2011年02月27日 09:30

 この一週間を振り返ると、書きたいことが盛りだくさんな週でした。題名の収録や様々な取材をこなしながら、兵庫と京都の4つの学校を訪問。子供たちとたくさん触れ合いました。京都では実家に泊まり、久しぶりに両親と兄と僕との4人だけで、昔話をたくさんしながらすき焼きをつつきました。僕の父親は現在83歳ですが、かつては中学校の先生でした。現役の時は本当にいつも生徒のために動きまわっていましたが、休みの取れる日曜日の夜はできるだけ家族と一緒に食事を取るようにしていてくれて、そういう時の我が家の豪華メニュー代表はすき焼きだったのです。砂糖と醤油だけの味付けも懐かしかったけど、家族それぞれが座る位置、みんなの会話のテンポと間、母親の台所とテーブルを行ったり来たりする姿や、たった一杯だけど美味しそうにビールを飲み干す父親の顔…。僕の親は物をなかなか捨てないから、部屋の背景も昔のまま。誰も口には出さないけれど、4人全員が昔と何も変わらない「家族」というものに心から感謝しました。すき焼きのお肉も美味しかったけれど、幸せをしっかりと噛みしめた一夜でした!

 さて、番組は「左手のチカラ」ピアニスト舘野泉さんがゲストでした。とても優しいお人柄ですが、ピアノから奏でられる音も、まるで天から降ってくるような美しい音でした。メインの曲として放送されたラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」は、僕の大のお気に入りです!ジャズ風だけれど、どこかアジアの雰囲気が混ざっています。当時の流行から考えると、ラヴェルはきっと日本風の音楽をイメージしたんだろうと思います。パリ郊外にあるラヴェルの家には日本風のお庭があったりしますので、日本に憧れていた証拠が一杯あるんですよ!そして、とっても小さな仕掛けものが好きだったんです。例えばオルゴール、それも小さな小さな鳥かごで、でも中にいる鳥のくちばしがパクパク動く、凄く精巧なものです。そんなことを思うと、小太鼓が最初から最後までずっと鳴り続けるあの名曲、「ボレロ」の聴き方も少し変わってくるかもしれませんね!この「左手」、決して長い協奏曲ではないけれど、ピアノの素晴らしさ、オーケストラとの融合、対立、ソロの魅力など、協奏曲の魅力がびっしり詰まった曲だと思います!