先週のオークスは「600メートルのハンディキャップ競走」としました。
実際、上がり3ハロン(600メートル)1位のデアリングタクトが1着。
穴で狙った14番人気マジックキャッスルは上がり3ハロン2位の33秒4という末脚を繰り出しましたが…5着。
あーっ。レースの大勢が決してから凄い脚で伸びてきました。
もう少しスムーズだったら。まあ、ほかならぬデアリングタクトとのポジション争いに負けたので、方向性は悪くなかったけど、うまくいかねえなって感じでした。
なお1、2、5着の3連単は607.5倍。むなしいです。
日曜東京競馬場11Rはダービーです。
競馬の根幹は3歳春に同世代の頂点を決めるダービーにあります。
そのへんの説明は「美味しい競馬」でしたので、興味がある方はご覧くださいね!
オークスは3歳牝馬限定、ダービーは3歳牡馬・牝馬限定戦。同じ東京芝2400メートル。この両レースはそれなりに関連があります。
実はオークス、ダービーとも1番人気が勝った年は、2005年以来、ありません。
その前は1993年までさかのぼります。
パッとデータを出せる1986年以降、オークス・ダービーとも1番人気が勝った年は’93年と’05年だけ。
今年のオークスは既に1番人気のデアリングタクトが勝っています。
つまりダービーで1番人気必至の4戦4勝、無敗の皐月賞馬コントレイルは勝てない…?
少なくとも「2/34」。なかなか厳しい数字です。
でも、◎はコントレイルです。15年ぶりにオークス、ダービーとも1番人気の馬が勝つでしょう。
いささか運命めいた偶然を感じるのです。
2005年のオークス馬はシーザリオ。2枠④番。
スタート直後、すぐ隣の武豊騎乗エアメサイアに絶妙に合法的に締められ、位置取りを悪くします。
その上で残り600メートルで1番の末脚を使ってエアメサイアをゴール前とらえました。
今年のオークスを勝ったデアリングタクトのお父さんがエピファネイア、そのエピファネイアのお母さんがシーザリオです。
デアリングタクトも前がふさがり、位置取りは必ずしも良くありませんでしたが、スペースを見つけて突き抜けました。
ええ、2枠④番からです。
2005年のダービー馬はディープインパクト。3枠⑤番。何と言うか圧勝でしたね。
今年のダービーで1番人気必至のコントレイル。お父さんはディープインパクト。3枠⑤番です。
偶然でしょうか? 偶然です。
ただ、そもそもあまりケチがつけられない1番人気馬に、これだけのバックストーリーが加わったら、それは運命としてもいいでしょう。
もうね、これに気づいたところで、ダービーはもらった感がありました。
まあ実際にはコントレイルだって負けるかもしれないし、相手が当たるかどうかはまた別。別ですが、この気づきを披露する機会に恵まれて、本当にうれしい。
ここを読んだ方、コントレイルが勝ったあかつきには、’05年オークス・ダービーと’20年オークス・ダービーの関連をぜひ至るところで吹聴してください。
自分が気づいたことにして。
馬券は馬単⑤→③⑥⑨⑪⑫⑬⑮の7点。
3連単は1着⑤→2着⑬⑮→3着③⑥⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑱の20点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC