フィギュアスケートの本格的なシーズン開幕を告げるグランプリシリーズ。
今季もアメリカ大会をスタートにカナダ、中国、フランスなど、世界6ヶ国を転戦。12月にスペイン・バルセロナで開催されるグランプリファイナル出場、その先の世界一を目指す戦いがいよいよスタートします!
日本男女はここまでグランプリファイナルで2連覇中。3連覇をかけた戦いに期待が集まります。
『フィギュアスケートグランプリシリーズ/ファイナル2014』10月25日(土)の開幕を前に男女シングルの出場選手が出席しての記者会見が都内ホテルで行われました!
ソチ五輪男子シングル金メダルの羽生結弦選手は「グランプリファイナルに行くこと自体が大変です。ファイナル連覇を目指して、これからも頑張っていきたいと思います」とVTRでコメント。
その後、選手たちはグランプリシリーズ、グランプリファイナルにかける思いを書いたフリップを紹介しながら、大会を前にしての抱負を語りました。
◆町田樹選手 「極北」
「昨季は、充実した満足のいくシーズンを過ごさせていただきました。その過程で貴重な経験をさせていただきましたし、たくさんの学びもありました。今季はそれら経験や学びを最大限に生かして、さらに素晴らしいシーズンにと頑張ります。このGPシリーズは僕にとって最初の試合でもあるので、大切にしながら、最初から自分らしい高水準の演技をみなさんの前で出来るように頑張りたいと思います。このオフ、5月ぐらいからプログラムを制作していたんですが、その過程において、ふと生まれた言葉を今季大切にしたいと思いました。『極北』にはたくさんの解釈があると思います。僕は具体的に意味を説明しませんが、演技を見ていただいたらわかっていただけるんじゃないかと思います。今季のプログラムは、ショートが『バイオリンと管弦楽のための幻想曲』、フリーがベートーベンの『第九交響曲』です。ともに有名な曲なので、自分らしく演じていければ、と思っています。『極北』を2つの曲のテーマにするとすれば、ショートプログラムは悲恋の極北、フリーはシンフォニックスケーティングの極北と銘打って今季を頑張っていきたいと思います」
◆村上佳菜子選手 「SP+FP=Phantom Of The Opera」
「ショート+フリーはオペラ座の怪人。カッコつけて英語で書きました(笑)。ショートとフリーで『オペラ座の怪人』をやるので、2つ合わせて、自分が思っていることを表現できたらと思っています。ショートはクリスティーヌ、フリーはファントム。二役やります。初めて劇団四季の『オペラ座の怪人』を見たときにすごく感動して、それからずっと使いたかったんですが、なかなか先生からの許可がおりなかったんです。そして今季、やってみる?と言われて使うことになりました。ずっとやりたくて秘めてきた思いをショートとフリーでやることが出来るので、きちんと女性とファントムを切り替えて、うまく2つのプログラムで一つの『オペラ座の怪人』を作り上げたいと思います」
◆小塚崇彦選手 「万能(マルチ)スペシャリスト」
「マルチは、いろいろ出来る、という意味で、スペシャリストは特化して出来るという意味。相反する言葉ですが、少し欲張って広く、深くやっていきたいということです。今までは、どちらかというと広く、浅くという感じでした。ただ、すべてにおいて“深く”ではなく、自分の得意とするところを深くするようにして、スケートを追求したいと思います。フリーのプログラムはジャンプをきっちり決めれば大丈夫。いいプログラムを与えてもらったと思っています。しっかり自信を持ってやりたいと思います」
◆宮原知子 「ファイナル進出!」
「今季は2回目のシニアなので、去年よりもシニアらしく、強い思いで2戦とも表彰台を狙ってファイナルに行きたいと思っています。
ファイナルは、シリーズの2戦を完璧にそろえることで絶対にいける場所なので、両方ともきっちりそろえて行きたいです。難しいとは思いますが、自信を持って、強い思いで頑張りたいと思います」
◆無良崇人選手 「大人」な「安定」
「今季、自分自身、ベテランの年齢にもなってきたので、大人の風格ある演技を目指して勉強中です。そういう大人という意味とシーズン通して安定した成績、安定したジャンプを目指す、という意味で、この2つの言葉を並ばせてもらいました。安定という部分は、4回転はある程度安定してきているので、アクセルなど他のジャンプだったり、スピン、ステップだったり、現状取りこぼしが多いので、そこを修正して全体が安定している。全体がクリーンになる、という意味かなと思っています。演技的な面はすごく良くなってきていると思うので、大人の雰囲気をしっかり出しながら、すべてのジャンプ、ステップなどもクリーンにして順位も安定できたらいいと思います」
また、メインキャスターの松岡修造さんは「僕は、見るスポーツの中でフィギュアが一番好きなんです。今季は五輪が終わって、どういうシーズンになるのか、今からワクワクドキドキなんです」と抱負を語りました。
出産を間近に控えた特別解説の荒川静香さんは「今年もGPシリーズの時期が来たな、というドキドキはあります。日本チームも新たなメンバーで臨むわけですし。赤ちゃんは…GPシリーズ中に誕生するとは思いますが、アメリカ大会の解説は大丈夫です。盛り上げていきたいですね」と挨拶。
さらにグランプリシリーズ初解説の織田信成さんは「昨季まで自分が出ていた大会ですが、今季はソチ五輪が終わって新しい才能、選手が生まれる大会だと思います。そういう部分を見てほしいですね」と解説者としてみどころを紹介しました。
『フィギュアスケートグランプリシリーズ/ファイナル2014』
10月25日(土)開幕!!
放送日程はコチラ! *放送時間は決まり次第随時HPで発表しますのでご確認ください。
★会見の様子は動画をご覧ください★