2015年4月14日(火)、テレビ朝日本社のアトリウムにて、木曜ミステリーの新作『京都人情捜査ファイル』の制作発表記者会見が行われました。木曜ミステリー初主演となる高橋克典さんはじめ、松下由樹さん、松平健さんら豪華レギュラー陣8名がそろって登壇。実在する警察組織『犯罪被害支援室』の活躍を初めて描く意欲作のみどころや、新しい切り口の警察ドラマを世に送り出す意気込みを語りました。
■高橋克典さんが木ミスで初主演!! 父のような力強さで被害者支援を宣言!
『京都人情捜査ファイル』は、各都道府県に実在する『犯罪被害者支援室』の活躍を描く初のドラマ作品。
今回の出演を機に犯罪被害者支援室の存在を知ったという高橋さんは、「一家の大黒柱が不幸にも犠牲になった場合、ご家族は一瞬で路頭に迷うことになる」と、被害者家族が直面する問題とその困難さを訴え、「精神面、生活面で支援をしていく犯罪被害者支援室は重要な部署。演じる戸隠鉄也本人が被害者の遺族でもあるので、より一生懸命に支援に取り組みます」と作品と役柄の解釈を披露しました。
演じる際には「昭和な男」をイメージしていると言い、「松下さん演じる吉崎室長が母のような存在なら、戸隠は父。男として力強い支援を心がけます」と、落ち着いた口調の中にも力を込めて語りました。
“母役”の松下由樹さんもまた、犯罪被害者支援室について今回初めて知ったとし、「仕事の幅広さに驚かされました。ひと口に“支援”と言っても、直接的、間接的なものがありますし、ときには長期に渡るものもありますので、支援する側の精神的負担も大きいと感じます。支援室の方と直接お会いしたときに、刑事の方とは違った物腰の柔らかさを感じましたので、そうした雰囲気を取り入れられたら」と、役づくりについてコメントしました。
■共演者が大絶賛! スティーブ・マックイーンの復刻版衣装が登場!!
ドラマで描かれる犯罪被害者支援室を、影でまとめ上げる役どころの松平健さんは、今回が初共演となる高橋さんについて、「とても爽やかで男っぽく、正義感に満ち溢れた方。普段から優しい気配りもできる方ですので、今回の役にピッタリだと思います」と印象を語りました。
また、ドラマでは相対する場面もある石丸謙二郎さんは、「克典さんは男から見てもカッコいい。ドラマの中でスティーブ・マックイーンが映画『大脱走』で着ていた衣装で登場するんですが、それがあまりにもカッコいい! あの衣装を着ることができる役者さんは日本で克典さんだけです!」と大絶賛。
ちなみにこの衣装は、「木曜ミステリーファンの年代に喜んでもらえるように」と、高橋さんが私物を着用したもの。主演の大役を担う高橋の心憎いファンサービスにもご注目ください!!
■被害者が減るように…ひまわりの種植えで交通事故撲滅プロジェクトを支援!!
会見では、京都府警犯罪被害者支援室で実際に行われている『ひまわりの絆プロジェクト』の紹介にも時間が割かれました。
2011年、交通事故で4歳の東陽大(あずまはると)ちゃんを失ったご両親の支援として、京都府警犯罪被害者支援室は生前の陽大ちゃんが育てることを楽しみにしていたひまわりの種うえを提案。その年、見事に花開いた大輪のひまわりはご遺族の希望の光となりました。以降、京都府警犯罪被害者支援室ではさまざまな場所にひまわりを植え、交通事故の撲滅を呼びかけています。
高橋さんはこの取り組みについて、「子を持つ親として心に刺さります。活動が広がることで被害が少なくなること、また、ドラマを通じて少しでも悲しい思いをする人が減るように願います」とコメント。その後、共演者とともに、京都府警犯罪被害者支援室から特別に譲り受けた、陽大ちゃんのひまわりの種植え式に臨みました。種植え式に使われたプランターには、植えた場所が分かるようキャストそれぞれの名札を表示。今後、大きな花を咲かせるべくテレビ朝日社内で育てていきます。
◆◇◆ 出演者のコメント ◆◇◆
■高橋克典さん 【戸隠鉄也:京都府警警務部・犯罪被害者支援室/戸隠班の班長】
戸隠には自分が遺族となった過去があり、犯罪被害者支援室への異動を願い出ました。型破りな捜査をし、遺族の無念を晴らしていきます。
―― 役柄の一番の魅力とは?
まっすぐで誠実な主人公であることを大事に演じています。でも、それだけではない色々な部分も出てきますので、それは毎回のお楽しみということでご期待ください。
―― 今回が木曜ミステリー初出演ですが、どのような心構えで役作りに臨んでいますか?
木曜ミステリーはもっともご家庭に近いドラマだと思っています。この作品も、生活の中、家庭の中にまでおじゃまして支援していく温かさや、親しみやすいおかしさを描いていますので、みなさんに身近に感じてもらえるようなエンターテインメント作品になること願っています。
■松下由樹さん 【吉崎仁美:京都府警警務部・犯罪被害者支援室/室長】
犯罪被害者支援室は捜査権を持たないため、本来は捜査をしてはいけないのですが、今回のドラマでは戸隠班が特別に捜査をしていくため、そこの狭間で揺れ動きながら、真相を巡って被害者のために頑張っております。
―― 役柄の一番の魅力とは?
本来の仕事とは違う“特捜支援”という新たな動きの中で、仁美は、「捜査に関わることも重要かもしれない」と気持ちが揺れ動くんですが、そんな中でも人間的な優しさを忘れず被害者の方と向き合う仁美は、とても魅力的な女性だと思います。
■尾美としのり さん 【清水安裕:京都府警警務部・犯罪被害者支援室/戸隠班メンバー】
今日は大気の状態が不安定な中お越しいただき、誠にありがとうございます。どうか宣伝の方をよろしくお願いいたします(笑)。撮影では日々、戸隠班のメンバーとして変装をしたりしながら、清水役を面白おかしくやっております。話術に長け、コミュニケーション能力の高い人物設定なので、大変苦労して(笑)、NGばっかり出しています。(高橋さんから「役にピッタリ。NGはほとんど出されないですよ」と言われ、照れながら)すいません、ありがとうございます。
―― 役柄の一番の魅力とは?
ちょっと重たいドラマの中で、僕は「(視聴者に)ちょっとクスッとしてもらえたらな」という役まわり。そう捉えながら、台本通りに演じています。
■高部あい さん 【星野佳世:京都府警警務部・犯罪被害者支援室/戸隠班メンバー】
戸隠に人間的に惹かれて、新しく戸隠班に配属されました。佳世自体はアグレッシブで勝ち気な女なのですが、ときにはチャーミングで真っ直ぐな女性なので、みんなから愛されるキャラクターになったらいいなと思っています。
―― 役柄の一番の魅力とは?
捜査一課の二人にも、物怖じせず言いたいことをハッキリ言えるところが、自分にはない部分で、魅力的だと思います。
■鈴木貴之さん 【花園健:京都府警警務部・犯罪被害者支援室/戸隠班メンバー】
戸隠班にはいろいろな方法で捜査をしていくメンバーがいます。その中で元京都府警サイバー犯罪対策課の刑事ということで、パソコンやインターネットに強い役どころです。
―― 役柄の一番の魅力とは?
花園はあまり心を表に出さない役です。それでも使命感や正義感を心の奥深いところで感じている、そんなところに魅力を感じます。
■渡辺邦斗さん 【仲田周平:京都府警捜査一課/刑事】
捜査一課で石丸さん演じる加藤刑事とコンビを組む仲田刑事を演じています。戸隠班の存在を知らない僕ら二人は、捜査の現場に現れる支援室のメンバーをとても疎ましく思っています。そんな二人のコンビぶりにご注目ください。
―― 役柄の一番の魅力とは?
仲田刑事は真剣に、笑顔もほとんどなく捜査に集中しているんですが、気がつくと支援室のメンバーにいつも先を行かれてしまっている。真剣なんだけど少しお茶目なところもある魅力的な役です。
■石丸謙二郎さん 【加藤善浩:京都府警捜査一課/係長】
渡辺君と僕ら二人が、この作品で唯一まともな刑事です…と思っております。支援室という言葉には耳なじみがなく、“紫煙”だと誤解しタバコのドラマかと思ってしまいました。そんな支援室が良からぬことをしているのではないか、僕らの知らないうちに勝手に犯人を捕まえているんじゃないかと、疑っている役設定です。
―― 役柄の一番の魅力とは?
加藤刑事はいつも怒っています。いつも大きな声を出しています。いつも落ち着きがありません。普段の私と一緒です(笑)。
■松平健さん 【岩瀬厚一郎:京都府警/警務部長】
今回は戸隠の強い意志のもと、秘密裏に特捜支援チームを作り、陰で戸隠と吉崎を見守る警務部長を演じています。いろいろある戸隠と吉崎の間を取り持つ“まとめ役”で、演じていて面白いです。
―― 役柄の一番の魅力とは?
岩瀬はとても京都を愛していて、多趣味。普段は穏やかにしていますが、現場に出ると凄みで犯罪者を締めます。(特捜の許可を与えるシーンでは)いろいろ登場の仕方を見せ、「今回はどんな出方なんだろう?」と、演じるたびに楽しみなんです。皆さんにも、そんな岩瀬をぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
木曜ミステリー『京都人情捜査ファイル』は4月30日(木)よる8時スタート!
4月25日(土)よる9時~ 土曜ワイド劇場 特別企画 として2時間SPを放送!