ひとり大喜利と、ゲストに“育ての親”?|『奥森皐月の公私混同<収録後記>』第5回
好きな新聞は完熟トマト新聞、高校2年生17歳の奥森皐月です。
ずっと好きなコンビ「ガクヅケ」がKOC準決勝に進出したので毎日踊っています。
logirlにて毎週木曜18時に私がMCを務める番組『奥森皐月の公私混同』が配信されています。タイトルのとおり、奥森がプライベートでハマっている人やモノを公の場で熱く深く語り尽くす番組です。
と、毎回説明していますが、最近はそのコンセプトを根底から覆す内容の回もあります。これは「ブレている」のではなく「イカれている」と解釈していただきたいです。
このnoteでは収録後記として、番組収録のウラ話や収録を通して感じたことを奥森の目線で書いていきます。
今回は、ひとり大喜利回と、ニッポン放送の石井玄さん、放送作家の藤井青銅さん、完熟フレッシュの池田レイラさんがゲストにいらした第18回から第21回までの振り返り。
logirlの本編とこの記事を併せてご覧いただくと、一番楽しめるのではないかと思います。
ぜひよろしくお願いします!
テレ朝動画のオリジナル番組定額見放題サービス「logirl(ロガール)」で毎週配信中の『奥森皐月の公私混同』。そのスピンオフのテキスト版として、MCの奥森皐月が番組収録のウラ話や感想、各回のオススメポイントなどを自ら執筆する連載コラムです。番組で発表した「ゲストを表す四字熟語」も改めて紹介します。
#18 1人で大喜利:前代未聞“女子高生のひとり大喜利”
過去最高のイカレ回です。初のゲストなし放送。
俺スナさんと冬の鬼さんに来ていただいた第16回の反響が大きかったのを受け、大喜利を強化する方針が固まりました。大喜利が強くなりたいという野望はずっと抱いているのです。
ゲストや企画については、毎回番組プロデューサーのTPと話し合っています。
あるとき、いくつかTPから提案の連絡が来て。
「芸人さんのゲストを呼ぶ」「またオオギリストを呼ぶ」「ひとり大喜利をする」「オクモリンピック」の4つの選択肢をいただきました。
はじめは、「オオギリストを呼ぶ」がよいと思っていたのですが、気づいたら「ひとり大喜利をする」に決定していました。何かしらの催眠をかけられたのか、「ひとり大喜利やってみましょう!」と返事をしていて怖かったです。
まだまだ大喜利の赤ちゃんである私が、いきなり1時間ひとりで大喜利をする。無謀すぎやしないでしょうか。一歩間違えれば大放送事故になりかねません。
ただ、「松本人志の次に『一人ごっつ』のような大喜利を女子高生がするのは前代未聞すぎる」というワクワク感の一本槍で進みました。
練習のしようもないので、収録までの期間は何回か神社へ行き「ひとり大喜利が無事に終わりますように」と念じました。闘志を奮い立たせるためにMOROHAの曲だけを聴いてテレ朝へ向かったな。奥森皐月あるあるなのですが、ここぞというときMOROHA聴きがち。
うまくできていたか、ダメだったか、は本編を観て判断していただきたいです。ただひとつ言えることは、楽しすぎた。大喜利にのめり込む人々のマインドがよくわかりました。視聴者のみなさんから、最高のお題をたくさんいただけたのもうれしかったです。1時間が一瞬に感じました。今後も大喜利はどんどんやっていく予定。ひとり大喜利もまたやりたい。
セットも衣装も『一人ごっつ』に寄せていて最高だったのでそこにも注目してほしいです。孤軍奮闘とはまさにこのこと。作務衣はマイフレンドみほとけにお借りしました。作務衣と一緒に厄除けのステッカーを授かったのが効いたかも。南無。
#19 石井玄(ニッポン放送):“育ての親”の前でエピソードトーク披露
憧れの方に来ていただけて、ただただ幸せでした。放送内でも言いましたが、私を育ててくれたラジオ番組はみんな石井さんがディレクターを担当されていました。文をキュッと短くすると私の育ての親です。お話しできることがうれしくてうれしくて、ずっとウキウキしていました。
(写真:『奥森皐月の公私混同 #19 石井玄(ニッポン放送)』)
オールナイトニッポン元チーフディレクターの前でオープニングトークをするという、かなり重要な機会。いつもOPトークは“いい意味で”気楽にしゃべっているのですが、この回はそうもいかないと気合いを入れました。しっかり1週間で起きたことでのエピソードトークしたよ。ところがこの収録までの1週間、落ち込むことが続いていてハッピートークがまったくありませんでした。緊急事態です。
記憶をたどって、唯一出てきた「ヘコんでいるときにお笑いライブに行ったら、竹内ズの青春コントで号泣してしまった。竹内ズの彼女じゃないと成り立たないくらい泣きながら笑った」というキモエピで乗りきりました。
この場で言ったらトークがブレるので言いませんでしたが、実はこのトークには嘘があります。「竹内ズ・金の国・モシモシの3組のコント、全部で泣いてしまった」が事実です。
トークを盛らずに減らすというよくわからない結果になりました。もっとおもしろくなりたいですね。
なかなか知ることができなかった、石井さんの学生時代のお話やラジオとの出会いについて深くお聞きできました。この番組のゲストの9割は学校が苦手だったタイプという説がありますが、石井さんも大学時代がその期間となっていたそうです。絶対に感想として間違っているとは思うのですが、とても安心できました。
9月15日にKADOKAWAより出版される石井玄さんの初著書『アフタートーク』についてもいろいろとお聞きできました。執筆時のことや出版の経緯など、気になることをお話ししてくださってとても楽しかったです。インタビュー形式での言葉がまとめられた本ではなく「自分で書いている」というところが一番のポイントだそう。石井さんの言葉で、どのようにラジオが語られているのか。発売が楽しみですね。
番組後半で、「今後ラジオ番組を持つべき人材」という質問をさせていただいたところ「奥森皐月」の名前を一番に挙げていただきました。お世辞とかそういうの知らないです。そのまま受け止めます。
元ANNチーフディレクターである石井さんから名前が挙がるタレント。奥森皐月。
ラジオ業界の皆さん、今がチャンスです。奥森は今なんのラジオ番組も持っていません。フリー森皐月です。
ご連絡お待ちしています! よろしくお願いします!
(アピールできそうな隙間があれば全力ですることを心がけています)
<石井玄さんを表す四字熟語>冬夏青青
節操が堅く、常に変わらないことのたとえ。(新明解四字熟語辞典より)
#20 藤井青銅(放送作家):ラジオレジェンドが語った“ラジオ好き必見の1時間”
第19回の収録中、ゲストの石井玄さんに「公私混同にゲストに来てくださりそうなラジオ関係者はいないか」と尋ねたところ「藤井青銅さんはすぐ来る」とのこと。お聞きしたいことはたくさんあるので、いつか来ていただきたいなぁ、と思いその日は終わりました。
そしてその1日、2日後には「次回ゲストは藤井青銅さんに決まりました」との連絡が届いた。本当にすぐ来てくださって驚きました。ありがたいです。
(写真:『奥森皐月の公私混同 #20 藤井青銅(放送作家)』)
最近「ラジオ好きJK」としてお仕事をいただくことが増えましたが、いかんせん17歳なので昔のラジオ番組の知識はありません。そして、ラジオの歴史を知ることはなかなか困難です。ネットで調べても出てこないことばかりなので。
だからこそ、ラジオ業界に半世紀近く携わっている青銅さんにお聞きしたいことはあふれるほどありました。
「作家」としても「放送作家」としても活躍されている青銅さんですが、初めからどちらも志していた、というお話は興味深かった。私はあまりイメージがなかったのですが、青銅さんが活動を初めたころには、作家業と放送作家をどちらもしている有名な方がいらっしゃったそうです。てっきり、どちらかを目指していて結果的に活動の幅が広がったのかと思っていたので意外に感じました。「星新一ショートショートコンテスト」のお話がとてもおもしろかったので、まだ観ていない方はぜひ観ていただきたいです。
私がとても気になっていた「芳賀ゆい」についてたっぷりお聞きできたのも幸せでした。伊集院光さんがラジオ番組に出演し始めたころのことから、レギュラー放送になるまで。そしてリスナーと作り出した架空のアイドルがオールナイトニッポンを担当したこと。嘘だと疑いたくなるくらい素敵なストーリーで、当時番組を聴いていた方が本当にうらやましいです。
ほかにもオードリーさんがブレイクする前のことやオールナイトニッポンのレギュラーにまで羽ばたいたことなど。青銅さんにしか語れないお話を聞き尽くせた、最高の1時間でした。
ラジオ好きには一度観てもらいたい回です。
私も、青銅さんにトークを聴いてもらえる日を夢見てがんばろうと思えました。
<藤井青銅さんを表す四字熟語>達人大観
物事の道理に広く通じている人は、物事の全体を客観的に見渡すことができるということ。(四字熟語辞典より)
#21 池田レイラ(完熟フレッシュ):JKタレントのリアルな悩み
公私混同で初の「同学年」ゲスト。私と同じ高校2年生である池田レイラさんと、同級生トークを繰り広げました。
これまでのゲストとは違い、この回では「全編タメ語」というルールを適用。呼び方も「レイラちゃん」「皐月ちゃん」になりました。初めはお互いに距離感を探り合っていましたが、このルールがあったことでいつにも増して込み入ったお話ができたように思います。
(写真:『奥森皐月の公私混同 #21 池田レイラ(完熟フレッシュ)』)
ここ最近のレイラちゃんは、特にYouTubeやTikTok、Instagramなど個人SNSでの注目度が高い印象。流行に敏感な「イマドキJK」タイプだと思っていたので、流行りのものについて教えていただく予定でした。
しかしながらトークを進めていくうちに、これまでの子供らしさを活かした芸能活動とは別のイメージを作るためにSNSに力を入れていることが判明。同世代の私が言うのは変だとは思いますが、高校生とは思えないしっかりとした考え方と仕事へのプライドを感じてとても感動しました。本当に素敵な方です。
半ば強引にお笑い芸人としてデビューしたにもかかわらず、未来への明確なビジョンを持って努力していることがよく伝わり、これまで以上に応援したいと思いました。
また、後半では高校生タレントとしての悩みも聞かせてくださりました。「恋愛系の質問を受けてもどう返せばいいかわからない」というかなりリアルな内容。
私にも明確な答えは導き出せませんが、誰とも共感できない感覚を分かち合えたのはとてもうれしかったです。レイラちゃんも喜んでくださったので何より。後半は、今後の芸能人生設計のようになっていて、かなり新しい内容だったと思います。
テレビでの、明るく溌剌としていて厳しく物申す一面が見えていたからこそ、今回のまじめで繊細で努力家な姿はよけい印象深かったです。
私はあまり、芸能活動について身近な人に相談したり話したりすることがないのですが、今後はレイラちゃんに声をかけたいなと思いました。
またひとり、公私混同をきっかけにお友達ができました、幸せです。
高校生という今の時期を大切にしつつ、未来に向かってそれぞれ活躍の場を広げられたら理想だなぁと思います。
またプライベートで収録の続きをお話ししたいな。
<池田レイラさんを表す四字熟語>
直往邁進:ためらわずにまっすぐ突き進むこと。(新明解四字熟語辞典より)
已己巳己:文字の形が似ていることから、互いによく似ているもののたとえ。(四字熟語辞典より)
第19回からはlogirl公式サイト内「ラジオ」のページにてアフタートークが公開されています!
本編に入りきらなかったトークや、収録での出来事など。奥森とTPとゲストさんでお話しさせていただいています。
無料でお聴きいただけますので、こちらもぜひよろしくお願いします。
『奥森皐月の公私混同』公式Twitterアカウント、フォロワーどんどん増えています!
第4回の収録後記を書いたとき、フォロワーが1000人を突破したと書きましたが、現在なんと3000人を超えました。
完全に『99人の壁』に出演させていただいてからの爆増です、やったあ。
奥森皐月です。本当に奥森です。
ツイッターをはじめることに成功しました。
傍若無人に公私混同な内容を発信していきたいですね。
抱腹絶倒ツイートを見守ってください。フォローと拡散、よろしくお願いしますー!(奥森) pic.twitter.com/zh0XsrlHku
— 奥森皐月の公私混同は傍若無人【公式】 (@s_okumori) June 23, 2021
番組やQJWebでの連載の最新情報、裏話などを投稿するほか、私もツイートをしています。
ぜひフォローよろしくお願いします。
番組やこの収録後記の感想などは #奥森皐月の公私混同 をつけて投稿していただけるとうれしいです。
番組ではメールも募集しています。
ゲスト案、番組の感想、ふつおた、お悩み相談、大喜利のお題、「街の公私混同」のコーナーなどなんでもOKです。
受付メールアドレスは
s-okumori@tv-asahi.co.jp
まで。お待ちしております。
『奥森皐月の公私混同』はlogirlにて毎週木曜18時に最新回が公開
最新回公開直後の1時間は無料でご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください!
(写真:『奥森皐月の公私混同』)
次回のnoteでは「奥森、念願の2時間ひとりしゃべりラジオに挑戦」を中心に書く予定です。お楽しみに。