先週のチャンピオンズカップは荒れましたね。3連単20万円馬券。YouTube（logirl 【テレ朝動画公式】YouTube）の美味しい競馬#16に出演してくれたギャンブル芸人じゃいさんが、この3連単を300円、弊紙スポーツニッポンのコラムにおいて的中しました！払い戻し額は60万円以上！筆者の貢献は1ミリもありませんが、全力で乗っかっていきましょう。そうです、「美味しい競馬」は（ゲストのおかげで）好調です！
YouTube（logirl 【テレ朝動画公式】YouTube）の美味しい競馬#17では、いつものリモートではなくスタジオで、筆者とフリーアナウンサーの内田敦子さんが競馬トークをしていますので、ぜひご覧ください。

さて日曜（12月13日）阪神11Rでは2歳女王決定戦阪神ジュベナイルフィリーズが行われます。
先週のチャンピオンズカップは、コース形状から8枠が不利とこのコラムに記して、単勝1.4倍の圧倒的支持を集めたクリソベリルが8枠⑮番に入って4着。現代競馬は、基本的に能力差がそれほど大きくないので、枠の有利不利が結果に大きく影響します。2歳G1は、のちの名馬から今後もう勝てない馬まで、出走馬のレベル差が大きいので、枠だけで語れない部分もあるのですが、それでも影響はあります。

阪神JFは「中枠不利」です。阪神競馬場に外回りコースができた’06年以降の阪神JFで、内枠（1～2枠）は【5-2-4-45】（1着-2着-3着-着外）、外枠（7～8枠）は【6-2-3-71】に対して、最も試行数が多くなる中枠（3～6枠）は【3-10-7-92】となります。これだと、ちょっと不利かなという程度ですが、実は3～4枠が【1-3-1-51】でガクンと成績が落ちています。

いくつか理由があります。そもそもコース形状からラチ沿い、かつ前の位置が有利。だから外の馬も前半のポジション取りがきつめ。3～4枠は自分の内には枠でコース利を取られ、自分の外にはポジション取りの意識が高い馬が多くなるので、馬群にもまれやすくなります。2歳戦は道中のペースが緩めになるので、もまれた時のストレスが大きい。というわけで、3～4枠の馬はストレスに強い馬でないと厳しいという算段。
2歳牝馬のストレス適性は、まだ分かりません。
ソダシ3枠⑥番、サトノレイナス4枠⑦番。人気の2頭が厳しい枠を引いたことで、がぜん面白くなってきました。

大胆に攻めましょう。今回、馬券は3連単2頭軸マルチをチョイス。その軸2頭は…。
⑯インフィナイトと⑱メイケイエールです。
人気馬を馬群ストレスで評価を下げるなら、狙いは馬群ストレスのない馬。⑭ポールネイロン、⑮エイシンヒテンと狙いの2頭のすぐ内側に前へ行く馬が並んだので、この2頭が集団の前まで先導。⑯インフィナイトも⑱メイケイエールも前の方にいたいタイプですが、スムーズに好位を取れるとみています。

また‘17年の阪神JFを勝ったラッキーライラック（父オルフェーヴル）がそうでしたが、2歳G1は生産界サイドから考えると、初年度種牡馬（今年2歳世代が初めての産駒となる種牡馬）に力が入ります。種牡馬としての未来を占ううえで、2歳牝馬G1は現代競馬で重要なファクターである「早熟性」の大切な指標です。インフィナイトの父モーリスは自身が古馬になって本格化、血統も晩成を思わせる配合なのにここ3頭の出走馬。メイケイエールの父ミッキーアイルは、ライバル多数のディープインパクト直系。既にディープインパクトとキングカメハメハが亡くなり、種牡馬界は群雄割拠の時代に突入しています。ここで新種牡馬の産駒が走れば、生産界の覚えもめでたくなろうというもの。いずれも社台スタリオンステーションにいるモーリスとミッキーアイルの未来のために、娘たちがけなげに走るのです。

馬券は 3連単2頭軸マルチ
⑯―⑱―①③⑥⑦⑭⑰   36点。

text：仙波広雄＠大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当／【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC