今月、原爆ドームの絵を描き続けてきた原広司さんが87歳で亡くなりました。
原さんは、原爆が投下された翌日に自身の通っていた学校がある広島市内に入り
13歳の時に被爆しました。
当時は攻撃されたら学校に行くというルールがあったそうです。
そこで目にしたのは、道端に転がる黒く焼け焦げた多くの死体、
原爆ドーム周辺を流れる元安川に流れる多くの死体。
こうして自分が目にしたものを被爆者として語り継いでいきたいと絵を描き続けてきました。
絵を描くときに毎回使っていたのは、
この原爆ドームの目の前に描かれている元安川の水。
その水で絵の具を溶いて、犠牲者へ鎮魂の思いを込めてきたそうです。