テレビ朝日と朝日新聞の合同企画『夏休みメディア講座』が開かれ、高校生33名が参加しました。今年で7回目の開催です!
テレビ朝日では、「ディレクターコース」と「アナウンサーコース」に分かれ、「テレビ朝日・六本木ヒルズSUMMER STATION」を紹介するミニ情報番組作りに挑戦
田中萌アナウンサーによる講座やワークショップなどを通して、テレビ局の仕事について学びました
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ディレクターコースは、2人1組で番組の構成を立て、1人40秒の原稿を書くために、会場取材やインタビューを体験しました
★ミニ講座
まずは取材企画や構成手法などについて、情報バラエティ番組のプロデューサー経験をもつ、広報局お客様フロント部の小林正が講義を行いました。
小林講師は、「ただ事実を並べるだけでなく、ターゲットが行ってみたくなるような内容が大事」と話し、「始めから完璧に作ろうと思わず、まずは書いてみよう!」とアドバイスを送りました。
★会場取材&インタビュー
ミニ講座で学んだ事を元に、いよいよ夏祭り会場の取材へ出発
混雑している会場内に初めは戸惑う生徒さんもいましたが、会場のマップとメモを手に気になるブースへアトラクションを体験したり、スタッフへ質問をしていました!
こちらの2人組は、テレアサショップのお土産やカフェの商品取材へ。
しっかりとインタビューできていました時間が足りないチームもありましたが、会場の雰囲気を肌で感じたようでした!
会場取材の後は、夏祭り実行委員を務めるテレビ朝日イベント事業センターの長澤剛史さんへの質問タイム
会場を見てそれぞれ疑問に思った事を長澤さんに聞きました!
●「限られたエリアで雰囲気を出す工夫は?」
●「ブースの番組はどういう基準で選んでいるんですか?」
●「バーチャルを使ったアトラクションが多い理由は?」
●「SNSはどのように活用していますか?」
●「ターゲットの客層は?」
皆さんの鋭い質問の数々に感心していた長澤さん。ひとつずつ丁寧に答えてくれました!
最後に「ご家族で楽しめる企画を意識しています。朝から晩まで丸一日、ご家族が一緒になって遊べる工夫を凝らしています」と話してくれました
★原稿作成
取材のあとは原稿作成取材やインタビューで得た情報を元に、約30分で40秒の原稿を2本書きます!
40秒と聞くと短くて簡単そうと思うかもしれませんが、実は短いからこそ書くのが難しいのです
でも皆さんスラスラと書き始めて、スタッフはビックリ!
さらに、用意してあるたくさんの写真の中から、記事に合う写真をこだわって選びます!
チームメイトと相談しながら協力して番組の準備が出来ました
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アナウンサーコースは、ディレクターが書いた原稿を発表会で読むために、滑舌練習や発声練習を行いました
★発声練習・発音の基本
アナウンサーが行っている「発音練習」を体験!さらに原稿読みにも挑戦しました!
講師はテレビ朝日で長年アナウンサーを務めた、広報局お客様フロント部の川瀬眞由美部長と広報部の藤井暁。
川瀬講師は、「声を対面の壁や向かいの友達にぶつけるような勢いで発声してみよう!」とポイントを伝授
藤井講師は、「腹式発声」のやり方を説明し、「滑舌の悪さは、発音練習を日頃から続けることで改善されていきます」と話しました
またフリートークのやり方やコツについても伝えましたポイントのひとつは“五感”を駆使すること。そして数字などのデータや情報、自分の体験などを盛り込みむことで、聞き手は話の内容を具体的にイメージできるようになります
★ミニ講座
『グッド!モーニング』などを担当している田中萌アナウンサーに「仕事のやりがいや気を付けていること」などを話してもらいました
田中アナウンサーは、「発言するときは一方的でなく、常に別の視点に立って伝えること、一度立ち止まって考える姿勢を意識しています。またアナウンサーは、声をただ届けているだけではありません。テレビを通してアナウンサーという“人”が伝えていることを忘れず、文字の裏にある背景を考え、声に表情をつけるようにしています。私がこの仕事を目指そうと思ったのは皆さんと同じ高校生の時です。たくさんの可能性がありますので、頑張って下さい!」と話しました。
生徒からは、「食レポで困ったことは?」など視聴者ならではの質問も寄せられました
どちらのコースもテレビ朝日の社内を見学しました放送直前の番組スタッフがバタバタと走る姿を目の当たりにしたり、第4スタジオや64スタジオなどを見学し、テレビ局の仕事に触れました
クロマキーセットの紹介では、興味津々な様子でガイドの話を聞き、背景が合成されるのを体験
いよいよディレクターが書いた原稿をアナウンサーがフリートークを交えて発表
まずは、りグループを組むディレクター2人とアナウンサー3人で打ち合わせ。
アナウンサーの3人は、1人がMCを担当し、残る2人が原稿を読みます
発表中、ディレクター2人は写真を変えるタイミングも指示します。
簡単なリハーサルを行い、出番を待っている皆さんは真剣なまなざしに
そして少し緊張した様子で本番に挑戦!
「本番5秒前!4、3、2、1・・・Q!!」
どのグループもプロ顔負けな番組を放送してくれました自分が見て感じた事と、講師から教えてもらったポイントをしっかりと押さえており、会場は大きな拍手に包まれました
終了後にはディレクターを担当した生徒から「自分の書いた文章を綺麗に読んでもらい、嬉しかったです!本物のアナウンサーみたいだったです」とアナウンサーを担当した生徒に伝えたりと、皆さん互いに感想を伝え合いました
会場を視察したテレビ朝日の両角晃一取締役は「素晴らしい発表に驚きました。これを機にメディアに興味を持ってくれたらと思います」と激励しました。
熱心に参加してくれた皆さん、ありがとうございました私たちスタッフも、真剣に取り組む参加者の姿に大きなエネルギーをもらいました
◆◇◆◇◆◇参加者の感想◇◆◇◆◇◆◇
●いつも何気なく見ているニュースの後ろでは大変な時間と労力が使われていることを改めて感じました。これからもボキャブラリーを増やし、コミュニケーション力を高めていきたいです。
●「PRESS]の札を下げて自分の手で取材して原稿を書くということが本当に貴重な体験でした。メディアについて情報を集めて考えるよりも、実際に体験することの大切さを学びました。
●うまく伝えることのできないもどかしさや、伝えられたときの達成感を体験でき良かったです。
●現役のアナウンサーの声が聞けたことが嬉しかったです。将来の仕事の候補にしたいです。
●普段は聞けないことを聞き、入れない所、見れない所を見て、メディアに対する見方が変わりました。もっとメディアの世界を知りたいと思いました。
●今日学んだ「伝える」ことの面白さや難しさを、これからの生活や部活動で生かしていきたいです。