12月1日(火)、埼玉県草加市立新田西文化センターで「オトナ出前講座」を開催し、約60名が参加しました。
今回のテーマは「ニュース番組の裏側~人権への配慮~」です。
2人の講師がニュース番組の制作の立場から、そしてアナウンサーの立場から講演をしました。
前半の講師は、報道局で社会部記者やロンドン支局長を務めた長田明講師。
過去に取材したいくつかの事件を例に挙げ、番組制作の裏側を紹介すると共に「人権」に対する考え方がどのように変わってきたかを話しました。
以前は手錠をかけられた姿や容疑者の部屋の映像がニュースで流れたりしていましたが、その後はこうした映像を避けるような配慮が進んだ事例を紹介。
また1989年には逮捕後の呼び方が、「犯人○○」という呼び捨てから「○○容疑者」と呼ぶようになったことなど、取材・報道の仕方も変わってきたことを話しました。
後半の講師は、長年アナウンサーを務めた小林一枝講師。女性の地位の向上について語りました。
1979年には、自身も担当した『6時のサテライト』という女性メインのニュース番組が登場したことを紹介。
1988年の男女雇用機会均等法以降の女性の働き方にも触れました。
中でも「差別はことばから」や「子育てとアナウンサー業の両立」の話には、参加者も特に興味津々。
そして最後は小林講師から、「発声のコツについて」伝授!
皆さん積極的に声を出していただきました。
「歩きながらの発声練習は、脳の活性化になりますので、これからも続けて下さいね!」