テレビ朝日の社員がテレビの裏側を紹介する「テレ朝出前講座」。今回は「災害報道・防災講座」のうち、千葉市内の3つの区で開催した〝千葉市の防災〟編をご紹介します。
講師は広報局お客様フロント部の久慈省平。報道局ニュースセンターで災害報道担当部長やウェザーセンターのプロデューサーなどを務めた災害報道のエキスパートです。地震や大雨などの緊急災害時にテレビ局がどのように放送対応しているのか。久慈講師はその舞台裏を紹介した上で、それぞれの地域ごとの防災について話しました。
千葉市・中央区
9月27日(土)は千葉市中央区の川戸公民館で「災害報道の見方と地域防災」をテーマに開催しました。
中央区は県庁や市役所のほか、オフィスビルが立ち並ぶ政治、経済の中心で、鉄道や幹線道路が交差し、人と物が集まる大都会です。千葉市は中央区を震源とする直下型地震をモデルに被害想定を出しています。
久慈講師は「エレベーターに乗っているときに地震が発生したら、すぐに最寄り階で降りること」と話し、都会のエレベーターはいったん停止したら、なかなか復旧しないことを自分の経験を交えて説明しました。
また、大地震の直後にはビルの高層階がゆっくりと長時間揺れ続ける長周期地震動の危険があるため、高層階には行かないことを推奨しました。
さらに、災害時には帰宅しようとする人々が駅に集まり、群衆雪崩やパニックの危険があるため、駅には近付かないなど、大都会ならではの防災対策について解説しました。
千葉市・若葉区
11月18日(火)に実施した千葉市若葉区の都賀コミュニティセンターでは、一般市民だけでなく、区の防災担当者や避難所運営に関わる方も参加しました。
内陸部に位置する若葉区は津波や高潮の心配がなく、日本最大級の貝塚として有名な加曽利貝塚があるなど、自然豊かな場所です。
久慈講師は「貝塚があるということは、かつて、ここは海だったということ」と話し、
約1万年前の縄文時代は内陸深くまで海水が入り込んでいて、揺れやすい地盤であると指摘。千葉市内でも土砂災害が発生しやすい地域であることをハザードマップを見ながら確認しました。
また、千葉市内には大河川がないため、洪水とは無縁のように思われがちですが、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降ったときには排水処理が追い付かず、市街地を中心に内水氾濫の危険があることをクイズ形式で解説しました。
千葉市・美浜区
1月19日(月)には千葉市美浜区の幕張西公民館で「災害報道とテレビ~命を守る防災情報とは」と題して開催しました。
東京湾に面して海岸線が広がる美浜区は津波への警戒が必要です。
久慈講師は、南海トラフ巨大地震など太平洋側で発生した津波が東京湾に入り、美浜区に到達するまでには1時間以上かかる見通しであることや、地形的にも津波の威力が減衰しやすいことを図解で紹介。津波警報が発表されても、慌てずに冷静に避難することを話しました。
また、埋立地や干拓地が多いため、千葉市内では最も液状化の危険性がある地域であることをデータで示しました。
それぞれの会場の参加者からは「災害時のテレビ報道の大切さがわかった」
「自分が住んでいる土地にどのような災害の可能性があるのか教えていただきました」
「災害が起きた時の具体的な行動について考える良い機会になりました」などの感想をいただきました。
千葉市民の皆さん、ありがとうございました。テレビの災害報道を知っていただき、少しでも地域の防災に関心を持っていただけるとうれしいです。
テレビ朝日では「災害報道・防災講座」のほかにも、「ニュース番組の舞台裏」や「話し方・コミュニケーション講座」など、さまざまなテーマで「テレ朝出前講座」を実施しています。ご希望される場合は、テレビ朝日HPからお申し込みください。
https://www.tv-asahi.co.jp/teleasa/d_kouza/
(了)









