競馬ファンにとっての’20年のクライマックス、日曜(12月27日)中山11R有馬記念がやって参ります!
有馬記念というレースは、中山の暮れで適度に荒れた馬場において、芝2500メートル内回りというあまり公平ではないコースで行われるため、伏兵の台頭も多く、何なら1年の負け分も全部取り返せちゃうよ!というレースです。
中山芝2500メートル内回りがどう不公平かというと、そりゃあもう外枠が来ません。コーナーを6回も回るため外を回らされるとコースロスが大きくなりますし、それなりに距離があるためペースもそれほど上がらないから馬群もかたまりがち。外枠の差し馬が内に潜り込めないまま不完全燃焼というシーンも少なくないのです。あと勝ちに行くため仕掛ける馬が脚をなくして、無欲で運んだ馬が2、3着に突っ込んで来やすい一面もあります。
今回もYouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)の美味しい競馬#19と同時公開で、ギャンブル芸人じゃいさん、フリーアナウンサーの内田敦子さんと有馬予想を展開しています。じゃいさんの有馬予想にご注目ください!
そして、ぜひとも筆者の予想も参考にしてください。今回は自信ありますよ!
◎⑨クロノジェネシス
前述の通り、中山芝2500メートルは、競走馬にとってギミック(仕掛け)の多いコースです。多くのコーナー、直線の急坂が2回。オープンコースである競馬はただでさえ白兵戦ですが、そこにパルクール要素が加わる感じです。東京芝2400メートルは瞬発力とトップスピード重視のフラットコース、中山芝2500メートルはアスレチックコース。そして今回のメンバーで最もアスレチックコースに親和的なのがクロノジェネシスです。
やや重、重で4戦4勝の道悪巧者。今回は良馬場ですが、暮れの中山最終週は力を要する馬場。そういう馬場でのパフォーマンスが高いタイプなので、良馬場でも地の利があります。中山でのレースは初めて、2500メートルの距離も初めてですが、アスレチックが得意すなわち闘争心が強くて初物にひるまないのもこの馬の特徴。あまり向いていない条件でも懸命に走ってしまうので、基本的に詰めて使うとよくありません。これまで勝ったG1も秋華賞は5カ月の休み明け。宝塚記念は2カ月半の休み明け。今回、ほぼ2カ月の間隔を空けて秋2走目。前走の天皇賞・秋3着は直線のスプリント勝負で、大きく疲労の残るレース内容ではありません。力を出せるとみています。
相手はまず前走アルゼンチン共和国杯を勝って勢いのある⑫オーソリティ。近年の競走馬はフラットコースに能力を振った馬が多いのですが、そういった馬同士でアスレチックコースを走る場合に威力を発揮するのが負担重量差。4歳以上牡馬が57キロに対し、3歳馬は55キロ。4歳以上牝馬も55キロ。この2キロが大きい。なので⑩カレンブーケドール、⑦ラッキーライラック、④ラヴズオンリーユーと55キロ組を押さえつつ、外枠を引いたものの能力そのものが上位の⑬フィエールマン、2番手から楽に競馬できそうな⑥キセキ、そして一昨年の勝ち馬②ブラストワンピースまで。
馬券は3連単軸1頭流し
<1着>⑨ → <相手>②④⑥⑦⑩⑫⑬ 42点
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC