日曜(10月18日)京都11R秋華賞の予想で今回はYouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)の美味しい競馬#10との並行公開です。番組内でも述べていますが、秋華賞の予想は枠順が決定する前の事前収録でした。それが悲劇を生みました…。
今回の秋華賞は、前走オークス4頭、紫苑S6頭、ローズS6頭、その他2頭です。そして紫苑Sは桜花賞8着、オークス10着のマルターズディオサが、ローズSは桜花賞10着、オークス6着のリアアメリアが勝ちました。つまり直接対決の余韻が残るオークス直行組はもちろんですが、紫苑S組もローズS組も、いずれから見ても桜花賞・オークスを制した2冠馬デアリングタクトが序列最上位となります。
馬は群れの動物で、牝馬は牡馬より序列に敏感です。デアリングタクトという「アルファ牝馬」がいる秋華賞で、注目すべきは新興勢力!
実は美味しい競馬#10では、クラヴェルとレイパパレという新興勢力2頭について熱心に語っていました。ですが、その2頭は「6分の4」抽選、すなわち6頭のうち2頭が外れる抽選によって2頭そろって除外となってしまいました。
いや、出走馬確定前に、抽選対象を推すなよって話なのですが、4つ枠があって、2頭のうち、せめてどちらかが入ってくれれば成り立つと思っていたわけです。なのにどちらも除外。まじかよ…。まあ関係者の気落ちを思えば、予想者の嘆きなどいくばくもありません。
それに悪いことばかりでもありません。がぜん当てやすくなった気がします
今年の牝馬3冠路線はこのまま全馬出走なら8頭が皆勤と勤勉です。全く他の出走馬と対戦経験がないのはダートで出世してきたダンツエリーゼだけという、いわば女子校的な濃密な空間を形成しており、しかもそこに絶対的なアルファ牝馬が存在。
秋華賞は3歳牝馬限定戦の集大成ですが、群れの序列争いとしてはほぼ無風。デアリングタクトを脅かす存在はいません。
では絶対的アルファがいる群れで、ベータやガンマ(2番手、3番手)に来るのはどんなタイプか。それは「小ボス」、小集団のボスです。ここで言うなら前走勝っている馬。
だいたい以下のような感じです。秋華賞女子校の頭脳明晰、眉目秀麗な生徒会長がデアリングタクトで、紫苑組を率いるマルターズディオサとローズ組を率いるリアアメリアが副会長と書記。夕月組から抽選でソフトフルートが庶務に抜擢され、謎の転校生がダンツエリーゼ。そういうお話ですかって?そういうお話です。
一応競馬的な視点も付け加えましょう。今年はローズSが中京芝2000メートル(例年は阪神芝1800メートル)だったことで、秋華賞史上初めて芝の距離延長組が不在(唯一の距離延長は前走がダート1800メートルのダンツエリーゼ)。かてて加えて逃げた経験はマルターズディオサの新馬戦のみ。みんなが2000メートルのペースに慣れていて、逃げ馬が全くいない。以上の示すところは「めっちゃスロー」です。
騎手は今回、パートナーと見立てましょう。騎手にもいろんなタイプがいて、寄り添うタイプ、引っ張るタイプ、追い立てるタイプ。(馬が)誰も前に行きたくないこんな時には、パートナーは力強く引っ張って前に行ってくれるタイプが良い。それがたぶん竜二と武史と勘一郎ですが、この辺りは筆者の独断です。
◎⑬デアリングタクト。
相手は並列で。
②リアアメリア
③マルターズディオサ
⑤ウインマイティー featuring和田竜二
⑥ダンツエリーゼ
⑧ソフトフルート
⑰ウインマリリン featuring横山武史
⑱アブレイズ featuring藤井勘一郎
馬券は
【3連単1頭軸】
<1着>⑬→<2着3着>②③⑤⑥⑧⑰⑱ 42点。
【馬単】
<1着>⑬→<2着>②③⑤⑥⑧⑰⑱ 7点
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC