各地から梅雨明けの報が届いています。太陽が本気を出してきそうなこの週末は日曜札幌11R、クイーンSの予想をお届けします。
◎⑨ビーチサンバ。
夏本番です。ビーチでサンバです。
この馬にはどこにも海辺やブラジルの要素はありませんが、この名をいただいている以上、夏競馬でカーニヴァルになっても全く不思議がないわけです。
決して馬名で◎を決めたわけではありません。現4歳世代の牝馬でも屈指と言っていい実力馬であること。それなりのポジションを取れる出脚の良さがあること。それでいて速い上がりを使える末脚を備えること。
さらに近親クロノジェネシス、ノームコアのこの牝系は早い時期に完成しつつ、古馬になってもう一度ピークが来る傾向があること。などなど、推す理由には事欠かきません。
新型コロナウイルス禍で、ビーチでサンバできない方も多いことでしょう。せめて札幌芝で躍動するビーチサンバを見て溜飲を下げてくださいませ。
話は前後しますが、クイーンSというレースは、馬場状態のいい札幌芝、2コーナーまでの距離が短い1800メートルで行われるため、例年通用するいくつかのポイントがあります。
内枠。
距離延長。
差し馬。
どれも必須ではありませんが、こうしたファクターを押さえておくと好走しやすくなります。
内枠については、勝負圏のポジションを取りやすいこと。外を回されづらくなることが利点。
距離延長も、前走で速い流れを経験していた方が出脚が付きやすく、ポジションが取りやすいというのが理由です。
そして差し馬ですが、札幌のコーナーはそれなりに半径が大きく、小回りコースとしてはカーブが緩やかです。
他の小回りコースより基本的に外を回る時の距離損が大きく、内からの差しが決まりやすくなっています。
リーディングジョッキーのルメールが「函館は先行ばかり、札幌は差しも決まる」とコース特徴をまとめています。
そんなルメールは今回、先行してこその⑦コントラチェックに騎乗ですが…。
前述の三つのポイントを完璧に備えるのが
◯②スカーレットカラー。
昨年2着馬です。前走ヴィクトリアマイル15着は流れが速いなかで押して位置を取りにいって失速したもので、条件が替われば走りも一変します。
馬券の相手に夏っぽいというかトロピカルな名前の⑤アロハリリー、⑥カリビアンゴールド。
さらにビーチで聞く曲…っぽくはないですけど、名前が曲名の⑫オールフォーラヴ(ブライアン・アダムス)、⑬サムシングジャスト(ザ・チェインスモーカーズ&コールドプレイ)。サンバつながりでダンサブルな名前の⑦コントラチェック(ワルツやタンゴのステップ)、⑧フェアリーポルカ(ポルカはチェコの舞曲)などなど。
あまり点数を増やすのもあれなので、
3連複②⑨2頭軸、相手①⑤⑥⑧⑩⑫⑭7点。
3連単ボックスを二組で②⑦⑨、②⑨⑬の12点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC