『日本国憲法』  【森川 夕貴】
2019年12月17日

憲法改正。
この議論は、この先進んでいくのか。

先日の報道ステーションでお伝えしましたが、
いま、注目されている本があるんです。

それがこちらの
1216①
『日本国憲法』
一緒に写真に写ってくださっている方が
この本をプロデュースした島本脩二さんです。

この本は、憲法の条文の日本語・英語と共にそれに関連するアートが掲載されていて、
さらに、難しい言葉にはすべて注釈がついているので、
難しい条文をわかりやすく読むことができるようになっています。

では、なぜ今のタイミングで、この本を出版しようと島本さんは思ったのか。

「憲法を変えたいという動きは色々な形で強くなっていると思うが、
憲法を読んだことがある人はそんなに多くないだろう。
この機会に読みやすい本を作ったらいいのではないか」と。

私も、憲法の授業などは大学生の時に取ってはいたものの、
すべての条文をしっかり読み込んだ経験は、
この取材の準備にあたるまでありませんでした。
よくよく考えてみるとしっかり憲法について、
つまり自分の国が何に基づいて動いているのかを
一つ一つしっかり理解していなかったんですね。

今回出版された『日本国憲法』は、
実は1982年にベストセラーになった本をリニューアルしたもので、
その時も島本さんが手がけています。
なぜ、1982年に出版されようと思ったのか。当時のことも聞いてみると…

「中曽根総理は強硬な改憲論者でしたから、
これは変わるのかもしれないなという気持ちはあった。
ただ、自分がきちんと憲法を読んでなかったなと。
それはたくさんの人がそうなんじゃないかなと」

当時、インターネットは普及していない時代。
六法全書などでしか憲法は読めなかったそう。
そこで、わかりやすい憲法の本を出版されようと思ったそうなんです。

そして、最後におっしゃってくださったのが、
「みんなが読んで、みんなが考えて、これからどうしていくのか、
日本がどういう方向に向かったほうがいいのか考えていかないと
大きな力で流されていくという危惧がある」ということでした。

今回、このような取材をさせていただいて、
今一度立ち止まって、自分の国の骨格となるものを知ることの大切さというのを改めて感じました。
議論されているそのものの本質を知る、その上でそれについて考える。
そのあたりまえの作業が私自身今まで足りなかったと、はっと気づかされました。

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