10月27日(土)、神奈川県秦野市でオトナ出前講座を実施。
「テレビ報道最前線」と題し、報道局クロスメディアセンターの中嶋豪講師が、「みんながカメラマン」を題材に、‘変わりゆくテレビ報道’について話しました。
中嶋講師は、まず、最近のニュース報道の一番の特徴について紹介しました。
「SNSやツイッターで、現場にいあわせた一般の方から情報が上がり、それを放送局が見つけてコンタクトを取るようになったことで、事件事故や気象現象などのリアルな映像が放送されるようになっています」
●事故の瞬間だけでなく…
中嶋講師は、テレビ朝日のニュース投稿サイト「みんながカメラマン」に実際に集まった映像を見せながら話を進め、さらに具体的に話していきます。
「投稿映像には、事件事故の瞬間以外にも、写っているものがあります」
ドライブレコーダーなどの映像には、「事故の前の状況」、そして「事故後の映像」も映っているのです。
例えば、センターラインオーバーした車が衝突した交通事故の映像では、衝突するより早くエアバックが膨らんでいることがわかりました。車線をはみ出す前に前の車に接触するなどしてエアバックが作動。視界を失った運転手がセンターラインをオーバーしていたのです。
こうした投稿映像の分析が「検証報道」につながる機会も増えてきました。
●双方向が変えたニュース報道「投稿写真がきっかけで」
2016年の熊本地震で被災地から投稿された映像は、こんな取材につながりました。
それは、被害が大きかった益城町の、となりの町からの投稿でした。みんなが目を向け、報道カメラが集中するところ以外にも被害は及んでいるのです。
この投稿を受けて「みんながカメラマン」のスタッフが番組に連絡。「グッド!モーニング」が、取材に入って 被害状況と住民の気持ちを伝えることができました。
中嶋講師は90分に及ぶ講義を次のように締めくくりました。
「ニュース投稿サービス『みんながカメラマン』は、もはやテレビ朝日の報道・情報番組に欠かせないものになりました。小さな発信が、とても大きなニュースにつながることがあるのです。放送局がどう受け止めて対応するかで、状況が変わる可能性があります。みなさんも、どんどん発信してください。私たちも、全力でキャッチします!」
身振り手振りを交えながら90分、熱弁をふるった中嶋豪講師。熱心な参加者の皆さまのおかげで、とても良い時間となりました。
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