「涙袋メイク沼」で10年以上かけてたどり着いた“最強のコスメ”|「林美桜のK-POP沼ガール」第19回
「林 美桜のK-POP沼ガール」
K-POPガチオタク・林美桜テレビ朝日アナウンサーの沼落ちコラム
私に欠かせないもの
それは「涙袋」。
前髪がうまくセットできないと一日テンションが上がらない方、まつ毛の上向き具合に気分を左右されちゃう方、いろいろいらっしゃると思うのですが
私の場合はここ10年以上、やる気・元気、全部が「涙袋の出来具合」にかかっていると言っても過言ではありません。
涙袋メイクデビューを果たした高校時代
K-POPと出会ったのは高校時代。
ただ、校則が厳しかったのでK-POPメイクを実践することが難しく
時は過ぎ、大学生で満を持して涙袋メイクデビュー。
当時、KARA、少女時代、IU、f(x)などのMVを、延々とリピートしながら
いったい何をしたら、私はK-POPアーティストに……?
Twitterで彼女たちの画像を拾い集めては、拡大し、拡大しては分析し
K-POPアーティストに少しでも近づくためには、「涙袋」の存在も重要なのだと気づかされたわけです。
そこから、私と涙袋メイクとの付き合いが始まりました。
少女時代・ユナのホワイトゴールド涙袋メイク
私の涙袋メイクに影響を与えたアーティスト:その1
少女時代・ユナ
大学時代半ばくらいまで、特に参考にしていたのは少女時代のユナさんのメイク。
そのころのK-POPアーティストの涙袋は、色はゴールドでラメも大きめ。
ステージライトが当たると、ラメがホワイトゴールドに輝くような……そんな涙袋が特徴だったと思います。
当時は今のようにメイク動画なども少なく、Twitterにアーティスト使用コスメの詳細があふれていたわけでもないので、自力で似たものをデパートの端から端まで探し、テスターを試しまくって、私の感性に訴えかけてきたゴールドは、RMKのシングルアイシャドウ、インジーニアス パウダーアイズ(シャイニー シルバーゴールド/現在は廃盤)。
メイクに慣れていなくて毎日塗りたくっていましたが、まつ毛にラメがひと粒でもついたまま太陽のもとに出ると、見える世界が一瞬で輝き出すような、そんな強力に光瞬くアイシャドウ、そして涙袋でした。
MissA・スジの「Only You」メタリック涙袋メイク
私の涙袋メイクに影響を与えたアーティスト:その2
Miss A・スジ
大学時代半ばから新社会人のころは、Miss Aのスジさんの涙袋を意識していました。
スジさんのことは、ドラマ『ドリームハイ』を観てからずっとファンなのですが、特に衝撃的だったのが2015年に配信された「Only You」MVのビジュアル。
スジさんは今まで、ここまで目の下を強調したメイクをされていたことがなかったので、新しいスタイルが私の目に飛び込み、そのまま勢いよく感性に刺さりました。
うろ覚えですが、スジさんのメイク動画をスクショしてズームして特定した使用コスメが、おそらくMAKE UP FOR EVERのアクアマティック アイシャドウ(メタリックピンキーベージュ/現在は廃盤)。特に気に入って、使っていました。
ギシッとラメが詰まったメタリックに輝くアイシャドウで、涙袋が浮き出るんです! ピンクという膨張色により100%……いや、160%のぷっくり感、うるっと感を演出できる!!
TWICE担当メイク ウォン・ジョンヨによる「涙袋メイク革命」
私の涙袋メイクに影響を与えたアーティスト:その3
TWICE
アナウンサーになって2〜3年目からは、TWICEさんのメイクを参考にしていました。TWICEさんは涙袋メイクに革命を起こしたアーティストだと思います。
メンバーのメイクを担当されているウォン・ジョンヨ(*1)さんが、世界中のメイク好きから支持を集めている理由がわかります。アーティストのメイク動画が流行り出したきっかけもTWICEさんではないかと……!
涙袋がとにかく強調されているのに、わざとらしく見えないテクニック。何度も何度も動画を観て学びました。
涙袋の影を描く、涙袋の下地にコンシーラーを塗る、ベージュ系やコーラル系のアイシャドウを何色も重ねる。特にこの工程が新しかった。
全部マネしたくて、動画に出てきたコスメは買い漁りましたが、鍵になるアイシャドウは海外でしか買えないものだったりして悔しい思いもしたなぁ……。
ただ、このころの私は仕事に慣れず精神的にブレブレだったので、使っていたコスメもブレブレで、毎日涙袋が違いました。
韓国にあるTWICEの通うメイクショップ「Bit&Boot」でメイクをしてもらったとき。プロがするとやっぱり違う!!
涙袋が1.3倍ぷっくり! 最近のお気に入りコスメ
そして! 今までK-POPアーティストの涙袋を研究して取り入れてきましたが、最近のお気に入りはこれ。
どのポーチにも入れています
too cool for schoolのフロッタージュペンシル。
最近、Xでもバズっているのでご存じの方も多いかもしれません。
昨年、韓国でプロのメイクアップアーティストの方に教えてもらってから使っています
一撃で涙袋が爆誕します。
いろいろアイテムを使ってきましたが
私はよく面倒を見てあげないと、コンシーラーがシワに溜まりやすかったり、ジェルペンシルではムラになってしまったりするので、
粉末状の細かいラメが詰まった柔らかい色鉛筆のようで、すっと描けるこのアイテムがベストでした。
ベージュとピンクのいいとこ取りで、
派手になりすぎずに、もともとの涙袋を1.3倍くらい自然にぷっくりさせられる感じ。
もし涙袋メイクに行き詰まっている方がいたら、ぜひおすすめです。
涙袋には“希望”が詰まってる
涙袋があるかないかでだいぶ変わるなと、毎日自分のオンエアを観ながら思います。
涙袋のおかげで顔の重心が下がって幼い印象になり、中顔面の短縮にもなることで、顔も小さく見える。
たった数ミリ! されど数ミリ!!
時には、心ない人に「涙袋変だよ」とか言われたこともありましたが(年を取るにつれて自分にとってマイナスなことを言う人とは距離を置いているので、今はそんなにいない)
毎日メイクしていたら、塗りすぎたり塗らなすぎたり、ムラはあるし! 研究段階なメイクで外に出ているときもある。
奥深い涙袋メイク沼。今まで投資したコスメ費用を考えたくもないですが、すでに10年以上は浸かっている沼。これからも浸かり続けるでしょう。
ぷっくりな日はハッピー満タン。
涙袋には、その日の希望が詰まってる。
林美桜のチョアチョア♡メモ
*1/ウォン・ジョンヨ
韓国の人気メイクアップアーティスト。彼女が監修するコスメブランド「Wonjungyo」(ウォンジョンヨ)は日本でも大人気です!
文=林 美桜 編集=高橋千里