××××年11月17日　曇天のち晴れ

私は6王国を渡り歩く一流商人コン・チュウ。
日々の記録として「王国日誌」というブログを書いている。

ハァ…今食べているこのおにぎりが最後の食糧か…。
というのも、「チキューの台所」であるトウフから各国に食糧が届かないからだ。
私はもちろん、他の国の民も備蓄で細々と生活してきたが、みんなお腹が空いている。

王様たちも例外ではなく腹ペコのようだ。
ギラとヤンマ総長も、久しぶりにおにぎりが食べられるということで嬉しそうだ。
それにしても、どうしてこうなったかというと…。

17年前に死んだはずのトウフの前王殿イロキがよみがえり、世界中の食べ物を独占しているからである。
イロキ殿をよみがえらせたのは、宇蟲五道化の1人グローディだ。
ゴッカンの前国王カーラスに続き、不敬すぎるぞ。

「一流商人として、この事態に黙っていられない！」
そう思った私は、イロキ殿の元へ向かった…が、すぐに追い出されてしまった…。
くっ…目の前に今年の新米らしきものや、新鮮な野菜がたくさんあるのに…。
独り占めはズルイぞ！
しかし、「お前が裏で王様戦隊のことや宇蟲五道化のことを嗅ぎ回っているのは知っている」「今回だけは見逃してやるから去れ」
と言われたら、怖くなって帰るしかなかった…。
嗅ぎまわっているなんてそんな…ただ、たまたま遭遇しているだけなのに…。
くっ…私はあまりにも無力だ…。

トウフの城から立ち去ろうとしたら、誰かとすれ違った。

カグラギ殿だ！
トウフの街中で見かけないと思っていたが、どこかに身を隠しながら玉座を奪還しようとしているのだろう。
派手な羽織だから、「カグラギ殿を追っている民たちに見つかってしまうのでは？」と心配になった。
だが思い返してみれば、以前は頭から羽織を被って闇に紛れてシュゴッダムの城の中で潜入調査をしていたな。
あの大きなオージャカリバーを袖の中に収納しているし、不思議な羽織だ。
しかも、カグラギ殿本人はヒルビルの洗脳の力がなぜか効かないし…。謎が多すぎる。
謎だらけのカグラギ殿は、どのようにして王殿様になったのだろうか。

イロキ殿はいろんな意味で強いからな…。
カグラギ殿は、きっとトウフを取り戻してチキューの食糧問題を解決してくれると思うが、もしかしたら時間がかかるかもしれない。
ということで、ただ信じて待つのではなく、私はこれから山へ食糧を調達しに行こうと思う。
凶暴な野生動物がいるかもしれないから、襲われないように対策しておかないと。
貧乏商人時代に培われたキノコや山菜の知識をここで活躍させられるはず！

そうと決まれば急がなければ！ よし、出発前に「今週のお知らせ」をしておこう。

『王様戦隊キングオージャー』第37話「イロキの乱」は、明後日11月19日（日）朝9時30分放送！

宇蟲五道化に支配されたチキュー…。
次は、カグラギがトウフの奪還に向けて動き出す！
トウフを支配しているのは、グローディの「死者をよみがえらせる能力」で目覚めたトウフの前王殿イロキ！
カグラギは、因縁のイロキからトウフを奪還できるのか？
現王殿と前王殿の過去、そして隠された真実が今明らかになる！

『映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』に登場した、あのイロキがテレビシリーズにも！
17年前にトウフで何が起きたのか、1人の青年はいかにして王様になったのか…。
そこには、大河ドラマのような壮大な物語が秘められているようだ。
きっと、ちびっこも大人も震えるはず！

震えるといえば…キノコや山菜をたくさん収穫したは良いものの、私は遠くの雪山まで来てしまったらしい。
とても…寒い…もっふもふの何かに助けられた気がしたが、意識が遠のいてしまった。
目が覚めるとトウフの山の麓にいたので、変なキノコを食べて夢を見ていたのかも。
とりあえず、第37話をリアルタイムで視聴できそうだから一安心だ。
ということで、本日のブログはこれでおしまい。