雪。
降るというより
地上めがけて落ちてくるような
雪だった。
雪。
鼻も
指先も
真っ赤になった。
そんな三日前。
翌日から晴れ渡り、
それがまるで
すでに遠い日のできごと。
そんな素振りをする
雪後三日目の東京。
この季節が来ると、
思い出す。
中学3年の2月12日。
雪積もる東京都心で、
受験したあの日を
思い出す。
1988年。
あの年も、
なぜか2月12日にだけ
雪がたくさん降った。
その後の受験日18・19・20日は
違ってた。
あの日だけたくさん降った。
日にちがクリアなのは、
何しろ受験の日程だからに
他なりません。
雪の中、冷えた教室。
試験試験試験。
大人になってからの日常の1日とは
明らかに違う
濃密な一日、一日。
「日にちの名前」でインプットされる、
その日。
まさか中3のみんなが、
今ここを覗いてくれては
いないだろうけれども、
それでも。
中3のみんな!
力を!出せますように!!!
願!!!がんばれ!!!