7月10日(木)、千葉県の習志野市民会館で今年度8回目となる「オトナ出前講座」を開催しました!
これは、習志野市の市民カレッジ公開講座としておこなわれ、会場には台風の心配をよそに熱心な市民150人が参加してくださりました。
テーマは『テレビをもっと知ろう!~クイズ番組 その面白さの秘密~』
テレビ番組の中でも家族で楽しめ、学習意欲を刺激し、ハラハラドキドキ、スリルを味わえるクイズ番組はどのように作られているのでしょうか…。
講師はたくさんのクイズ番組に関わってきた畔柳吉彦ゼネラルプロデューサー。
テレビ朝日で制作しているバラエティ番組は現在42番組!
今回は『くりぃむクイズ・ミラクル9』(毎週水曜日よる7:56~)を例に、問題作りの秘密や、制作体制などについて、クイズを盛り込みながら解説♪
まずは番組作りのポイントをVTRで紹介しました。
★ 『くりぃむクイズ・ミラクル9』制作の3大ポイント
①分かりやすいシステムとルール
老若男女が楽しめる新型クイズ「くりぃむクイズ!ミラクル9」は、9vs9のクイズバトルでビンゴをベースとした対戦というとっても分かりやすいルール。
②子供からお年寄りまで楽しめるクイズ
人気コーナー「義務教育サバイバルクイズ」。小学校低学年から中学校3年生まで義務教育で習った問題を出題しているため、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんなど、幅広い年代の方が一緒に見て楽しんでいただけます。
③学歴のある人≠有利 (高学歴の人が有利とは限りません)
1対1の早押しクイズ対決では、攻撃側がクイズのジャンルと相手を指名することができるため、自分の得意なジャンルで対決することが可能。意外な人がここで活躍したりと、楽しめるポイントです。
クイズを制作していると、面白いことに、以前習った歴史が変わっていたりすることもあるそう。
たとえば・・・「鎌倉幕府を源頼朝が起こした時の年号は?」
多くのオトナの方は「いいくにつくろう鎌倉幕府」=1192年 と覚えていたと思います。
それが、今の教科書では1185年となっていて、子供たちは「いいはこつくろう鎌倉幕府」と覚えているそうなんです。
守護、地頭など幕府の制度を整えたのが85年で、92年は征夷大将軍に就いた年なので、最近の教科書では85年を採用しているそうです。
畔柳講師は「子供が『僕これ習ったよ!』とか両親が『昔はこうだったんだよ』『この問題忘れっちゃったな~』など、家族の会話のきっかけにもなれば嬉しいですね。」と話しました。
ここで、みなさんにクイズ!!
【正解】
「チョキ」。英語の授業で筆記体を習っていないので、大文字のL(dL)に変更したそうです。
★ クイズ作りの2つの秘密
①視聴者にとって為になる情報があるか
単純に知識を問う問題はつまらないので、問題の中に「へぇ~」「そうなんだ~」と思うような情報を盛り込みクイズだけどちょっとした知識を得られる問題にする。
②裏取りリサーチ
問題が完成しても、すぐに放送できません。問題に間違いがないか、辞書や文献でよーく調べ、さらに専門家に電話で確認をとります。
次の問題文。どこがダメなのか、みなさん分かりますか?
【正解】
「パー」。宮崎駿監督にとって『風の谷のナウシカ』が長編映画1作目なのはあっていますが、1984年はまだ「スタジオジブリ」が設立されていませんので、「ジブリ作品」という表現が間違いになります。
★ 番組のスタッフ
テレビ朝日の制作スタッフのうち、『ミラクル9』を担当しているのは5人。
5人では番組は作れませんので、制作会社やフリーのスタッフあわせて43人で制作しています。
さらに、番組を収録するためにはカメラや美術、メイクなど、さまざまなプロが関わり、その数、総勢なんと190人!!
▼内訳はこちら
数だけ見てもたくさんの人に支えられて番組ができあがっていることが分かりますが、番組収録がどのように行われているのか・・・実際の放送の舞台裏をVTRで紹介しました。
テレビで見る解答者セットの裏側や、正解やリーチ画面などの電飾を操作している様子、たくさんのカメラ映像を切り替えるスイッチャー、問題を出題しているナレーターのいるアナウンスブースなど…。
初めて見る番組の舞台裏にみなさん興味津々!!
しかし、この収録は放送されるまでの折り返し地点・・・
収録後、編集やプレビューを何度も重ね、やっと放送されるのだという話に驚きの声があがりました。
★参加者のみなさんからいただいたご意見★
・どのように番組がつくられているのか、初めて知ることばかりで大変勉強になりました。
・何気なく見ていたクイズ番組がこんなに大変な作業を経て作られていると分かり驚きました。
・今後の放送をじっくり見てみたいと思います。話題ができて面白くなりそうです。
・早速、今日の話を孫に教えたいと思います。
これからも「オトナ出前講座」では
各自治体の要望に応えつつ、講座ごとに内容を工夫して
開催していきたいと思います♪
コメント
とても勉強になりました