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大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(フィリーズレビュー)

投稿日:2021年3月12日

東日本大震災から約半月後の’11年3月26日、遠く中東ドバイで、ミルコ・デムーロの騎乗したヴィクトワールピサが、日本馬として初めてドバイワールドカップを制しました。「結果が出たのは、決して諦めなかったからです」と勝負服に喪章を付けたミルコ・デムーロ。「日本に希望と頑張る勇気を与えたかった」と同馬を管理していた角居調教師(当時)。今年は東日本大震災から10年です。

競馬コラムですが、節目に思いを致しました。致したところで本分を思い出して
日曜(3月14日)阪神11R・フィリーズレビューを予想します。

前書きで既に結論は出たようなものですが、◎⑯オパールムーンです。
父ヴィクトワールピサ。日本に希望を与えてくれた馬の娘です。前走は暮れの阪神ジュベナイルフィリーズで6着でしたが、よく追い込んで見どころのある内容。距離延長で出てくる先行馬が多いこのレースは、普通の牝馬限定戦よりペースが速くなる傾向があります。展開を読んでの決め打ちのうまさでは並ぶ者のない横山典弘の手綱も心強いところです。

なお母の父はマヤノトップガン。馬主の田所祐氏は’95年の阪神淡路大震災で開業していた病院が被害を受け、身内も被災。そんなオーナーを勇気づけたのが同年の菊花賞、有馬記念を制したマヤノトップガン…というエピソードもあります。この配合がどのような意図からなされたかは不明ですが、競馬は世に連れ、世は馬に連れ。節目の年に、それにふさわしい馬が活躍することがあるのです。

次に楽しみなのはエルカスティージョです。
新馬を勝ったばかり。さすがにキャリア不足の感は否めませんし、その新馬の2着以下の馬が次走でさっぱり。ただ、それほどレベルが高くなかったにせよ、勝ち馬のレースセンスを否定するものではありません。陣営も「前走のセンスが良かったし、ここに来て走りがしっかりしてきた」と前向きなコメント。内枠のロードカナロア産駒に岩田康誠は、スポニチ賞京都金杯(1着)→中山記念(2着)とケイデンスコールが連続好走しています。ロードカナロア産駒は操縦性のいい馬が多く、岩田康誠はイン差しが得意。いい具合に合致するのでしょう。

阪神JFでビリとブービーだったポールネイロンシゲルピンクルビーですが、きついペースで走ったことの裏返しでもあります。一度の経験で、粘りが増してくるのが3歳馬というものです。

このレース、距離延長の馬はさっぱり走りません。前述しましたが、距離延長の先行馬が毎年多く、主導権の奪い合いでタフなレースになりがちだからです。前走マイルを使っていた馬、1400メートルを使っていた馬の方が優位です。


馬券は3連単フォーメーション
<1着>③⑯ ― <2着>③⑤⑦⑯ ― <3着>③⑤⑦⑯ 12

押さえの3連複フォーメーション
③⑯ ― ③⑤⑦⑯ ― ③④⑤⑦⑧⑪⑮⑯ 24点。

 

text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC

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