××××年2月23日　晴天

私は6王国を渡り歩く一流商人コン・チュウ。
日々の記録として「王国日誌」というブログを書いている。

王様と全チキューの民、そして死の国ハーカバーカの死者までも加わった激しい戦いは、ついに最終局面に…！
何度絶望を味わっても希望を持ち続ける、人々の強さを思い知れ！ 宇蟲王！！

1人1人の力はちっぽけなものかもしれないけど、集まれば歴史を動かす大きな力になる！
もちろん、奇跡だって起こせる！ みんなの想いと力が1つになった今がその時だ。
全宇宙をかけたこの戦い…絶対に勝つぞ！
王様たち、後方支援は戦闘に長けた民たちにお任せください！
私も引き続き、宇宙アンドロイド「コン・チュウ・マーク2000」で戦うぞ！

シュゴッダム王家の悲願である「宇蟲王への勝利」…。
ラクレス様、大丈夫です！ さっきまで絶望的だった戦いに、希望が見え始めているんですから！
くっ…あとは「永遠の命」の代用品さえ開発できれば、「超絶怒涛究極完全体キングオージャー」を降臨させられるのに…！
商人仲間の話だと、ンコソパ三賢者たちが超スピードで「永遠の命」の代用品を開発しているらしいが…間に合うのか…!?

こ、これは…！ これが「超絶怒涛究極完全体キングオージャー」なのか…!?
あまりにも大きすぎて、私が持っている最新カメラでも全体像を写せなかった…。
「永遠の命」の代用品はどうやって開発されたのか、そして戦いの行方が非常に気になるところだが、ここで「今週のお知らせ」をしておこう。

1人の青年が王様になるまで、そして、6人の王様たちの戦いを描いた物語は、いよいよ幕を閉じる。
それにともなって、「王国日誌」もこれがラストページ。つまり、これが最後の更新だ。

この王国日誌を、宇宙の片隅にある惑星・地球の民たちが読んでいる頃、おそらく私はチキューにいないだろう。
なぜなら、王様戦隊と宇蟲王の戦いで実用した宇宙アンドロイド「コン・チュウ・マーク2000」が、とある惑星に評価されて、私はそこへ「宇宙一の商人」として長期出張することになったからだ。
私はきっと、移動中の宇宙船の中で最終話を見ていることだろう。

最後に私から、地球の民たち…いや、全宇宙の民たちへお願いがある。
王様たちの「最後の物語」「最後の王鎧武装」を、是非ともリアルタイムで見届けてほしい。
どうか、最後まで王様たちを応援してください。

ということで、王国日誌はこれでおしまい。
1年間ありがとうございました。いつか、また会う日まで…。