5月27日(土)、八王子生涯学習センターで大人出前講座を開催快晴の中、97人が参加しました!
テーマは「テレビニュースができるまで~報道番組の舞台裏~」。
講師は、報道局社会部・政治部記者・ロンドン支局長・外報部長・コメンテーターを歴任した長田明 広報局長と、アナウンサー・社会部記者・番組審査室をつとめて来た川瀬眞由美 お客様フロント部長。
2人のベテランが長年、最前線で取材を重ねた実体験を交えながら、ニュースの表と裏を語りました
----
テレビ朝日の報道局には、政治部・経済部・社会部・外報部という出稿部(ニュース原稿を書く部署)があります。
長田講師はそれぞれの部署を、自身の経験を交えながら話しました。
政治部
主に国会・政党本部・議員会館・総理官邸などで取材を行い、いつもスーツ姿で永田町を駆け回っている政治部記者。
官邸・政党・省庁ごとに担当が決まっていて、「番記者」と呼ばれます。
長田講師はここで、記者も一緒に搭乗することのある“政府専用機”について紹介。
機上の旗は、いつ・どうやって付けているかなどの裏話に、会場のみなさんは興味津々な様子でした!
外報部
テレビ朝日系列は10か所の海外支局で世界で起きていることを取材しています。
例えばサミットでは、海外首脳の取材などを担当。テロなど予期せぬ大きなアクシデントが起きることもしばしば…。
2003年から3年間、ロンドン支局長を務めた長田講師は、2005年のサミット中に発生した爆破テロなど、当時の話を教えてくれました。
社会部
事件・自己・裁判所や生活に直結するニュースを取材しているのが社会部記者。
この中でも特にハードなのが事件記者。朝回り夜回り、もちろん泊まり勤務も!
ここでは、警視庁担当記者の1日を密着VTRで紹介しました。
長田講師は最後に、刑事ドラマを見る時に、知っているとよりドラマが楽しめるウラ情報を伝授
このマーク、皆さんご存じですか??
これは・・・
警視庁・捜査一課のバッジです。
『相棒』の伊丹刑事や『警視庁捜査一課9係』の村瀬刑事もちゃんと劇中でこのバッジを付けています!
ちなみに『相棒』の右京さんは捜査一課ではなく、“特命係”なのでバッジは付けていません。
今後刑事ドラマをご覧になる際は、このバッジにもご注目してみてくださいね
アナウンサーや社会部記者などを経験し、アナウンススクールで授業も行っている川瀬講師。
川瀬講師からは、普段なかなか知ることのできないアナウンサーのあれこれを教えてもらいました!
皆さん、ニュースを伝えているアナウンサーからは、どんな風景が見えていると思いますか??
アナウンサーから見えているのは・・・ こんな感じ!!
お昼の『ANNニュース』など短いニュースを放送しているニュース専用スタジオ。
放送中は、進行を担当するフロアディレクターやアナウンサーに指示を出すアナサイドデスク、カメラマンなど、3~4人ほど。
こちらのスタジオでは、事件や災害が発生した際にいつでもすぐに対応できるよう、記者はもちろんのこと、照明・技術も24時間スタンバイしています!
他にも「時間ぴったりに読み終わる方法」など、まさにニュース番組の裏側
貴重な話の数々に皆さん聞き入った様子でした
長年、主にニュース担当として報道の現場に携わった川瀬講師。
仕事の魅力と“ニュース”について 「この仕事をしていて良かったと思うのは、時代と共に歩んでこられたということです。御巣鷹山墜落事故、オウム事件…、その時その時の大きな事件・出来事と自分の人生・仕事を重ねて生きてきました。視聴者の皆さんにも、あのニュースの時に自分は、自分の子供はこうだったなと思ってもらえたら。“ニュース”が世の中と皆さんをリンクさせるきっかけになってくれれば良いなと思います」と語りました。
ご来場いただいた皆さま、熱心にメモを取ったり、たくさんの質問を寄せてくださったりありがとうございました関心・意識の高い皆さまが多く、こちらも嬉しかったです
来月の大人出前授業は、
6月8日静岡市(詳しくはコチラをクリック!)、6月24日 栃木県さくら市(詳しくはコチラをクリック!)です!
たくさんの方のご参加をお待ちしております