
今回は二人の主演作を二夜連続で披露する、という豪華な”競”演が実現することとなりました
先日、特別記者会見が行われ、田村正和さんとビートたけしさんが出席。それぞれの作品の監督である藤田明二氏と石橋冠氏も交え、作品にかけた思いを披露しました!
▲(左から)石橋冠監督、ビートたけしさん、田村正和さん、藤田明二監督
祖国・日本に複雑な思いを抱くアメリカの保険調査員という難役を演じ切った田村さんは「脚本にとても現実味があって、事件の後に明らかになったさまざまな事実が推理とともにタイミングよく、ストーリーの中に折り込まれている。三億円事件の真相は、もしかしたらこのドラマどおりなのでは…と思えるほど、リアリティーあふれる作品に仕上がっていると思います!」とドラマの出来栄えをPR!
3本目の松本清張作品となるたけしさんは「最後まで物語を引っ張っていく清張さんの技術はたいしたもんだね。『黒い福音』はだいたい事件のあらましが途中からわかってくるけど、藤沢六郎という刑事の生き様も描かれ、”わかっているんだけど面白い”という新しいサスペンスドラマだと思う」と力強く語りました。
【田村正和さん】
今回、私が演じた武田秀哉は、敗戦後の日本に違和感を抱いて、母親を日本に残してアメリカに渡った、保険会社の調査員です。三億円事件の後に明らかになった事実がいくつかあるのですが、脚本にはその事実がストーリーの中にタイミングよく織り込まれていて、もしかしたら事件はこのドラマどおりなのでは、松本清張さんの推理そのものが事件の真相なのではないか、と思えるほど、大変リアリティーあるドラマに仕上がっていると思います。演じていて、徐々に犯人の姿が見えてくることに快感のようなものを感じました。
私は昭和18年生まれなので戦争のことはあまり覚えていないのですが、敗戦後に武田が日本の軍人たちや政治家のあり方に違和感を抱くのは、微かにわかるような気がしました。大変、面白いドラマに仕上がっていると思います!今回、武田と常に行動を共にしている現地調査員の役で余貴美子さんと段田安則さんが出演してくださったのですが、舞台で鍛えた方々なので、とても声が通るんです。私は疲れてくると声が掠れるので、のどアメをなめたりして乗り切りました。また、藤田監督との撮影現場は大変楽しく、今回も、新潟までロケに行ったのですが、東京では訪れることのない居酒屋にスタッフの皆さんと出かけて、日本海の海の幸、日本酒を大いに楽しんできました!
【藤田明二監督】
他局も含め、昨年から今年にかけて、ブームなのかと思うほど“三億円”という言葉が飛び交っていますが、我々が作ったドラマは真実に非常に迫った中身の濃い作品に仕上がっていると自負しています!
田村さん扮する主人公は敗戦後すぐに若くして日本を出て、アメリカでずっと生活している。その中で、日本人にはない合理的な物の考え方を身につけており、外見は日本人だけど、中身はあんまり日本人じゃない。そんな外見だけ日本人の主人公が最後、日本の警察に対して立ち上がり、“お前ら、日本人か?”と尋ねるシーンがあるんです。逆説的ですが、そこがすごく面白い構造になっている脚本です。田村さんにはそんな“中途半端な日本人”をうまく演じていただきました。(田村の「藤田監督の現場が好きだ」との発言を受けて…)おそらく1テイク目ですぐOKを出すからだ、と思います(笑)。歳を取ってくると、どんどん撮るのが早くなってくるんですよね(笑)
【ビートたけしさん】
松本清張作品は3本目。監督にすべてを任せて、とにかく言われたとおりに演じようと臨みました。松本清張の作品は、やっぱり最後までうまく物語を引っ張っていくね。その技術はたいしたものだなぁと思います。長ゼリフが多くて、それさえなければ楽しくやれたんだけどね(笑)。
石橋(冠)監督がボクと同じくせっかちなので、撮影は非常に楽だったね。オイラは出身が漫才師だから、一発勝負がいい。監督は照明を直し終わってないのに、“はい!本番”というタイプで、同じシーンを何度も繰り返して撮らないのでありがたかったね。それに、私に対しては、細かいことを言わず、好きにやらせてくれて、いつのまにか一生懸命やる気にさせられて、もうちょっと撮影したかったな、と思うような現場を作ってくださるんだよね。事件が起きた当時は日本が敗戦国という状況があり、かつ容疑者が戦勝国の聖職者であり、司法の世界にも先勝国のプレッシャーがかかってくる…。事件のあらましはだいたい途中からわかってくるんだけど、その中で藤沢六郎の刑事としての生き様や、国家権力との対立などが描かれ、“わかっているんだけど、面白い”という新しいサスペンスドラマに仕上がったなと思うよ!
【石橋冠監督】
たけしさんとはドラマ『兄弟』以来、約15年前からのお付き合いで、今回でご一緒するのは4本目。そのうち3本が松本清張作品です。今回も居心地のよい現場で、僕はたけしさんのご両親を描いた『菊次郎とさき』という連続ドラマも撮っているので、まるで親戚と一緒にいるような気分でした。たけしさんが演じた藤沢六郎は原作にはあまり出てこないのですが、たけしさんは藤沢役のオリジナルの部分をぜんぶ埋めてくださって、素晴らしい演技をしてくださったと思います。非常に難しい物語ではありますが、“組織”というものや“国際関係”、“権力”といった要素が非常に今日(こんにちてき)的でもあり、そのぶん面白くなったのではないか、と思います。
(たけしさんから石橋監督がせっかちで、早撮りだと暴露されて…)僕はせっかちでもありますが、ライブ感が非常に好きなんですよ! それに、皆さんおわかりのように、主演が“北野武監督”ですから、プレッシャーが強いんですよ! 撮りながらも“向こうはどう考えているのかな”と思うことが多々あって、それでどんどん先に行く、というのが本音です(笑)。ただ、たけしさんはやはり監督をなさっているからか、僕がやりたいこと、描きたいことを事前にわかってくださることが多くて、そういう意味では非常に楽な撮影現場でした!
会見では、『三億円事件』の放送日、1月18日(土)に誕生日を迎えるビートたけしさんを祝福して、田村さんから花束のプレゼントが「いつまでもお元気でいてください!」とお祝いの言葉を掛けると、たけしさんは照れくさそうにしていました
テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル。
『三億円事件』は、1月18日(土)よる9時~、
『黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~』は、19日(日)よる9時の放送です
コメント
ビートたけしさん主演の『黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~』を再放送希望します。
ビートたけしさん主演の『黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~』を再放送してください。没後30年の今年テレビ朝日のドラマとして年内に希望してます。
ビートたけしさん主演の『黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~』を再放送していただきたいです。
没後30年で多くの作品を放送していますが、テレビ朝日オリジナルのコンポ作品を年内に放送してください。
55周年の三億事件の手越くんのでていたのを、みてみたいです、
北野武さんや、田村正和さんと、いった大物俳優さんと、どう?感じだったのか?テレビでやってくださいおねがいいたします。