先週のジャパンCはアーモンドアイ→コントレイル→デアリングタクトの3強が人気順に入線する、多くの人が幸せになるレースでした。キセキの大逃げ、グローリーヴェイズの勝負仕掛けなど見どころも十分で、競馬ファンがまた増えたのではないでしょうか。ありがたいことです。

その一方で、ひっそりと「しかばね」を重ねている人もいます。言うまでもなく筆者を含む「穴党」の方々。ジャパンCは3強で決まらない！と予想を組み立てたのに、物の見事に3強で決まりました。憤死、慚死ものです。秋G1は1番人気馬7連勝。それでも2、3着が荒れれば…ですが、6番人気以下で馬券になったのは3頭だけ。そのうちスプリンターズSの10番人気3着アウィルアウェイは◎（馬券はひよった3連複フォーメーションでしたが…）、秋華賞9番人気3着ソフトフルートは△ですが、10番人気2着マジックキャッスルは無印。ほかは全部1～5番人気で決着。当たるわけねーわ。

日曜（12月6日）中京11RではダートG1チャンピオンズカップが行われますが、ここにも国内無敗で近年のダート馬でも最強クラス、1番人気必至のクリソベリルがいて、穴党に誘いをかけてくるのです。今週も堅いよー、クリソベリルが飛ぶわけないよー、と。

今回YouTube（logirl 【テレ朝動画公式】YouTube）の美味しい競馬#16では、ギャンブル芸人じゃいさんがギャンブル哲学を語って、筆者もフリーアナウンサー内田敦子さんと共にふんふんとうなずいているわけです。

「堅いと思えば1.1倍でもおいしい」
｢オッズ2.0倍で10打数5安打より、オッズ20倍で10打数1安打｣
など金言が語られていますので、ぜひご覧ください。

じゃいさんがギャンブルを透徹する哲学を語ったので、筆者はもう少しミクロな視点を挙げます。チャンピオンズCの行われる中京ダート1800メートルは’14年以降、フルゲートの特別戦が30レースありましたが、7枠と8枠（馬番⑬～⑯）の成績が他の枠に比べてグンと悪くなっています。これは、中京ダートがスパイラルカーブ（出口に近づくほど半径が小さくなるカーブ）のためで、内側の前の方にいる馬が有利なコース形態だからです。
そしてクリソベリルは8枠⑮番！

枠順など関係ないぐらい強いと思えば軸で買えばいいのですが、筆者は、それなりに蓄積のある過去の傾向で、不利が明らかな1番人気を軸で買うスタイルではありません。ですから本命は別の馬。

◎⑩アナザートゥルースです。

先述した「内側の前の方」に位置するのはこの馬だと見込んでいます。
理由はいくつか。すぐ外の⑪チュウワウィザード、そのさらに外にいる⑮クリソベリルに前に行かれると、ほぼノーチャンスになること。かつ、すぐ内の隣にポジション意識が高い田辺が騎乗する先行馬⑨アルクトスがいること。アルクトスと一緒に、内に切れ込める枠の並びであること…などなど。展開的に「内側の前の方」を取りやすくなっています。
相当な人気薄だと思われますので、

馬券は3連複1頭軸流し
⑩―①④⑤⑦⑨⑪⑮　21点にまとめます。

text：仙波広雄＠大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当／【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC