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第31回テレビ塾リポート②~『相棒』制作秘話~

投稿日:2013年06月21日 13:17

 

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昨日はドラマプロデューサーの仕事やドラマ制作の流れをお伝えしましたが、分かっていただけたでしょうか?(まだご覧になっていない方はまずはこちらから!)

さて、今日は松本GPが語る『相棒』の制作秘話から、杉下右京さん(以下、右京さん)こと水谷豊さん(以下、水谷さん)の魅力をたっぷりお届けします!!

 

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◆『相棒』はどのようにして生まれたのか 

僕が5歳のころ、「バンパイア」という手塚治さんの原作アニメのドラマに水谷さん(当時1 4歳)が出演していて、その演技に激しく衝撃を受けたんです。「この人は子供なのにスゴイ!」と。以来ずっと“スゴイ俳優”としての印象が僕の中にありました。そんな水谷豊さんと幸運なことに「土曜ワイド劇場」で一緒に仕事をする機会に恵まれ、その時「必ず新シリーズを作ります」と約束したことから始まったんです。ちょうど同じころ、他の番組で一緒に仕事をしていた寺脇さんにその話しをしたら「僕、豊さんに憧れて俳優になったんですよ!」と言うので、“コンビを組ませてみよう”と思いついたんですね。

 

◆ドラマの“生命線”ともいえる“脚本づくり”

たまたま見ていたドラマで輿水泰弘さんの脚本に惚れ込みまして、「この人に書いてもらいたい!この人じゃなきゃだめだ!!」と強く思い、仕事のお願いをしました。けれど、「ラブコメしか書いてこなかった僕にサスペンスドラマを書かせようなんて・・・おかしい!」と最初は断られていたんです。それでも諦めきれずに説得し続け、やっとOKがもらえたのですが、都合が合わず1年半ほど待つことになって・・。それでも水谷さんが「待っている」と、信じてくださったことが大きな支えになりました。そして更には僕の大好きな映画の監督だった和泉聖治さんをお迎えすることができ、僕が思う出演者・脚本家・監督のゴールデントライアングルができあがったんです。もし水谷さんが1年半待っていてくださらなかったら『相棒』は誕生していなかったのかもしれないですね。

 

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◆いつも楽しませてくれるストーリーはどのように考えているのか

打合せでは無駄話ばっかりです(笑)。いえいえ、膨大な無駄話の中からストーリーがうまれてくるんですよ。でも、僕らが考えることよりも、輿水さんをはじめ『相棒』の脚本家のみなさんは確実に面白いものを持ってきてくれるんです。なので僕らが余計なことを言う必要がないんですね。脚本家にとって最初のお客さんが僕らなので、必死に考えてきてくれてますし、信頼しています。

 

◆『相棒』に携わる人みんなが「お客様」のことを考えている。

現場のスタッフはみんな「台本以上のものにしよう!」という意識がすごく強いんです。現場で“もっとこうしたら面白くなるんじゃないか”ということを考えながら撮影しているんですが、水谷さんはじめ出演者のみなさんは、自分がどう映ってるかモニターでチェックすることはなく「監督がOKと言ったなら大丈夫」と言ってその場でVTRチェックもしないくらいスタッフを信頼してくれているんですよ。

 

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◆水谷豊さんの魅力

やっぱり「バンパイア」の少年は60歳を過ぎてもすごいんです!!!水谷さんはセリフを覚えることだけでも大変なことなのに、撮影現場がどういう場所でも対応できるように、自分の動きやセリフの言い方など何パターンも考えて準備をしてきてくれるんですね。しかも、現場では全てのスタッフと握手やハイタッチをするくらいとにかく明るい!!僕らだけでなく、カメラマンやアシスタント、小道具さんやアルバイトの方まで名前を覚えてくれているんです。

 

◆個性の強い『相棒』のキャラクター。右京さんのモデルは・・

「相棒」という企画を考えはじめた時、水谷さんとは毎週何時間も一緒にお茶やごはんを食べながらお話ししていたんですね。その中で、水谷さんは“真っ直ぐで公正に物事を見ようとする方だな”という印象を持ちました。右京さんは『シャーロックホームズ』をモデルにした部分も確かにあるのですが、実は「通常人が他人の意見や勝手な思い込みで判断してしまうところを、“本当にそうだろうか?”と疑惑を持ち、自分の目で見て自分の頭で冷静に判断しようとする。」という、右京さんのキャラクターのベースになったのは水谷さんご本人だったんです。他の方々もそうですが、ご本人の中にあるものを上手く引き出すことによって、リアルなキャラクター作りに繋がっていると思いますね。

 

◆リアリティーとは・・

“こういうキャラクターだからこういうことはしない”というふうに決めてしまうのもダメなんですよ。誰でも、自分で思ってもみなかったことをすることもありますよね?人間ってそういう生き物なんです。“こういうキャラクターだからこそ、こんなことをしたら面白いんじゃないか”という発想の転換こそがリアリティーを生み出しているんじゃないかと思います。

 

メモ 受講者の感想 鉛筆

・水谷さんなど出演者の方に潜む本当の姿を引き出しているからこそ、私たちが長年愛せるドラマになったんだと思いました。裏話を含め、面白く楽しかったです!松本さんと伊東さん、素敵な相棒だと感じました。「相棒 season12」「相棒 劇場版Ⅲ」がとても楽しみです!!(20代女性)

・松本さんや伊東さんのお話しがとても面白かったです。人を惹きつける話、思わず身をのりだしてしまいました。2人のお人柄が番組に出ているのだなと感じました。(50代女性)

・今まで何気なく見ていたドラマができるまでを知ることができました。細かいワンシーンにもこだわりがあると聞き、今後のドラマの見方が変わると思います。(20代男性)

 

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誰よりも『相棒』のファンである松本GPと伊東P。90分間ずっと立って身振り手振り、熱く語りました!また、最後に『相棒』の今後についての質問があがると「更なる“進化”を目指して、時間もかかるけど、お客さんから「おもしろいドラマだね」と言われるよう、信頼を裏切らないように精進していきたいです。」と話しました!!

 

“進化”を続ける『相棒』は、冒頭にもお伝えしましたが、『相棒-劇場版III-』を製作中映画ぴかぴか (新しい)ぴかぴか (新しい)

今回の舞台は八丈島の南にある孤島!警視庁管轄の孤島で何が起こったのか!?

海あり山あり!さらにジャングルもあれば川も滝もある!一見「相棒」とは思えない世界!

技術的にもフルハイビジョンの4倍の画素数の「4K」解像度での撮影と編集を行います。

きっと誰も見たことない『相棒』の映像になること間違いなしdouble exclamation

『相棒-劇場版III-』は2014年GW公開予定です、ご期待くださいdouble exclamationdouble exclamation

2013年10月からは『相棒 season12』の放送も決定!お楽しみにうれしい顔グッド (上向き矢印)グッド (上向き矢印)

 

 

 

 

 

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