楽しい・泣ける・傷つかない！「韓国ドラマ」が好きすぎる理由｜「林美桜のK-POP沼ガール」第5回

「林 美桜のK-POP沼ガール」
K-POPガチオタク・林美桜テレビ朝日アナウンサーの沼落ちコラム

今回は私の他愛もない休日の過ごし方と、大好きな韓国ドラマについて。

韓国コンテンツにどっぷり浸かる休日

休日は昼前後に起きて、
辛いインスタントラーメンを食べる。

大容量マグカップにカフェオレを注いで
SNSやメールを確認。

このあと絶対誰からも連絡が来ませんようにと祈りながら（たいてい来ない）、通知をすべてオフ。

平日にX（旧Twitter）でリサーチしておいた気になる韓国ドラマ（*1）をつけたら、準備完了。

そのあとは、ずっと同じ場所に体操座りして韓国ドラマに浸る。途中途中、人様のかわいい猫様をInstagramで見漁ったり、日本のアニメやマンガで休憩を挟み、また戻る。

夕方くらいには、お酒を飲み始めて、
いったん休憩でオーディション番組（*2）。

夢を叶えるために全力で生きている若い子たちのひたむきな努力に泣く。
……それに比べて、私毎日なんにもしてないな……。で、涙が一気に乾く。

現実がちょっとチラついたあたりで、
イヤイヤこまごました生活のための作業をし
また本業の韓国ドラマに戻る。

深夜に近づくにつれ、もうどんなシーンでも泣けてくる。
最後の最後は皿洗いなどしながら、ドラマのOST （作中歌）を鼻歌で歌い、自分の鼻歌を聴きながら号泣。

ここまで来ると、ドラマに感動してるのか自分の鼻歌に感激してるのかもうよくわかんなくなってきて、泥のように寝る。

ドラマはもちろん全話観切る勢いで。勢い余ってもうひと作品観始めることもしばしば。
これが最高の休日。

休日セット。マグカップとグラスは韓国で買ったもの。グラスにはハイボール、酎ハイ、ワイン、ソジュなどなんでも注ぐ。グラスで飲むことでちょっと気分が上がる

生活に欠かせないほど、韓国ドラマが好きな理由

私はインドア派です。それもけっこう過激なほうかなと思います。

特に韓国ドラマは、1週間のうち1日は一気に観られるような時間が取れないとストレスを感じてしまうくらい、生活に欠かせないものになっています。

なぜこんなに韓国ドラマが好きなのかなぁと考えてみると、
俳優の演技力、圧倒的な映像美、見逃せない展開、推しが存在する韓国の文化を垣間見られるのが楽しい、などいろいろ挙げられますが……

それは大前提として、
私の場合はという点で少し深く考えると、「母国語ではない」という理由も大きいのかなと思います。

私は普段から人と話すのが苦手で……（アナウンサーという仕事と矛盾していますが）
「空回ったこと言っちゃったな……」
「絶対、あの目は引いてたわ……」
「あのときこう返せばよかった……」

人と会ったり話したりするたびに、そのときの相手の目や言葉、自分の発言を思い出して、会った時間の何倍も反省することに時間をかけ、楽しかった記憶がかき消されてしまう。

同じ言語を話す者同士だと、
お互いの伝えたいことがダイレクトに突き刺さる感じがして、疲れてしまうんですよね。

画面に全集中するから、言葉を気にしすぎることがない

そんな落ち込んだ心を救ってくれるのが、韓国ドラマ。

まず、音声を聞くだけでは理解できないので、画面から目が離せない。
そうすると、全集中するほかないので、自分を省みる暇が与えられない。

韓国語の言葉のニュアンスが完全にわかるわけではないので、受け取り方はこちらの自由。
だから、言葉で傷つかない。

画面をずっと観続けなければいけないが、字幕に目を移す必要があるので、人物に集中しすぎなくていいのが、人と目を合わせるのが苦手な私には心地いい。

そして、そもそも韓国ドラマそのものの内容がおもしろすぎる。

というわけで、私にはいい影響しかないわけなんです。
週末は韓国ドラマの沼に朝から晩まで浸かり、日々の疲れを癒やすのがお決まり。

ライブの予定がなければ平気で週末2日間をこのように過ごしていますが、
整いすぎた週明けは、声の出し方を忘れて会社の入口で冷や汗をかいてます。笑

今どハマりしている韓国ドラマ『弱いヒーロー』

最近だと、Huluで配信中の『弱いヒーロー』に心を揺さぶられました。

学園モノの作品ですが、学生のころ特有の強い正義感や、湧き上がる怒り、友情への固執……。

そういう感情や思い出が、俳優たちのリアルな演技によって思い起こされたドラマで、あっという間に観終わりました。おすすめです。

あ、先日、アウトドア派な妹に、休日の私の姿を久しぶりに見られ「こんな29（歳）にはなりたくない！」と言われてしまいました。ハハッ。
もう少しアクティブな自分になりたい。

文＝林 美桜　編集＝高橋千里