安田記念は「ソーシャルダンスからヒップホップダンスになった」として4歳牝馬グランアレグリアを推しました。勝ちました。
2着アーモンドアイ、3着インディチャンプと人気どころで決まりましたが、さすがこの辺りの人気馬は並の人気馬とは違います。ベスト舞台、ベストペースのグランアレグリアには敗れたものの、それでも存分に力量を見せたと思います。
日曜東京競馬場11RはエプソムC。有力馬多数の混戦で、安田記念と何が違うかといえば人気馬の安定性です。
勝てないまでも2着になる、連を外すも3着になる…という、そんなしぶとさはやはり超が付く一流馬のもの。
エプソムCは多士済々で楽しみなレースですが、これを買っておけば複勝は安泰というタイプはいないと思っています。そこで馬券はBOX。
馬連⑤⑪⑬⑯⑰BOX10点、
3連複⑤⑪⑬⑯⑰BOX10点。
それなりに下馬評の低い馬も含んでいるので、そこそこの配当になるものと思われます。当たれば、ですが。
さて、先に買い目を示してここから買う理由を述べていきます。YouTube(logirl 【テレ朝動画公式】)で見ていただいてもうれしいです。
エプソムCのエプソムはイギリスの競馬場のことです。当地の大レースではガリレオ(系)産駒、母の父デインヒル系という配合の馬が大活躍しており、彼我の競馬における性質の違いが感じられます。そんな競馬場の名前を冠するだけあって、エプソムCは日本の主要血統であるサンデー系を父にも母父にも持たない馬がよく活躍します。昨年の勝ち馬レイエンダ、3年前の勝ち馬ダッシングブレイズがそう。2年前の2着ハクサンルドルフも、父アドマイヤムーンがサンデーの血を持っていますが直系ではありません。このパターンの配合から狙いを定めましょう。不思議と安田記念とエプソムCのたった1週で馬場傾向が一変して、そういう配合の馬が来やすくなるのです。エプソムC週に雨が降ることが多いからだと推察しています。
まず⑬アイスストーム。父、母父とも非サンデー系。かつ18年6月、19年6月とも白星を挙げているジューン・ワーカーでもあります。
次に⑤ピースワンパラディ。母母父はサンデーサイレンスですが、父ジャングルポケット、母父アグネスデジタル。かつ道悪実績あり。重賞で最も向くのはエプソムCかと思われます。
昨年の勝ち馬⑰レイエンダ。昨年は鞍上ルメールが流れをつかんだのも確かですが、この馬も父、母父とも非サンデー系です。
ここからはサンデー込みの配合になりますが⑯アンドラステ。条件的に合わないとも思えない牝馬限定のマーメイドSでなく、こちらに使っているあたりに陣営の用兵の妙があります。あとこの馬名は「現在の英国東部(ノーフォークあたり)に住んだケルト人部族イケニ族の戦争の女神」なのですが、これの裏を取るためにカッシウス・ディオの「ローマ史」を延々読んでしまいました。エプソムとの英国つながりが確認できました。徒労に終わるとあまりに悲しいです。
最後に⑪アトミックフォース。武藤雅騎手がマイペース3番手あたりで進められれば、いまの充実度を考えれば圏内に来て不思議はありません。
自分でも筆致が「いかがでしたかブログ」っぽいと思いますが、ぜひまたお付き合いください。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC