大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(京都大賞典)

大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(京都大賞典)
先週のスプリンターズSは2着の7番人気ジューンブレアに◎。コラムの意義はありました。ウインカーネリアン?うーん、引けませんね…。個人的なお手馬の1頭なのですが、それゆえかえって印を回す意識が薄かったです。まさかここか、と。今週は凱旋門賞もありますが、こちらのコラムの予想は10月5日(日)の京都11R・京都大賞典です。このレース史上で18頭立てになるのは初めて。それだけ「ここなら」と考えている陣営が多いのでしょう。大本命というほどの馬はいません。
【京都大賞典の傾向・特異点】(過去10年)
・高齢馬も走るものの鮮度が大事。リピートしづらい
・ディープ産駒が強かった。母方含めてリファール注
・母父に短距離系が入る馬の好走例が多い
「傾向、特異点」では、世間であまり言われていない視点を、と意識しています。今回もそんな感じ。京都大賞典は秋の開幕週京都という時期的な条件もあいまって、かなり特殊なレースです。基本はスローで上がり3Fが速く、生涯初の33秒台を出す馬もいる「上がり特化」のレース。「鮮度が大事」というのは、この文章で伝わるか微妙ですが、最前線に向かうための意識が高い馬が良い。あらゆる意味で秋の入り口にあるレースで、あくまでステップボード。それでいて上がりはとにかく速いので仕掛けポイントが重要。仕掛けポイントが正しいのは往々にして意識高い系で、そうした人馬の仕掛けが鍵となるレースの組み立てにあまり再現性がありません。ゆえにリピートが起きにくい。こうした点を念頭においての予想となります。あと少々雨が降っても、上がり特化の特徴にさして影響はありません。
◎⑦ドゥレッツァ。
このレースはステイヤー向きの舞台設定で実際、ステイヤーらしいステイヤーも走ってはいますが、上がり特化のせいか、母父に短距離系の血を持つ馬の好走例が多い。最後はスプリントっぽくなりますので。ドゥレッツァは戦績にステイヤーっぽさもありつつ母父モアザンレディ。母父のG1勝ちは7F。この馬自身も速い上がりを何度も出していますし、昨秋は遠征もあって日本ではジャパンカップ2着のみ。ここからジャパンカップを今年こそ、と意欲も十分です。
○⑮ジューンテイク。
ダービー10着の4歳馬。昨年ダービーの出走馬は引退した2着ジャスティンミラノ、その後出走がない7着シュガークンを除く12着までの馬10頭がその後、重賞で連対。15着のショウナンラプンタもオープン定着、17着ビザンチンドリームは海外重賞勝ちですから、世代の頂点にふさわしいメンバーでした。この馬は牝系由来の頭が高い走法で、エネルギー効率は悪そうですが、なぜか距離はこなします。近親のミッキースワローなども似た走り方だと思います。この馬を4歳で重視しますが、馬券はドゥレッツァから4歳馬でいいのでは。

馬券は3連単軸1頭流し。
<1着>⑦→<相手>①④⑤⑭⑮⑱。30点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC