大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(京成杯)
いやー、前回の当コラム、金杯のどちらかにしておけば良かったです。金杯は東西とも的中、フェアリーSとシンザン記念はさっぱり…という、3歳分かってない感が満載ですが、今回は1月14日(日)の中山11R・京成杯 でやはり3歳重賞にチャレンジします。なんだか凄いメンバーなのですよ。どうも京成杯がクラシックのステップとして、急激に評価されているというか。今回のメンバーから皐月賞馬、ダービー馬が出ても、あまり驚けません。このレース、平均ペース寄りで、だいたいの新馬よりは流れが速くなり、そのうえで好位~中団につけて、上がり3F34秒台が使える馬が浮上するレースです。
◎⑥アーバンシック。
スワーヴリチャードはトニービン~アイリッシュダンス~父ハーツクライと受け継がれてきた緩さが、母父にアンブライドルズソングを入れることで傾向が一変。とにかくパンとした馬ばかり。完成度が高いのです。伸びしろは有力馬の今後を見ないと分かりませんが、状況証拠としては社台スタリオンステーションが種付け料1500万にするぐらい自信を持っているわけで、レガレイラ、コラソンビートの牝馬組と並んで、牡馬のクラシックで上位争いをするとしたらこの馬でしょう。阪神JF2着のステレンボッシュ、ホープフルS勝ちレガレイラと同じ祖母ランズエッジ。アーバンシックの母エッジースタイルとレガレイラの母ロカは全姉妹なので、配合的には同血です。ノーザンファームの慧眼が怖すぎる。
○⑮ジュンゴールド。
エピファネイアは牝馬の方が早く仕上がり、牡馬はひと夏越えたあたりで身が入る馬が多い。なので、どちらかというとこの時季の3歳重賞でエピファ牡馬はやや買いづらいのですが、「多い」というだけで例外がいました。エフフォーリアです。皐月賞、秋天、有馬を3歳で勝った名馬ですが、緩い牡馬が多いエピファ牡馬で芯が入った馬体のジュンゴールドはエフフォーリアのフォロワーとなれる可能性があります。可能性ですけどね。他に強い関東馬がいて、人気面では買い頃になるかも。
▲②バードウォッチャー。
アカイトリノムスメを出し母娘による秋華賞2代制覇を果たしたアパパネ。ずっとディープインパクトと配合されてきましたが、ポスト・ディープの父はディープの全兄ブラックタイド。金子真人オーナーの手札が豊富すぎますね。新馬の内容は父ディープの半兄であるジナンボーやラインベックより上。その2頭もオープン入りしていますから、この馬に重賞勝ちの期待がかかるのは自然でしょう。
☆⑧ハヤテノフクノスケ。
新馬2着の勝ち馬がミスタージーティー(ホープフルS5着)で、未勝利は圧勝。スワンズウッドグローヴ牝系で、昔はともかく今のこの牝系だと古馬になってからかとも思いますが、これまでのパフォーマンスは例年の京成杯なら勝ててもいいレベル。今年はハイレベルとみていますが、馬券圏内なら。
馬券は3連単フォーメーション。
<1着>⑥→<2着>②⑧⑮→<3着>②④⑧⑨⑫⑮。
<1着>②⑧⑮→<2着>⑥→<3着>②④⑧⑨⑫⑮。15点×2で30点です。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC