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【第17回】撃たれるなど致命傷を負ったレギュラー登場人物10人!!

投稿日:2015年12月27日 13:51

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第17回】
撃たれるなど致命傷を負ったレギュラー登場人物10人!!

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前回放送の第9話「秘密の家」では、冒頭でいきなり角田(山西惇)さんが被弾するというまさかの事態が! 今回に限らず、殺人事件や誘拐事件など、凶悪な事件を追うことが多い特命係や捜査一課、組対五課の面々は、常に危険と隣り合わせで、ときに命にかかわるピンチに陥ることも少なくありません。そこで今回は、レギュラー登場人物が危機的状況に陥ったエピソードをまとめて振り返っていきます!

1. 【杉下右京】は小野田を狙った銃弾がそれて被弾

シーズン1第11話「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(2002年12月18日放送)では、サブタイトルにあるように、杉下右京(水谷豊)が凶弾に倒れてしまいます。その原因となったのが、特命係発足のきっかけである、外務省高官・北条(長門裕之)宅籠城事件。この事件の責任者だった小野田公顕(岸部一徳)を狙った銃弾が逸れ、一緒にいた右京に命中してしまいます。この大怪我により、右京は意識不明の重体で緊急搬送されることに。翌週放送されたシーズン1の最終回では、いつもの姿で捜査に復帰。精神的な部分も含めて、右京のタフさが垣間見られたエピソードでもありました。

2. 【亀山薫】は監禁されたり暴行を受けたりと災難続き

シーズン4第8話「監禁」(2005年11月30日放送)では、亀山薫(寺脇康文)が拉致監禁され、暴行を受けるという憂き目に。犯人は、前科のある悪女・ミサエ(佐藤江梨子)と、小心者の小悪党・新田(酒井敏也)という凸凹コンビ。2人は、大金が隠されていると思われる金庫の暗証番号を推理させるために、“和製シャーロック・ホームズ”と評判の刑事を拉致したのでした。つまり薫は、右京と間違えられて監禁され、暴行を受けるという災難に見舞われたのでした。

さらに、シーズン5第15話「裏切者」(2007年1月31日放送)では、激しい暴行にさらされ、入院を余儀なくされる大怪我を負ってしまいます。事の発端は、主婦がガンマニアに射殺された事件。犯人は被害者の主婦を、自分を陥れた“告発者”と誤認して撃ってしまったのですが、その誤認のきっかけとなったのが、所轄署が手を染めていた裏金作り。薫は、その証拠を手に、一連の事件と深くかかわっている恩師の刑事・北村(金田明夫)と会おうとしますが、その矢先、北村の部下から激しい暴行を受け、証拠を奪われてしまいます。しかも、裏で糸を引いていたのは、主婦射殺事件の原因である裏金作りの証拠隠ぺいを計った小野田公顕(岸部一徳)でした。事件解決後のエンディングで何とか退院した薫ですが、黒幕ともいえる小野田から「ありがとう、警察を救ってくれて」と握手を求められると、無言で頭を下げてその場を去りました。

3. 【大木長十郎】が撃たれ、小松は「大木ぃ~!!」と絶叫

シーズン7第11話「越境捜査」(2009年1月14日放送)では、組対五課の大木長十郎(志水正義)が被弾するというまさかの事態が! この回の冒頭、組対五課の角田(山西惇)たちが、拳銃を所持する容疑者宅のガサ入れに向かっていたところ、拳銃を手にした容疑者が窓から逃走。容疑者が苦し紛れに撃った一発が、裏手に回っていた大木に命中してしまったのです。「大木ぃ~!!」と叫びながら崩れ落ちる大木を支える小松(久保田龍吉)。その後、右京に「大丈夫ですか?」と助け起こされた大木は、防弾チョッキのおかげで意外とケロリ。ともあれ、右京と大木がせりふをやり取りする、珍しい一幕が見られました。

4. 志半ばにして【小野田公顕】が殉職

「相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(2010年12月23日公開)では、小野田公顕が殉職するというまさかの事態が! 当時、警察庁の警察省への格上げを目指し、改革人事を断行していた小野田ですが、その人事が原因で懲戒免職された幹部に逆恨みされ、刃物で襲われてしまうので。しかし、小野田の“遺志”は、亡き後も受け継がれ、シーズン9第18話「亡霊」(2011年3月9日放送/2時間スペシャル)や、シーズン12第19話「プロテクト」(2014年3月19日放送/2時間スペシャル)で、彼の影響力を垣間見ることができます。今シーズンの元日スペシャルでは…。

