ジェームズ・J・ヘックマン
2017年06月21日

6月14日の朝日新聞の天声人語に、
ノーベル経済学賞を2000年に受賞したジェームズ・J・ヘックマン氏が紹介されていました。

幼少期の教育がいかにその後の人生に影響を与えるのかということを研究している方で、
大学在学中に少しだけ学んだことがあったので気になって本を読んでみることに。

教育の経済学

まだ読み終わっていないのですが、
親の学歴や所得で、子供に手をかける時間が違うために
生まれた環境で子供の人生が決まるというような内容です。

環境で生まれる不平等をなくすために、
幼児教育にもっと社会が投資をすれば、
平等な教育機会を与えることができる上に
その投資が将来的に労働者の生産性を高めて
投資した以上の社会的利益が得られるという議論をヘックマンは展開しているのですが
果たしてそんな社会が実現できる時が来るのか。

幼少期に親からの愛情や教育を受けられないのは、他国との程度の差はあれ、
日本においても問題に上がることなので、
幼児教育の平等は力を入れるべきことだなと感じました。

ただ、もし実現したとして、幼児教育のベースの底上げはできるかもしれないですが、
社会の投資以上に、教育にもっと投資できる家庭は投資し、
できない家庭ではしない。
真の教育の平等というのは実現が難しいのかな…とも感じたり。
引き続き読んでみたいと思います。

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