大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(オールカマー)

休み明けで走ることを競馬では「鉄砲」と言いますが、この用語はどれぐらい知られているものでしょうか。スポーツ紙競馬面や競馬専門紙には「鉄砲巧者」、「鉄砲V」が頻出します。遠くから的に当てることが由来?何も調べず想像で書いていますので、ご注意のほどを。今回予想するのは鉄砲と切っても切れない関係の9月25日(日)中山11R・オールカマーです。YouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)美味しい競馬#83では、ギャンブル芸人じゃいさんをゲストに、休み明けやレース間隔について説明しています。
このレースが休み明けと切っても切れないのは、レース体系的に、春の実績馬がここを秋の復帰戦とすることが多いためです。最近のトレンドは天皇賞・秋直行ですが、使った方がいいタイプも少なからずいますからね。あと、かつて’88年にスズパレードがオールカマーで鉄砲Vを決めて、長らく平地重賞優勝の最長間隔記録を持っていました。当時は今より休み明けのネガティブ要素が大きかったので、スズパレードの鉄砲Vはインパクト大でした。今回、長期休養明けの復帰戦として、このレースを選んだ馬が複数いるのは、そういった過去のレースのイメージも無関係とは言えないと思います。
◎④ソーヴァリアント。
骨折明け9カ月ぶりで鉄砲Vを狙います。エフフォーリア、タイトルホルダーを擁する4歳世代で、古馬になっての台頭が期待されていた1頭。前年チャレンジCを勝ってさあこれから、の時に骨折して春を棒に振ったのは残念でしたが、仕切り直しです。骨折明け9カ月ぶりだと、様子見の一戦を挟むこともありますが、この馬の調整過程は明らかに勝負がかりのそれ。同日に神戸新聞杯があり、前走勝った騎乗馬がいるにもかかわらず川田が中山に乗りに来ていることが勝負がかりの一端を示しています。
○⑤ヴェルトライゼンデ。
上にスズパレードのことを書きましたが、平地重賞Vの最長間隔記録を今年の鳴尾記念でこの馬が更新しました。1年4カ月ぶりで完勝する馬ですから、前走から4カ月弱の出走間隔は全く問題ありません。いきなり能力全開です。
▲⑩テーオーロイヤル。
天皇賞・春3着馬。G1実績はこれだけですが、この1走をもって格上といっていい存在。こういうタイプがきっちり上位争いするレースです。
あとYouTubeで推した⑬バビットは勝てば平地重賞Vの最長間隔記録を更新。気性的に鉄砲が利いて、調教に横山典が乗っているので記録更新あるかとも思いましたが、陣営のトーンが控えめで押さえまで。断然の格上⑧デアリングタクトはいい頃の雰囲気には及びません。勝たれたら諦めます。

馬券は3連単フォーメーション。
<1着>④→<2、3着>③⑤⑩=<2、3着>③⑤⑧⑩⑫⑬。24点。
text:仙波広雄@スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC