「入れ替わる系のアイドルグループ」という表現が適切かは分かりませんが、フレームがあって、卒業があって、新メンバーが充当されるグループ、ありますよね。かのシステムでは~期生は豊作、あるいは不作などやりとりされているのをネット上で見たことがあります。
競馬も年々メンバーが替わっていくので、~年生まれ世代はレベルが高いとか高くないと言われることが多々あります。いま、やり玉にあがっているのは現’21年の4歳(’17年生まれ)牡馬。牡馬クラシック戦線では無敗3冠馬コントレイルが誕生したわけですが、コントレイルはともかく、他の牡馬に対してはレベルが高くない(かもしれない)と言われています。
というのも世代混合戦となった昨年夏以降、’17年生まれの牡馬はあまり上の世代相手に勝っていないからです。目立つのはコントレイルのジャパンカップ2着、サリオスの毎日王冠1着、オーソリティのアルゼンチン共和国杯1着。芝だとこんなところです。そのサリオスとオーソリティも秋G1では結果が出ず。先週もその世代の遅れてきた大物アドマイヤビルゴが日経新春杯で1番人気10着。
日曜(1月24日)の中山11R・アメリカジョッキーズクラブカップ(AJCC)で’17年生まれ世代の4歳牡馬は「レベルが高くない」説が補強されるか、覆されるか注目です。
出走する4歳牡馬はアリストテレス(菊花賞2着)、ヴェルトライゼンデ(ダービー3着)、サトノフラッグ(菊花賞3着)。コントレイル、サリオス以外の世代上位馬が3頭もそろいました。5歳以上の馬も超強力というメンバーではないので、1頭も馬券圏内に入れないようだと今後が不安になりますね。
まあ大丈夫でしょう。ありていに言うと、⑨アリストテレスは馬券圏内を外さないと思います。菊花賞でコントレイルから首差2着。中山コースは初めてですが、ロベルト、トニービン、サドラーズウェルズといった力のいる芝向きの血筋が詰め込まれています。4歳牡馬の砦として機能します。先述のアイドルグループもそうですが、評判が必ずしも高くない世代にも、たいてい「最後の砦」がいるもので、4歳牡馬ではアリストテレスがそうだろうと思います。
〇⑧ラストドラフトは3歳1月京成杯優勝、4歳1月AJCC3着という1月のレースに強い馬です。ピンポイントでこの時期の中山芝が合うので、ひとまず1月の中山芝に出てきたら買いの一手。
あと昨年2着馬⑫ステイフーリッシュ、
ホープフルS2着・スプリングS2着と中山重賞で実績のある4歳馬④ヴェルトライゼンデ。
2200メートルのG1宝塚記念で3着のある⑩モズベッロ。
馬券は
3連複フォーメーション
⑨―④⑧⑩⑫―①②④⑦⑧⑩⑫⑮ 22点。
3連単1着流し
<1着>⑨→<2・3着>④⑧⑩⑫ 12点の計34点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC