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怪人ストリウスのプライド、そして愛を大切にした一年でした。

投稿日:2021年08月01日 09:25

皆さん、こんにちは!

 

ストリウス、いや

仮面ライダーストリウス役の古屋呂敏です(言いたかっただけです)。

 

第44章ご覧いただきありがとうございました。

 

今回がラストのキャストブログになると言うことで、

長らく綴らせていただきますが、お付き合いしていただければ嬉しいです。

 

今回ストリウスがグリモワールWRBを使い、

ついに仮面ライダーストリウスに変身しましたね。

 

まさかまさか、正直ストリウスを演じて、

『変身』と言うとは思ってもいませんでした。

 

その個人的に貴重な回の監督は杉原監督。

 

杉原監督はカリュブディス誕生の際のストリウス壁ドンなど、

シーンは少なくとも個人的に記憶に残るシーンを撮影してくださったので

とても楽しみでした。

 

撮影前日、他の役者同様どんな変身シーンにすべきか鏡の前で悩むわけですよ。

 

そう、変身ポーズです。

 

夢です。男の子の。

誰よりもかっこいいポーズをストリウスのため、

ストリウスがかっこいいと思ってくれているちびっ子のために生み出してやりたい。

その一心で何時間も悩むわけです。

 

この角度は誰かに近いから無しにしよう。

これは違うライダーシリーズに近いからやめよう。

 

んー意外に難しい、、、

 

もっと掘り下げてストリウスのバックボーンを大切にしたい。

 

物語、本、ストリウスは詩人、、、

 

そうだ!

変身前に指で体の前に文字を書いて、

おしゃれなCGを杉原監督に描いてもらおう!!

その文字が怪しく光り輝き、そしてストリウスの体に入っていき変身する。

 

文字は『The end of story』

 

シンプルだけど

 

こ、これだ!

 

撮影当日、杉原監督に考えたアイディアの相談をしにいきました。

杉原監督がなんて言うんだろう…緊張するわけですよ。ここで全てが決まる!

 

呂敏『杉原監督!ちょっと今日の大切なシーンでご相談がありまして!』

 

杉原監督『おう、どした!』

 

呂敏『大切な変身ポー』

 

杉原監督『おー!堂々と何もせずに「変身」で頼むな!何もしないってかっこいいから!』

 

呂敏『よろしくお願いします!!!!!』

 

10秒で終わりました(笑)。

 

監督の言葉で確かに、ストリウスは何もしない方がかっこいい!

そう思いました。

 

そして想像を遥かに超えるかっこよさで

仮面ライダーストリウスを生み出してくださりました。

 

漆黒の羽、ストリウスらしくてかっこよい

 

杉原監督、ありがとうございます。

 

写真1

 

本が題材のこの「仮面ライダーセイバー」で

本の仮面をかぶるというその図々しさ(笑)、仮面ライダーでありながら

しっかりと怪人の雰囲気を残しているところが個人的に好きですね。

 

ただ実は個人的に仮面ライダーに変身すると伝えられた時、

とても嬉しい反面、少し切ない気持ちにもなりました。

 

それは「仮面ライダー」になれることは光栄で幸せな事なのを

もちろん理解した上でなのですが、

 

怪人ストリウスのプライド、そして愛を大切にした一年でもあったからです。

 

怪人には怪人の物語があり、怪人ならではの美しさを、良さを肌で実感していたからこそ

「怪人ストリウス」とのお別れに対して悲しくもなりました。

 

怪人にしか理解できないことがある。

怪人だから、伝えられることがある。

 

そして、人間からあの姿になってしまい

2000年という想像もできない長い年月、

記憶を忘れることなくその呪縛から逃れることができなかった

ストリウスの想いはあの姿だからこそ理解できると、

 

一年間で相当怪人ストリウスに愛着が生まれていました。

 

だからこそ見てくださっている方々の中で、

怪人ストリウスが好きな人はそのまま怪人ストリウスも忘れずに

大切にしていただければ嬉しいのです。

 

メギドの三人組、大好きなんです。

元気なズオスに、自分大好きなレジエルに(笑)。

 

もちろん仮面ライダーストリウスも好きなんですけどね(笑)。

 

 

本編に話を戻しますと、物語はどんどん終焉に向かっていますね。

 

今まで傍観者としてセイバーの世界を生きていたストリウス

 

個人的な見解と言いますか、感想になるんですが、

僕は今まで何故か、ストリウスが「仮面ライダーセイバー」という本を読んでいる

読者の一人のように感じることがありました。

 

それはストリウスの謎が多い部分もそうですが、

物語にそこまで大きな影響を与えてこなかった部分が多かったからです。

 

そんな彼が自らの手でイザクの結末を下し、

WRBを手にした瞬間、

初めて「仮面ライダーセイバー」の本の登場人物になったと感じました。

 

雰囲気や表情、そして衣装がガラッと変わった

NEWストリウスに変身した時ですね。

 

ストリウスがイザク、そしてビクトールの結末を決めていけばいくほど、

彼らの物語ですらストリウスの中に溶けていき、自分の物語として繋いでいっている。

 

他者の物語の結末を決めることによって、

彼はその物語を背負っているようにも感じました。

 

そして物語は結末に近づいていく。

 

何千年も止まっていたストリウスの物語の時計が動き出し、もう後戻りはできない。

 

物語が結末に向かうということは、その本に残された言葉が減っていくということ

 

ストリウスの声に変化があったのは

実はそんな部分も表現できたらいいな、というメッセージでもありました。

 

 

ここから一体どんな結末になるか、セイバーを含む剣士たちのかっこよさはもちろん、

ストリウスのいろいろな妄想をしながらも楽しんでいただけると嬉しいです。

 

そしてちびっ子たちにヴィランのかっこよさを少しでも伝えたいな。

 

ヒーローは世界を救うために大切なものを犠牲にするけど、

悪役は大切なものを守るために世界を滅ぼす

 

愛の表現の違いですね(笑)。

 

ストリウスはどんな想いで結末を迎えようとしているのか…

 

さあストリウス

 

「仮面に隠れた涙を見せずに」

 

「君の中の英雄を呼べ」

 

写真2

 

写真3

 

写真4

 

少し早いですが、一年間ありがとうございました!

 

ストリウス役・古屋呂敏でした!

 

※写真撮影のときのみマスクを外しています。

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