たまには思い出も…ということで、2014年末に某所に書いたコラムをremixして掲載してみます。

 

ここから→）2015年に来ちゃうと思われる女性アイドル？（※これがコラムのテーマでした）…うーん、まずは個人的な話から始めますね。

約5年前の2010年…会社で担当している仕事もなんだかふわっとしていて（新規に何かやりましょう！的なセクションだったんです笑）何かないかなぁ…って常に探していたボクのところへ、知人のミュージシャン（so-to：wyolica）から電話が入りました。

「さち、ももいろクローバーっていうアイドル、知ってる？」

「それなりには…（知ってる）」

「彼女たちの担当が相談したいことがあるみたいだから、今度さちに紹介してもいい？」

「いいよー」こんな会話です。

数日後、その担当の方（音楽担当の方で、川上Mgではありません）がやってきました。曰く…

「ももいろクローバーというコたちの作詞をお願い出来ますか？」

正直なところ、きっと地上波番組への出演可能性の相談だろうなぁと予想していたボクは思わず

「…えっ？！」

どうやら、知人のミュージシャンからボクが個人でやっているHPを紹介されたらしく、そのページにある散文を見てお願いに来ました、とのこと。

チャレンジングなことは好きなので、それはそれでふたつ返事で「ボクで大丈夫なら…」と答えたものの、合わせてこんな逆提案もしました。

「作詞は作詞で引き受けますが、もしよかったらテレビ朝日でレギュラー動画番組をやりませんか？」

…で、この時点では、実を言うとまだ勝算といったものはありませんでした。

もちろん、アイドルビジネスというもの自体は間近で見ていたので（ちょうどavexさんからデビューするアイドルSUPER GiRLSのレギュラー動画番組を手掛けていたこともあって）失敗しちゃうかも…という危惧までは抱いていませんでしたけど。

じゃぁ、どこで確信めいたものを感じたのか？って…LIVEです。

現場です。

それまでも曲自体を聴いたりMVを観たりはしていたんですが、それだけではなんとも言い切れず（とはいえ『行くぜっ！怪盗少女』のヘビロテ感は凄かったですけど）やっぱり自分の中に〝推せる！〟という軸をつくるためには、まずは現場へ行くことでした。

都内某所で行なわれたインストア無料LIVEへと出かけて行き、ももいろクローバーというグループの“生の姿”を目のあたりにしました。とにかく全力！な彼女たちの魅力だけではなく、彼女たちを囲むファンの方々まで含めた現場のgroove感、これが刺さりました。換言すると…極めて個人的に感じる〝ブレイク前夜〟というようなものです。

そして数年後、彼女たちは押しも押されもせぬ国民的アイドルグループになりました。もちろん、ボクなんて寄与してはいなくて、ひとえに彼女たち自身、彼女たちの素敵なスタッフの頑張りの結果だと思います。

 

この、ももいろクローバーの番組を始めた約１年後…次にボクの目の前に現れたのが、でんぱ組.incです。

この時もやっぱり街中で行われたフリーイベントへ出向きました（当然、彼女らの本拠地、ディアステージへも行きましたよ）。この時に現場で感じたのは、確信めいたものをさらに超える〝違和感〟でした。ボクがよく知っているアイドルの現場ではあまり見たことのない空気感…これが番組をやろうという決め手になったんです。

自分が理解出来ないものには（少なくとも研究・参加している分野において）間違いなく可能性がある…はず。

結果、でんぱ組.incは今年（2015年）2月に代々木2daysのLIVEを控えるまでになりました。

 

なんというか…誰しも予知能力なんてものを持っているわけはなく、ボクにとっては現場で受ける〝ブレイク前夜感〟や〝圧倒的な違和感〟それだけが指針であり、個人的な試金石なんですよね。

 

…じゃぁ2015年に来ちゃう、ブレイクするであろう女性アイドル…そんなもの、断言出来るわけがありません笑。

ただ、前出のふたつの指針に照らした時、具体的に名前を挙げられるアイドルがふた組。

〝ブレイク前夜感〟という意味では、年末に赤坂BLITZでのLIVEを大成功させた、或る意味「松浦亜弥」以来のソロアイドルサイボーグとも言える【武藤彩未】（※今ではアーティストですが）。

そして〝圧倒的な違和感〟という目線では、業界初の一夫多妻制アイドルユニットの【清竜人25】です。

このふた組の詳しい来歴はググってみて欲しいし、なによりせっかくアーリーアダプターになれる可能性があるのだから、ぜひ現場へ足を運んで欲しい、そう思ってます。

…あ！最後に付記すると、さらなる躍進を遂げるであろう「乃木坂46」や、もうブレイクしちゃった感もある「BABYMETAL」は、あえて割愛しました（←ここまで。

 

…とまぁ、こんなコラムです。

結果、このコラムの後【logirl】で、武藤彩未さんとも清竜人25さんとも番組をやることになりました。

で、何が言いたいのかというと…ボクらが次の番組キャストを考える時って、想像以上に〝現場〟での感覚を大事にしているということです。そして、ここへ来ての、このコロナ禍です。

ネットでの番組を展開するボクらにとって、実はそれを支えるベースになっている〝現場〟がなくなっています。

もちろん、交流の機会たり得るネットはこれからも駆使していきたいですが、1日も早く以前のような〝現場〟が戻ることを切に願っています。花粉症で流れちゃた飲み会がまた開けるような日常に。

 

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