5. 彼女との約束を前に【芹沢慶二】が被弾

シーズン10第10話「ピエロ」(2012年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、彼女と新年のカウントダウンの約束をしていた芹沢慶二(山中崇史)が被弾してしまいます。子供たちの集団誘拐事件を追っていた右京や捜査一課の面々は、犯人グループのアジトと思われる廃工場の捜索へ。そのさなか、現場に戻ってきた犯人と鉢合わせした芹沢は、とっさに後を追いますが、犯人が振り向きざまに放った銃弾を受けることに。このときの伊丹(川原和久)と三浦(大谷亮介)の尋常じゃない取り乱しぶりは、ちょっとした見もの。2人の芹沢に対する深い思いが垣間見られるシーンです。ちなみに、この怪我による入院で、図らずも彼女と年末を過ごすことができた芹沢。最後にはさりげなく、ちゃっかりした“らしさ”を見せてくれます。

6. 【甲斐享】は記憶を失うほど激しい暴行を受けたことが

シーズン11第9話「森の中」(2012年12月12日放送)では、甲斐享(成宮寛貴)が、激しい暴行を受け意識不明の重体で病院に担ぎ込まれるという事件が。山奥にキノコ狩りに来ていた享は、そこである事件に巻き込まれ、記憶喪失になるほど激しい暴行を受けます。享が記憶を取り戻すのは、そのエピソードの後編となる、第10話「猛き祈り」(2012年12月19日放送)でのことでした。

さらに享は、シーズン12第19話「プロテクト」(2014年3月19日放送/2時間スペシャル)で至近距離から銃弾を撃ち込まれることに。自分たちを裏切って裁判で証言した弟に復讐するため、人質を取って団地の一室に立てこもった闇社会のフィクサーの長男・御影真一(阿部進之介)。しかし、弟は既に病気で亡くなっており、享は人質解放の最終手段として自分が整形した弟だと言って真一の前に姿を見せます。その瞬間、真一は有無を言わさず享に発砲して…という展開。薫と並ぶ“巻き込まれ体質”の享らしい危機一髪の瞬間でした。

7. 【甲斐峯秋】には拉致監禁された経験が

甲斐峯秋(石坂浩二)は、シーズン12第1話「ビリーバー」(2013年10月16日放送/2時間スペシャル)で、拉致監禁されるという憂き目に。当初、“新世代革命軍”を名乗る集団に身代金目的で誘拐されたと思われた峯秋でしたが、その背景には在エルドビア日本国大使館に勤務していた当時に現地で起きた、日本人誘拐殺人事件がありました。犯行の経緯は複雑なものでしたが、実際に峯秋を監禁していた若者集団は“真犯人”に騙されていただけで、監禁自体は食事付き、身体拘束なしという緩やかなもので、最終的に無傷で解放されたのでした。

8. 足を刺された【三浦信輔】は後遺症で警視庁を退職

同じシーズン12第1話「ビリーバー」でもっとも辛い災厄に見まわれたのが、捜査一課の三浦信輔でした。峯秋の監禁事件の主犯格とみられる大学の非常勤講師・綾辻(忍成修吾)を張り込んでいたところ、仲間と思われる若い男が警察に気づいて逃走。それを追った三浦は、男に追いつきますが、取り押さえようとしたところで、足の付け根をナイフで刺されてしまいます。結局、この傷が原因で後遺症が残り、三浦は自ら警視庁を去ります。その後、彼がどんな暮らしを送っているのか、今シーズンの元日スペシャルで明らかに!

9. 普段は現場に出ない【内村完爾】までもが被弾

シーズン12第10話「ボマー」(2012年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、刑事部長の内村完爾(片桐竜次)が被弾するという驚きの事態が! 交番爆破事件を受けて、刑事部と公安部が合同で捜査を開始。容疑者として“J・ボマー”と呼ばれる指名手配中の爆弾クリエーターが浮かび上がります。その捜査のさなか、機密保持のために、あえて庁舎を離れて料亭で会議を開いていた警察上層部を狙った狙撃事件が発生。一行が料亭から出てきたところで銃弾が放たれ、内村が被弾してしまったのでした。しかし、幸いにも弾丸は肩を貫通して、命に別条なし。内村自身、復帰直後に「すぐ柔道できるよ」と軽口を叩くなど、意外なタフさを見せたのでした。

10. 【角田六郎】が撃たれるというまさかの展開

前回放送のシーズン14第9話「秘密の家」(2015年12月16日放送)では、組織犯罪対策五課の角田六郎が撃たれるという衝撃の展開が。物語冒頭、指名手配中の暴力団員を追って、廃工場にやってきた組対五課の面々と右京、そして見学の亘。廃工場の鍵を持ってきてくれた不動産会社の社員と“お客様”である亘を、「危ないから下がってて」と気遣った矢先の出来事でした。先頭で現場に突入した途端、銃弾を腹に受け、一瞬気を失った角田でしたが、防弾チョッキを着ていてセーフ! すぐ正気に戻ると、気丈にも「いいから行け!」と指示を出したのでした。

改めてピックアップしてみると、ほとんどのレギュラーメンバーが、撃たれたり、大怪我を負ったりと、窮地に追い込まれた経験があることが分かります。お馴染みのメンバーでも、いつ取り返しのつかない状況に陥るか分からない緊張感があることもまた『相棒』の面白さのひとつと言えるでしょう。次回の放送は、1月1日の元日スペシャル! 今回の元日スペシャルでレギュラー出演者の身に何が起こるのでしょうか!?

なお、放送当日には、こちらのコーナーも更新予定です。これまでに放送された元日スペシャル全10本を一気に振り返ります。放送とともに、ぜひお楽しみに!

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【第16回】レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!

投稿日:2015年12月16日 18:43

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
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【第16回】
レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!

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今週は、ちょっと毛色の変わったお題をお届けします!題して、「レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!」。現在放送中のシーズン14で初めて登場したものから、ちょっと懐かしいあの人物にまつわるものまで、劇中に登場したお馴染みメンバーの呼び方アレコレを振り返っていきます!

1. 亘が抱いた【杉下右京】の第一印象は「ミスター・デンジャラス」!?

杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の出会いが描かれたシーズン14第1話「フランケンシュタインの告白」(2015年10月14日放送/2時間スペシャル)。ストーリー中盤、甲斐峯秋(石坂浩二)が右京を「危険人物」と表現していたことを受け、亘は大胆にも右京に「あなたのこと、ミスター・デンジャラスと呼んでいいですか?」と、冗談交じりに提案。すぐに却下され、「右京さん」と呼ぶことに落ち着きます。
ちなみに、右京については、ほかにもいくつかあだ名らしきものが。同じくシーズン14第1話「フランケンシュタインの告白」では、伊丹憲一(川原和久)からは陰で「魔物」や「妖怪」呼ばわりされていました。また、同じくシーズンの第7話「キモノ綺譚」(2015年12月2日放送)では、亘が「いかがいたしましょう、隊長」と冗談めかして言うも、右京は真顔で「隊長かどうかはともかく…」とやんわりと拒否。さらに子供からは「メガネ」と呼び捨て。一方、シーズン10第17話「陣川、父親になる」(2012年2月29日放送)では、酔っ払った陣川公平(原田龍二)から「杉さん」と呼ばれています。

2. 亘は【月本幸子】を「ミス・デンジャラス」と命名

シーズン14第7話「キモノ綺譚」では、亘が月本幸子(鈴木杏樹)に意外なあだ名を。購入した着物の胴裏書かれた不吉な一文が気になり、元の持ち主のマンション周辺をうろついていたところ、所轄署に補導されてしまった幸子。右京から「無鉄砲なところがある」と評されたことを受け、亘は声音を変えて「ミス・デンジャラス」とボソリ。その直前のシーンで幸子に殺人未遂の前科があったことを知った影響かもしれませんね。
一方、シーズン10第17話「陣川、父親になる」では、女将が代替わりして初めて花の里を訪れた陣川が、初対面の幸子に「さっちゃん」と。酔っ払った陣川は、ある意味無敵です。

3. 【甲斐享】は所轄時代からのあだ名「カイト」が浸透

歴代相棒にも、それぞれあだ名が存在。三代目の甲斐享(成宮寛貴)が、右京をはじめ、捜査一課の面々などからも親しみを込めて「カイト」と呼ばれていたのは、ご存知のとおり。「カイト」の由来は、本名の「甲斐享(かい・とおる)」を縮めたものですが、右京は享の初登場回であるシーズン11第1話「聖域」(2012年10月10日放送/2時間スペシャル)の中盤で、「カイトというのは、凧という意味のカイトですか?」と確認。本人から本当の由来を聞くと「やっぱりそうですか」と納得し、その後ほどなくして、享を「カイトくん」と呼ぶようになりました。

4. 陣川公平は【神戸尊】を「ソンくん」と連呼

二代目相棒・神戸尊(及川光博)は、「神戸くん」「神戸警部補」など、オーソドックスな呼び名で通っていましたが、一人だけセオリーに反していた人物が。捜査一課の経理を担当している陣川だけは尊を「ソンくん」と連呼。ただしこれは、あだ名として付けたわけではなく、単に「尊(たける)」の読み方を勘違いしているだけ。伊丹や芹沢(山中崇史)も最初、尊の名刺を見て「ソン」と読みそうになりしたが、すぐに三浦から指摘を受けて間違いを回避。しかし、陣川だけは間違いに気づいてないのか「ソンくん」と呼び続けたのでした。

5. 伊丹は【亀山薫】を数々のあだ名で揶揄

初代相棒の亀山薫(寺脇康文)を、事あるごとにあだ名らしきもので呼んでいたのが伊丹。薫は特命係に飛ばされる前、捜査一課に在籍していて、伊丹とは犬猿の仲でした。そんなライバル関係は、薫が警視庁を去るまで続き、その間に様々なあだ名が登場。「特命係の亀山ぁ~!」が常套句でしたが、そのほか「亀」「亀キチ」「ジャマ亀」「亀ジャマ」「ノロマのバカメ」など、数え上げたらきりがありません。

6. さらに伊丹は【亀山美和子】を「カメ子」呼ばわり

伊丹のあだ名攻撃は、シーズン4で正式に薫の妻となった亀山美和子(鈴木砂羽)にまで及んでいました。普段は、「亀山夫人」などと、慇懃無礼な呼び方をしていた伊丹ですが、シーズン6第7話「空中の楼閣」(2007年12月5日放送)では、美和子を「カメ子」呼ばわり。遺体で見つかった殺人事件の被害者が、美和子の初の単行本を担当していた編集者ということで、現場に美和子を呼び出した伊丹。そして、開口一番「遅えよ、カメ子」と言い放ったのでした。しかも、「亀山美和子、略してカメ子だ」と丁寧に由来まで説明。

7. 【伊丹憲一】は亘から「顔の長いおっさん」呼ばわり

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亀山夫妻をあだ名で揶揄していた伊丹ですが、意外と毒舌な(!?)亘から、思わぬ攻撃を受けたことが。シーズン14第7話「キモノ綺譚」でのこと。亘のお目付け役になった伊丹が、亘の携帯にかかってきた電話の相手をチェックしようとするので、亘は伊丹に携帯を渡します。亘がすぐに奪い返すと亘は電話先の相手に「今の? 顔の長いおっさん」と言い放ち、さすがに伊丹も驚きの表情を見せます。
ちなみに、『相棒-劇場版-』の公開に合わせて放送されたショートドラマ「裏相棒」の第八夜「恋するイタミン」(2008年5月1日放送)では、サブタイトルに「イタミン」というあだ名が。本編では出てきていませんが、ファンの間ではこの呼び名がすっかり定着しているようです。

そして、今夜9時から放送のシーズン14第9話「秘密の家」では、あるレギュラー登場人物に思わぬ出来事が!? どうぞお見逃しなくご覧ください!

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【第15回】特命係で木札をかけた全7人! まさかあの人も!

投稿日:2015年12月09日 13:20

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
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【第15回】
特命係で木札をかけた全7人! まさかあの人も!

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先週の放送でようやく登場した「冠城亘」の木札。この特命係の入口に掲げられた木札のネームプレートは、すでに初登場から14年。使い方は、名前が黒い文字で書かれた方がオモテになっていれば在室中、赤い文字がオモテになっていれば退勤後、もしくは外出中を示すアイテムです。相棒の世界ではもはや欠かすことができない小道具のひとつとなっています。そんなわけで今回は、特命係のボードに自分の名前が書かれた木札をかけたことがある人物全7人を、まとめて紹介していきます!

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1. プレシーズン第3話で初めて【杉下右京】の木札が登場!

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木札のネームプレートとそれをかけるボードが初めてお目見えしたのは、『土曜ワイド劇場』枠で放送されたプレシーズンの第3話「大学病院助教授墜落殺人事件!日付の違う乗車券の謎と、死体が語る美人外科医の秘密」(2001年11月10日放送/2時間スペシャル)でのこと。そこには当然、特命係の主である、杉下右京(水谷豊)の木札が。ただ、現在と違うのは、木札をかけるボードが、特命係の部屋に入って右ではなく、左手の壁にかけられていたという点。ちなみに、現在、木札ボードが掛けられている、入って右手の壁には、プレシーズン第2話まで、大きなカレンダーが貼られていました。
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2. 【亀山薫】の木札デビューは右京と同時

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木札をかけたことがある2人目の人物は、初代相棒の亀山薫(寺脇康文)。薫の木札は、右京と同時にプレシーズン第3話で初登場しました。その回のエンディングでは、朝、出勤してきた薫が、自分の木札を裏返すという記念すべきシーンが!「出勤中は木札を表にする」というルールは当初から変わってない模様。ちなみに、ボードは現在のものと比べると、若干横に長く、木札をかけるフックがたくさん付いていました。細かいことを言えば、このときまで木札の位置は、右京がボードに向かって左、薫が向かって右。現在と同じボードの位置、右京と相棒の木札の位置関係になったのは、シーズン3からです。

3. 木札をかけた3人目は、第三の男【陣川公平】

シーズン3第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)で初登場した陣川公平(原田龍二)。経理担当から特命係に飛ばされてきた彼は、それが“左遷人事”であることに気づかず、意気揚々と特命係の部屋にやってきます。そのときすでに、ボードには陣川の木札が。突然の人事だったと思われますが、意外と移籍の準備は着々と進んでいた模様。その後、簡単な挨拶を済ませると、赤い文字側になっていた木札を、陣川自身がクルリ。「うん…ヨシ!」と満足げに、特命係“第三の男”になった実感を味わったのでした。ちなみに、シーズン3のボードのリニュアル後は、木札をかける場所が3つになりましたが、今のところこの3つ目の枠は、「陣川のためにある」のかもしれません。

4. 【神戸尊】の木札は初登場回のエンディングでサラっと登場

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二代目相棒・神戸尊(及川光博)が初登場したのは、シーズン7の最終回第19話「特命」(2009年3月18日放送/2時間スペシャル)でのことでした。山奥の村での“出張捜査”になった回ですが、事件解決後のエンディングで映し出された特命係のボードには、既に尊の木札が! 朝、右京より先に出勤してきていた尊の木札が、しっかり黒い文字の表側になっていたことから、その時点で尊は“使い方”を理解していた模様。誰が用意したものかは定かではありませんが、二代目の尊の木札は意外にサラっと登場したのでした。

5. 【甲斐享】の木札は特命係に招いた右京が進んで準備

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三代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)の木札が初めてお目見えしたのは、初登場となったシーズン11第1話「聖域」(2012年10月10日放送/2時間スペシャル)のエンディングでした。特命係に初出勤してきた享に、右京は早速「君の名札です」と言いながら用意していた木札をボードにかけます。享を指名した右京にしてみれば、新相棒を迎える当然の準備だったのかも。しかし、享は当初、“無理やり異動させられた”という思いがあったからか、木札にはノーリアクション。そればかりか、「キャバクラかよ! 指名なんかすっと、金取るぞ」と、口悪く右京に不満をぶつけたのでした。その言葉に一瞬固まりながらも、すぐ「ふふっ」と笑顔になる右京。享のヤンチャぶりが早くも垣間見えた一幕でした。

6. 四代目相棒【冠城亘】は木片を削って自ら木札を作製

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四代目相棒の冠城亘(反町隆史)は、シーズン14第7話「キモノ綺憚」(2015年12月2日放送)で、何と自ら木片を加工して木札を作製しました。その出来栄えに「どうです? この手作りの温もり」と満足げで、“少々大きめサイズ”の木札を意気揚々とボードにかけたのでした。しかし、同じ回のエンディングで、「比べてみたら上下左右1.5mmほど大きかったものですから」と、自慢の木札を右京に勝手に削られてしまいます。理由は、右京いわく「不統一は精神衛生上よくありません」とのこと。ともあれ、亘の木札は、右京と亘、2人の合作で“完成”に至ったのでした。

7. なんと【黒柳徹子】さんも木札をかけたことが!

黒柳徹子さんが、いつものスタジオを飛び出してゲストとトークを繰り広げる『出張!徹子の部屋』。2012年9月19日の放送では、徹子さんと水谷さん、そしてその年の10月から三代目相棒として登場する成宮さんが、特命係のセットでトークを展開。そんな番組の中で、徹子さんが、自作した木札をお持ちになり、なんとボードに自分の木札をかける一幕が! まさに「杉下右京」の木札の隣に「黒柳徹子」の木札が並んだ瞬間でした。しかも、このときはシーズン11放送前で、実際にドラマの収録で享が初めて木札をかけるシーンより前のことだったので、成宮さんから思わず「あぁ~俺もまだかけてないのに~」という悲愴な声が。順番でいうと“5番目”が徹子さんということに。いずれにせよ、劇中の登場人物以外で、あのボードに自分の木札をかけるという偉業を初めて成し遂げたのは黒柳徹子さんでした。

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今回は、木札の歴史について振り返ってきましたが、『相棒』はこういった細部にも面白ポイントがギッシリ!
今夜9時から放送のシーズン14第8話「最終回の奇跡」もお楽しみに!
今夜の舞台は漫画界!
漫画がテーマとなった話は長い相棒の歴史の中でも初めてかもしれませんね。
ゲスト:玄理 原田佳奈

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【第14回】一度は食べてみたい!? 飲んでみたい! 相棒で印象に残る10食!

投稿日:2015年11月25日 18:12

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
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【第14回】
一度は食べてみたい!? 飲んでみたい! 相棒で印象に残る10食!

ときに事件の核心に迫る重要な鍵として、時にキャラクターの魅力を深めるコミカルな要素として、劇中に登場してきた数々の食べ物や飲み物。中にはちょっぴり腰が引けてしまうようなメニューもありますが、今回は『相棒』の世界を彩ってきた、印象的な料理の世界にご案内いたします!

1. 『相棒』の代表料理といえばコレ!“美和子スペシャル”

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『相棒』と料理の関係を語る上で絶対に外せないのが、シーズン5第13話「Wの悲喜劇」(2007年1月17日放送)で登場した亀山美和子(鈴木砂羽)によるオリジナル料理“美和子スペシャル”。大根、タコの足、厚揚げなど、おでんっぽい具材を、ピンクにも薄紫色にも見える謎の汁で煮込んだ衝撃のメニュー。薫(寺脇康文)は言葉を失い、右京(水谷豊)は「複雑怪奇な味」と表現し、たまき(益戸育江)でさえ「微妙」の一言を発するのがやっとだった問題作です。ところが、なぜか角田課長(山西惇)だけは「かなりうまいぞこりゃ」と味に太鼓判。最終的には、亀山家のホームパーティーに招待された右京、たまき、角田らが、バージョンアップした“美和子スペシャル5”を食べさせられるのでした。しかし、最初は否定的だった右京も、最後は「癖になる」とつぶやいていることから、好みによっては意外といける味なのかも!? そんな賛否両論から約1年、シーズン6第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!上野~札幌1200kmを走る豪華密室!犯人はこの中にいる!!」(2008年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、“美和子スペシャルお雑煮バージョン”が登場! 色は相変わらずショッキングですが、作った当人である美和子は、「あ~おいしい」と至福の笑顔を見せます。実際においしいのか微妙なのか、謎は深まるばかり。

2. 宮部たまきが腕によりをかけたお重は“たまきスペシャル”

上記エピソードと対を為すようなサブタイトルも話題になったシーズン6第17話「新・Wの悲喜劇」(2008年3月5日放送)では、花の里初代女将の宮部たまき(益戸育江)特製のお重“たまきスペシャル”が登場! こちらは、三段の重箱におせち料理を思わせる豪華な料理をぎっしり詰め込んだ逸品。足を負傷して自宅で療養中の美和子に栄養をつけてもらおうと、たまきが腕によりをかけて作ったというもの。美和子スペシャルとは対照的に(!?)、『相棒』史上もっとも豪華で美味しそうな料理と言っても過言ではないでしょう。

3. 月本幸子は入院患者に“残酷な!?”差し入れを

いっぽう、花の里二代目女将の幸子(鈴木杏樹)も、怪我人に重箱の差し入れをしたことがありますが、そこはやはり“おっちょこちょいな女”。シーズン11第9話「森の中」(2012年12月12日放送)で重傷を負い、記憶喪失に陥って入院中だった享(成宮寛貴)の見舞いに来た幸子が、「カイトさんがお好きなものばかりです」と三段の重箱を病室で広げます。しかし、ほぼ寝たきり状態の享が食べられるはずもなく、「俺、まだ食事が…」と断ると、「じゃあ、においだけでも」と美味しそうな香りを手でパタパタ仰いで嗅がせるという暴挙に。この時の享にとっては、さぞ迷惑で残酷な差し入れだったことでしょう。

4. 二代目女将は創作料理もお得意!?

行動にトンチンカンなところがある幸子ですが、料理の腕前は花の里の女将になる前からプロ級。幸子が二代目女将になる経緯を描いたシーズン10第12話「つきすぎている女」(2012年1月18日放送)では、外食チェーン社長の専任家政婦として働いているときに、何気なく作って出した料理が店の新メニューとして採用されるというまさかの出来事が起こります。この時の料理は一瞬しか映りませんでしたが、牛肉とにんじんやじゃがいもを煮込んだビーフシチュー的なものでした。幸子は、花の里で出す和食のみならず、洋食の腕もなかなかのもののようです。

5. 右京が作ったしょうが焼き定食のお味は?

普段の暮らしぶりがほとんど明かされていない右京ですが、シーズン13第9話「サイドストーリー」(2014年12月17日放送)では、料理の腕を披露する一幕が。女性介護士が殺害された事件の手掛かりを得るために、彼女が残したレシピを参考に“しょうが焼き定食”を再現した右京。膳に並べられたのは、しょうが焼きのほか、大根やにんじんなどの煮物、カブの漬物、油揚げの味噌汁など、実に美味しそうな家庭料理。試食した享と角田も、「うまい!」と大絶賛していました。ただ、右京は「レシピ通りに作っただけですがねぇ」と謙遜。その後、右京の料理を口にした寝たきりの老婦人・佳枝(丘みつ子)は、「レシピ通りに作って何でもうまくなるんなら料理人はいらないんだよ」と否定的な発言をしますが、それは事件の核心に迫るある事情があってのこと。ちゃんとしたレシピさえあれば、右京ならどんなに手の込んだ料理でも作れてしまいそう。ちなみに、シーズン4第18話「節約殺人」(2006年2月22日放送)では、リンゴの皮むきで見事な包丁さばきも見せています。

6. 一杯のカクテルが事件の謎を解く鍵に

料理ばかりではなく、お酒が物語を彩った回も。シーズン1第7話「殺しのカクテル」(2002年11月20日放送)では、サブタイトルにもあるようにカクテルが事件の謎を解くキーアイテムになります。飲食店経営者の男性の他殺体が発見され、捜査に乗り出した右京。被害者の男性は、経営不振の店の関係者と揉めていたという情報があり、捜査一課ではその線を追う方針を固めますが、右京だけはなぜか捜査対象から外された好調の店のバーテンダー・三好(蟹江敬三)に目を向けます。この事件に、「亡き夫との思い出のカクテルを飲みたい」とロンドンからやってきた、美和子(鈴木砂羽)の叔母・アキコ(草村礼子)が絡みます。鍵を握るのは、アキコが「少し塩気があって、ミントの味が爽やかで」と評し、その味の思い出だけを頼りに探すカクテル。ほろ苦い結末が余韻を残す、味わい深い初期の名エピソードです。

7. フランス語で“相棒”を意味する高級ワインも

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シーズン5第9話「殺人ワインセラー」(2006年12月6日放送)では、「PARTENAIRE(パルトネール)」という、『相棒』の世界だけに存在する架空の高級ワインが登場しました。フランス語で「相棒」の意。英語の「PARTNER(パートナー)」にあたります。産地はフランスのボルドー・ポムロール地区で、品種はメルローという設定。その中でも1986年もののパルトネールは大当たりの年で、最高級ビンテージ。同じパルとネールでも1987年もの(写真)が何十本も買えるお値段。その味は、ワイン評論家でソムリエの藤巻(佐野史郎)曰く「ベルベットな口当たりで、上質のトリュフの香り」なのだとか。最後に「おいしいー、これは本当においしー」と言っていた藤巻の表情がとても印象的でした。ワインに関するうんちくもふんだんに盛り込まれている洗練された一作です。
また、このパルトネールは、『相棒-劇場版II-』にも登場します。剣道の稽古で大河内(神保悟志)を負かした尊(及川光博)がプレゼントしてもらうという設定で出てくるのですが、尊が受け取った直後にエレベーター内で警視庁人質籠城事件の関係者である朝比奈圭子(小西真奈美)と八重樫哲也(小澤征悦)が揉めているところに遭遇し、ワインボトルを落として割ってしまうという悲劇が。シーズン8第19話「神の憂鬱」(2010年3月10日放送/2時間スペシャル)でもパルトネールがチラリと登場。尊と大河内行きつけのワインバーにもパルトネールは置いてあるようで、尊が「パルトネールありますよ。結構安いし」と大河内に薦めるという一幕が描かれました。

8. ときには料理そのものが凶器に!?

美味しそうな料理や飲み物を続けて紹介してきましたが、『相棒』の世界では、そんな絶品料理そのものが事件の凶器として使われたことも。シーズン2第3話「殺人晩餐会」(2003年10月29日放送)の舞台は、大雨による土砂崩れで孤立した山奥のオーベルジュ(宿泊できるレストラン)。客として訪れていた右京や薫は、そこで不可解な殺人事件に遭遇します。生け花の次期家元をめぐって争っている4人の男女の内の1人が、刺殺体で発見される事件が発生。犯人はオーベルジュ内の誰かであることは間違いないものの、肝心の凶器が見つかりません。右京は、意外にも鋭い薫の味覚をヒントに、驚くべき真実を解き明かしていきます。“嵐の山荘もの”としても見応えのあるエピソードで、12年前の作品ながら相棒ファンのみなさんからは今なお人気の高い作品のひとつです。
また、この料理はホテル椿山荘東京で開催された体感捜査イベント「相棒 解(kai)」でも振る舞われました。

9. 花の里では陣川のための失恋記念料理(!?)が定番に

毎回のように失恋しては花の里で酔っ払ってくだを巻く陣川(原田龍二)ですが、その傷ついた心に塩を塗るような料理が出されるのも、もはやお約束のひとつ。シーズン9第5話「運命の女性」(2010年11月24日放送)では、イタリア料理店で働く奈緒(京野ことみ)にふられて落ち込む陣川(原田龍二)に追い打ちを掛けるかのごとく、たまきが花の里で普段は出てこない和風ピザをあえて出します。また、シーズン10第17話「陣川、父親になる」(2012年2月29日放送)では、妊婦の由香利(松本莉緒)にふられた陣川に対して、今度は幸子が“子持ちシシャモ”を出します。たまきと幸子は詳しい事情を知らないだけで、決して悪気はないのですが、陣川は毎回ダメージを受け、ますます落ち込むというお約束が笑いを誘います。

10. 片山雛子(木村佳乃)はチョコレートが大好物

シーズン13第18話「苦い水」(2015年3月11日放送)では、チョコレートが事件解決の鍵を握っていました。遺体で発見された左官工・饗庭(伊嵜充則)は、検死の結果、チョコレートに付着していたアーモンドの粉によるアナフィラキシーショック(急激なアレルギー反応)で死亡したことが分かります。その遺体の第一発見者が、女性初の総理大臣になるとも噂されている片山雛子。実は雛子はチョコレートが大好きで、政務の合間に一人で専門店に足を運び、リフレッシュしているという意外な一面が明らかに。そして、右京と雛子の息詰まる駆け引きが、チョコレートを挟んで繰り広げられました。ちなみに、サブタイトルの「苦い水」は、劇中で右京がうんちくを傾けていた通り、チョコレートの語源といわれるメキシコ原住民の「ショコラトール=苦い水」からきています。

今回は、料理やお酒をテーマにおおくりしましたが、今夜9時からの相棒 第6話「はつ恋」はワイン片手にみなさんの初恋を思い出しながらご覧になるのもいいかもしれませんね。

 

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【第13回】あらためて確認したい! 杉下右京の8の経歴ほか!

投稿日:2015年11月18日 18:37

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第13回】
あらためて確認したい! 杉下右京の8の経歴ほか!

今夜9時から放送の第5話「2045」では、事件捜査のために開発された人工知能と右京がチェスの勝負を繰り広げる一幕が。チェスと言えば、特命係の右京のサイドデスクにいつも置かれ、現シーズンではタイトルバック(オープニング)のモチーフにもなっていますが、右京のチェス好きがシリーズ初期からの設定であることは知らないという方も多いのでは? そこで今回は、趣味のチェスのほか、右京のキャラクター設定にまつわる基本事項をまとめてお伝えします!

1. 東大法学部を首席で卒業

東京大学法学部を首席で卒業した右京。成績は相当優秀だったようですが、“フランス文学の単位を落としたことがある”とシーズン7第15話「密愛」(2009年2月18日放送)で発覚しています。ちなみに、シーズン13第15話「鮎川教授最後の授業」(2015年2月11日放送)で“一敗”と表現されていたのは、そのことだと思われます。また、大学在学中にイギリス留学を経験しており、右京のイギリスへの思い入れは、学生時代から始まっていたこともうかがえます。

2. 警察庁にキャリアとして入庁

東大法学部の成績優秀者は、大学に残って研究を続けたり、法曹界に職を得たりすることが多いといいますが、右京は国家公務員一種の試験をパスして警察庁に入庁しました。ちなみに、一種合格のキャリアは、採用された時点で警部補となり、研修などを経て自動的に警部に昇進します。入庁以来、現在も警部という階級に留まっている右京は、極めて特殊な存在と言えるでしょう。

3. かつては警視庁刑事部捜査二課に在籍

警察庁に入庁後、スコットランドヤードでの研修を経て、知能犯による経済事件などを扱う警視庁刑事部捜査二課に出向した右京。当時の様子は、今シーズンの第4話「ファンタスマゴリ」(2015年11月4日放送)でも断片的に語られましたが、日本の経済を牛耳っていた黒幕を逮捕寸前まで追い詰めるほど、当時から優秀だったようです。

4. 「杉下右京は人材の墓場」と揶揄される存在

事実上の左遷で特命係に異動させられた右京。その後、配属されてきた部下が6人連続で警察を去ったことから、「杉下右京は人材の墓場」と噂されるようになります。そもそも上層部は、組織から排除したい人物を、右京の下につけることで自主的に辞めさせようという目論みがあったのですから、“人材の墓場”呼ばわりするのは、かなり理不尽な仕打ちと言えるでしょう。ただ、亀山薫(寺脇康文)も、甲斐享(成宮寛貴)も、最終的には警視庁を去っているので、「部下の離職率が高い」ことは間違いないかもしれません。

5. 正確には刑事ではない

特命係には捜査権がなく、正確には「刑事」でもないことは、このコーナーの第1回「これだけは知っておきたい!特命係の8の常識と秘密!」でお伝えした通り。内村(片桐竜次)や伊丹(川原和久)から、事あるごとにそれを指摘され、捜査を外されることもしばしば。真相を解き明かした後、犯人に手錠をかけることなく、捜査一課に逮捕を託すのも、そうした事情があるのかもしれませんね。

6. 行きつけの店は「花の里」

右京の行きつけは小料理屋「花の里」。店に行くのがもはや日課になっているため、たまき(益戸育江)の突然の旅立ちで一時閉店されていた時期は、スランプに陥るなど仕事や実生活にも支障が出たほどでした。その時の様子は、幸子(鈴木杏樹)が二代目女将となったシーズン10第12話「つきすぎている女」(2012年1月18日放送)で確認を。ちなみに、「花の里」という店の名前は、右京の遠い親戚・杉下花(原沙知絵)に由来します。

7. 趣味はチェスと落語

クラシック鑑賞や読書など、多趣味な右京ですが、チェスと落語には特に愛着がある模様。落語については、シーズン1第3話「秘密の元アイドル妻」(2002年10月23日放送)で、造詣の深さが明かされて以降、米沢と高座のチケットや名人のCDをやり取りするなど、度々愛着の深さが描かれています。一方、チェスについては、常時デスク横にチェスボードをディスプレイするほどお気に入り。シーズン8第8話「消えた乗客」(2009年12月9日放送)では、尊(及川光博)とボードを使わずに脳内で駒を指し合うという離れ業も見せています。

8. 愛車は日産「フィガロ」

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右京の愛車である日産のフィガロは、2012年10月スタートのシーズン11から登場。1991年に発売された名車で、現在は中古車でしか手に入らないというレアな一台です。シーズン13第1話「ファントム・アサシン」(2014年10月15日放送/2時間スペシャル)では、美彌子(仲間由紀恵)に車での尾行を見抜かれ、「特徴あるカラーリングの車ですからね」と指摘されています。確かに目立つので、張り込みや尾行にはあまり向かない車ですが、右京はこの愛車に特別な思い入れがあるようです。

そのほか、右京の性格や特技などのことについては、また別の機会に触れたいと思います。
今夜9時からの相棒シーズン14 第5話「2045」をお楽しみに!

 

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