大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(根岸S)
先週のアメリカジョッキークラブカップ、◎○に推したショウナンバシットとマイネルウィルトスが2番手と先頭で、2番手につけた横山和生がハナの横山武史にきつめのプレッシャーをかけて両方が沈むという「この展開を読み切れたら天才」みたいなレースになってしまいました。レース展開は生き物です。枠を見た時、ハナを切るのは横山ブラザーズのどちらかではないか…までは想定しましたが、ここまで緩まない流れになるとは思いませんでした。横山兄弟の前がかりガチっぷりが見られたのを収穫として、今回の予想にいきましょう。1月28日(日)の東京11R・根岸Sです。「スペクタクルなレースになりやすく、経験の浅いファンを連れて行くのに最適。ただし寒い」と配信でもライブ観戦をイチオシしたレース。G1もいいのですが、混みますからね。最初の観戦がダービーとか有馬記念だと、楽しめるものも楽しめませんので、そこらあたりは経験を積んでから見に行ってください。
◎⑭アルファマム。
最も有名な根岸Sは、歴代屈指の追い込みVとなった00年ブロードアピールの鬼脚だと思いますが、この10年でも4角10番手以下の馬が5勝。差し、追い込みが鮮やかに決まる重賞です。モーニンやレモンポップといった、明らかに力が抜けている馬なら脚質の壁は越えることは可能…といっても、レモンポップすら5番手からの抜け出しだったので、最終直線でいかに質のいい脚を確保するかがポイントなのは変わりません。エンペラーワケアやサンライズフレイムが後で振り返れば力が抜けている可能性はなくもありませんが、ここまでのパフォーマンスではそれほどの傑出感もありません。つまりスペクタクルな末脚を誰が繰り出すか…に焦点を当てれば、自ずとアルファマム。上がり3F特化型。シルクフォーチュンやカフジテイクもカテゴリーとしては一緒ですが、個人的には13年根岸S勝ち馬メイショウマシュウを重ね合わせています。霜月Sは内容も時計も近年の東京ダート1400(良限定)では屈指。ベスト条件で、ここが最大の重賞Vチャンス。かつ陣営がおそらくそれを重々承知している…というシチュエーション。ここ勝負です。
○⑦エンペラーワケア、▲⑩サンライズフレイム。
ともに連勝中の上昇馬。いずれも下河辺牧場の生産で、東京ダートで走る馬の勘どころを押さえた配合です。オープンVのあるサンライズフレイムより、3勝クラスVからここに臨むエンペラーワケアの方にいっそうの伸びしろを感じます。
☆③フルム。
父エーピーインディ系の差し馬で、近走の内容もいい。それでいて人気が沸騰するタイプではないので、押さえておきたいです。
△⑫タガノビューティー。
1回東京ダートといえばタガノビューティー。根岸Sは過去2年3、4着。アルファマムが届く展開なら、この馬もそこそこ追い込んでいるはず、という追い込みのお伴。
馬券は3連単軸1頭流し。
<1着>⑭→<相手>①③⑥⑦⑨⑩⑫。42点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC