大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(中京記念)
7月21日(日)の小倉11R・中京記念は、「トヨタ賞」とついています。お膝元の中京競馬場だからこその「トヨタ賞」なんでしょうが、この5年で中京競馬場での中京記念開催は昨年だけ。8月に中京で小倉記念があります。このあたり、小倉開催の重賞を小倉記念に、中京開催の重賞を中京記念にすれば良さそうですが、中京記念は「サマーマイルシリーズ」、小倉記念は「サマー2000シリーズ」の一つであり、8月マイルの関屋記念とのからみで、どうしても7月にサマーマイル重賞をしなくちゃいけない。でも小倉はマイルの距離が取れない。そこで小倉芝1800メートル・サマーマイルシリーズ中京記念となるわけです。何年か後に混乱しそうです。まあ大トヨタのことですから、開催の地など気にしないのでしょう。YouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)美味しい競馬#172)は、ゲストのほのかさん、三谷紬アナウンサーとともに小倉の中京記念を予想しています。
◎②アルナシーム。
モーリス産駒は2歳時にポンと重賞を勝つタイプと、わりと条件級で苦労して叩き上げで出世する晩成タイプの両方が出ますが、いずれにしても1800メートルがいい。産駒の重賞18勝のうち、5勝が1800メートル(ダート含む)。マイルの重賞は1勝のみ。JRA勝ち鞍における最多勝も1800メートル、芝の最多勝も1800メートルです。前走も芝1800メートルのエプソムCでしたが、道中行きたがって5着。テン乗りの都大路Sが2着、2戦目のエプソムCが5着。横山典の騎乗3走目。ノリの小倉重賞といえばサンライズマックスの小倉大賞典(’09年)ですが、うまい!の一語でした。馬場を見極めてイン突き。血統は全く違いますが、馬のイメージはそう遠くなく、乗り方一つで何とかなるのではないかと。
○③セルバーグ。
逃げ馬。今回は陣営からハナ宣言が出ています。鈴木孝師が「逃げるのが好走の絶対条件」という強い調子で、鈴木孝師と今回騎乗する和田竜二は岩元市三厩舎の同門。よほどのことがない限り行くうえ、同型のテーオーシリウスが2つ内なので、押っつけて2番手に引かせれば主導権が取れます。今開催の小倉も最終週で内は荒れているものの、まだ内をあけて外を回すほど悪くありません。
▲⑥エピファニー。
同舞台の小倉大賞典勝ちで、当時負かした相手がロングラン、セルバーグ、アルナシームですから、冬から夏に季節が変わっても有力なのは間違いありません。58キロは微妙に響く気もしますし、ゲートも出たり出なかったり、折り合いも難しいタイプとあって、全幅の信頼が置きづらいのは確か。
☆⑬ニホンピロキーフ。
マイラーズCは2着セリフォスと半馬身差の3着。勝ち馬ソウルラッシュは安田記念3着、セリフォスは同5着で、このレベル相手に好走した事実は評価する必要があります。一方で前走鳴尾記念は見せ場なく12着。ダラッと外を回して何とかなるほどの力量までは望めないということでしょう。馬群の中の方がいいファイターかもしれません。
馬券は3連単フォーメーション。
<1着>②③→<2着>②③⑥⑦⑧⑬⑭→<3着>②③⑥⑦⑧⑬⑭。60点
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC