みなさんこんにちは
東京ではつい先日桜が満開になり、テレビ朝日のある六本木ヒルズにも春の心地よい風が吹いていました
例年ならば花びら舞う桜の下でお食事でもしたいところですが、今しばらくの辛抱ですね
さて今回は「ガイドちゃんねる」とのコラボ企画!
テレビ朝日の看板番組『報道ステーション』についてお話しします!
昨年、2020年4月にリニューアルしたこのセット、
こちらのデザインを手掛けたセットデザイナーの方々にお話しを聞くことができました。
インタビューの様子は「ガイドちゃんねる」でご覧いただくとして、ここでは「ガイドちゃんねる」で紹介しきれなかったこぼれ話を紹介します
まずは「ガイドちゃんねる」でも紹介している内容から、ちょこっと抜粋
このセットの「テーマ」や「こだわり」は?
番組から示された言葉は「多彩」。ニュースは多様な面をもち、時には時間軸が異なる事もあります。そこで「時空を超える」をテーマにデザインしました。「トンネル状」のセット外壁に入る横方向の「和紙」や「木材」。これらで「スピード感」や「時空を超える」イメージを表現してみました。
製作期間は?
話が出たのが2020年1月。この後コンセプトやイメージを決め、図面製作、セット材料の手配、実際の建て込み、すべてが終わったのは4月頭になります。
と、ここまでは「ガイドちゃんねる」でも見られるお話し。
ここから先はこのブログでしか見られないこぼれ話ですよ
個人的に思い入れのある部分はどこですか?
(前田)作るのに苦労したのはセットの真ん中にある階段です。
横に長いうえに土台になる部分があまりないので作るのが大変でした。分割されている板を現場でくっつけて1枚にするため、その作業に苦労しました。
(近藤)和紙の部分。暖かみがあって落ち着きますよね。
(井磧)光の表現。セットの隙間からの明かりの漏れ(セット2階の天井部分(下写真))や、凹凸を明かりでうまく表現したい等、そのあたりにこだわりました。「重厚感があるのに軽やか」そういう表現が気に入っています。
セット内で使用されている和紙を数多くの候補から決めたポイントは?
カメラにどう映るかを実際に試してみて、くせが無くて一番映りの良いものを選びました。
多くのセットデザイン候補(聞くところによると11種類!)の中からどのように絞ったのですか?
今回のセットチェンジでは、演出や美術、CGなど各部署を横断するプロジェクトチームが作られました。このチームで議論を行い絞りこんでいきます。最終案に至るまではおよそ3か月近くもかかりました。
セット内にあるお花の配置はいつ決めているのですか?
出演者が座ってカメラで撮った時、
背景として良い位置にくるようにしてます。
このセットは「サタデーステーション」や「サンデーステーション」でも使っていますが、
それぞれで座り位置が異なるので、番組ごとにお花の位置は変えているんですよ。
美術デザイナーを目指す方へメッセージをお願いします
(井磧)
これだけ規模の大きいセットを作るのは美術デザイナーとしてもそうそう何回もないものです。特にテレビ朝日の中で報道ステーションは核となる番組。そのやりがいはすごくあります。セットの画面映えだけを考えるのではなく、コンセプトや方向性も含めて考えるのも、デザイナーの大切な仕事です。決して「絵が上手い」ってことだけが重要ではありません。今のうちからアイディアやパッション(熱意)をもって、何事にもチャレンジしてほしいですね。
(前田)それが確かに全てです(笑)付け加えることは何もないのですが、この仕事もやってみたらとても楽しい仕事だと思いますので是非!
(近藤)
そうですね。同じくその言葉がすべてです(笑)確かに「絵が上手い」っていうのが一番重要ではありません。人それぞれに強みがあるはずなので、自分の強みを伸ばしていくようにすると面白いことができるのではないでしょうか。
たくさんの質問にお答えいただきました
実際に話を聞いてみて
「決して〝絵がうまい〟ってことだけが重要ではない」
という所が印象に残りましたね。
デザイナーのみなさま、お忙しいなか貴重なお時間をいただきありがとうございました
さて先月に引き続き今月も「ガイドちゃんねる」では「報道ステーション」の秘密を紹介しています!
前回は「パーマネントセット」や「お花のこだわり」についてお伝えしましたが、今回は「セットデザインの秘密」や「カメラへのこだわり」などをお伝えしています!
「ガイドちゃんねる」はこちらからご覧ください!
今回ご紹介した『報道ステーション』は毎月曜日~金曜日よる9時54分から放送しています!
こちらも是非ご覧ください!