大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(毎日王冠)

競馬の格言は、事実かどうかは大事ながら、それと同じぐらい語呂の良さや使い勝手によって定着するかどうかが決まります。「夏の牝馬」には総合的に見て妥当性がありますが、「夏の芦毛」はそれほど真実性がありません。でもシンプルなので「夏の~」は格言っぽくなりやすいのです。でも語呂は本当に大事で、「夏のダートはシニスターミニスター」とか個人的格言ですが、流行らないでしょ、こんなの。
「府中千八展開いらず」も著名な格言で、語呂の良さたるやさすが俳句もたしなんだ大橋巨泉の言ですが、これなど言われた当時はともかく現代においては実際の事象とはむしろ反対。ゲストに声優の相羽あいなさんを迎えたYouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)美味しい競馬#85にて、そのあたりも詳述しました。10月9日(日)東京11R・毎日王冠はまさに府中千八。格言とは逆ベクトルで狙っていきます。府中千八展開一本で。
◎①レッドベルオーブ。
前走小倉日経オープンは大逃げでそのまま3馬身差の楽勝。馬の折り合いを付けることにたけた藤原英厩舎、切れ味勝負型の多いディープインパクト産駒、極端な指示が出づらいクラブ法人(東京ホースレーシング)なので個人的には驚愕しました。今回は「前走より押さえたい」というコメントが出ていたのですが、よりによって最内枠。かつ隣が逃げ含みの先行タイプであるノースブリッジ。ノースブリッジはゲートがめちゃくちゃうまいわけでもないので鞍上が促し気味に出していきます。となるとレッドベルオーブが押さえ気味に構えて前をカットされてエキサイトして口を割る…になれば負けコース。それが見えているだけに、もう腹をくくってハナへ行くとみました。開幕週の府中千八で逃げればやれる能力はあると思います。人気は読みづらいのですが、単勝10倍を割ることはないとみました。
○⑥ポタジェ。
天皇賞・秋へのステップレースという位置づけが明らかな昨年3着馬。58キロを背負うので、そのぶん人気は落ち着きそう。適性があるG1馬としては買い頃のオッズになりますね。
▲③サリオス。
一番いい頃には及ばないと思いますが、得意コースにいい仕上がりで出てくるので。
☆②ノースブリッジ。
レッドベルオーブが行けば「実質ハナ」の2番手。レースはしやすい。

馬券は単勝①。まさにギャンブル枠です。
3連単なら①1着軸、相手②③⑤⑥⑨。20点。
text:仙波広雄@スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC