夏休み・春休みだけのスペシャルバージョンである親子参加の「テレビ塾」。
今回は人気アニメ 『クレヨンしんちゃん』ができるまでをテーマに、開催しました
▼講師のみなさん
(写真右から)
テレビ朝日 総合編成局 『クレヨンしんちゃん』担当 松久智治チーフ・プロデューサー
『クレヨンしんちゃん』テレビシリーズ ムトウユージ監督
シンエイ動画 『クレヨンしんちゃん』担当 吉田有希プロデューサー
ムトウ監督はアクション仮面になって登場!
吉田プロデューサーもしんちゃんTシャツ姿で
会場の子供たちから笑顔がこぼれました
司会は『クレヨンしんちゃん』に本人役で出演したこともある久冨慶子アナウンサーです
1990年8月に双葉社『Weekly漫画アクション』でマンガの連載がスタート。
1992年4月にテレビ朝日でアニメ番組として放送がはじまった『クレヨンしんちゃん』。
子供から大人までみんなに愛されて、もうすぐ25年!
まずは、アニメの初回放送VTRを紹介しました
今とは違う見た目と声に、会場からは笑い声が聞こえてきます
でも、ちょっぴり生意気でマイペースなしんちゃんのキャラクターは今も変わっていません。
『クレヨンしんちゃん』の魅力について、吉田Pは
「しんのすけは本能のままにやりたいことをすべてやる子。“次は何をやるんだろう?!”というワクワク感を制作する私たちも大切にしています。また、お金持ちの風間君、泣き虫のマサオ君、口数は少ないけど実は知的なボーちゃん、おませちゃんのネネちゃんなど、魅力的なキャラクターがたくさんいるんです!こういうキャラクターをどう生かしたら面白くなるかな~と、私たちも楽しみながらつくっています。」 と話しました。
続いて、アニメはどうやってつくられているのか・・・制作の舞台裏を明かしてくれました!
【シナリオ会議】最初はアニメの脚本作り。 「どんなストーリーを語るのか?」「しんちゃんがどんなセリフをしゃべり、何をやるのか?」アイデアを出し合います。
【絵コンテ】しんちゃんをどこからどう撮るのか、イメージを膨らませて動きなどを決めます。
【作画】動きに合わせてアニメーターが1枚1枚絵を描いて動画をつくっていきます。
今回参考にした動画は約1秒間に15枚。実際に放送した動きと見くらべてみました。
【仕上げ・撮影】紙にかいた絵をパソコンにとりこんで、色をきめて塗ります。それを一枚ずつ背景とかさねてパソコン上でパラパラさせたら絵が完成!
【アフレコ・整音】声優さんが絵にあわせてお芝居をします。さらに、音楽や効果音をつけます。
【放送】テレビ局が完成したアニメをみんなの家のテレビに送ります!
このようにひとつひとつの作業の積み重ねでアニメが出来上がるというお話に、子供たちは目をまるくして聞いていました
こうして出来上がったアニメ。できるだけたくさんの人に見てもらいたいですよね。
みんなに見てもらうためにはどうしたらいいか、
みんなに見てもらうにはどうしたらいいか、「企画立案」作業や、「宣伝」、そして表現が問題ないかの「内容チェック」の仕事がプロデューサーの主なお仕事。
松久Pは、企画立案の例として、いろいろなデータを分析して「見てもらえるお話」を考え出し、それを放送で試してみたら、やっぱり見てもらえたとの事例を紹介。
また、主題歌をきゃりーぱみゅぱみゅさんにお願いした事例について「子どもに絶大な人気のあるきゃりーさんの歌と一緒に『しんちゃん』に注目してもらえれば、と思いました。起用が決まったら、LIVEできゃりーさんとしんちゃん(着ぐるみ)で共演してもらい、それをニュースにして発表したり、“ペリー来航”ならぬ、”きゃりー来航”というお話を作って、アニメにゲスト声優として出演してもらいました。」
また、『クレヨンしんちゃん』は海外でも大人気!これまで約50カ国以上の国や地域で放送されており、現在も10カ国で放送しているんです。
その中でも、特に高い人気を得ているのが「スペイン」と「インド」。
しんちゃんとコラボしたお菓子のCMを紹介し、海外の子供たちからも親しみをもってもらえるように工夫していることをお話ししました。
ムトウ監督から「しんのすけ」の描き方レッスン♪
子どもだけではなく、お母さん、お父さんも一緒に“しんちゃん”の似顔絵に挑戦しました。
「しんちゃんのボヨ~ンボヨ~ンとした顔は、手首を動かさずに描くのがコツです。また、眉毛や口が顔からはみ出てしまっても、“しんちゃん”なのでアリです(笑)」
また、「しんちゃんは正面で笑わない」「笑う時は横顔でニヤリとする」という豆知識に「へぇ~そうだったんだ!」とうなずきながら、みんな真剣に描いていました。
意外にも、しんちゃんには「泣き顔もない」そうですよ
監督から直々に描き方のレクチャーもあり、みんな上手に描けました
実際に放送された『クレヨンしんちゃん』のワンシーンを使ったアフレコに、親子で挑戦!!
ムトウ監督より、「<父ちゃん編>と<母ちゃん編>の2パターンありますので、親子で挑戦していただきますよ!」という説明があり、まずはどんな場面か上映。
早速「挑戦したい人~!?」と聞くと、たくさんの子供たちが手を挙げてくれました!
ムトウ監督は、「セリフは間違えてもOK。とにかく、自分のしんちゃんはこれだ!というものをやってみて!」とアドバイス。
みなさんとても上手に個性あふれる<しんちゃん><ひろし><みさえ>を演じてくれて、いつも各ご家庭で番組を楽しく見てくれているんだな・・・と感じられる、そんな素敵なコーナーになりました!
最後の質問コーナーでは、「1話で何枚の絵を描いているのか」といった質問から、「これまで登場したキャラクターは全部で何人いるのか」といった講師たちをドキッとさせるような鋭い質問まで飛び出しました。
次回のテレビ塾は12月に開催予定!
決定次第こちらで告知いたしますのでお楽しみに♪
臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK