1月6日に報道ステーションでお伝えした
防衛省が人事異動にAIを活用する方針を固めたというニュース。
AIを人事や採用に活用すると
どんなメリット、デメリットがあるのか取材しました!
お話を伺ったのは、
内閣府などでAIのガイドライン作りに携わった
中央大学国際情報学部長の平野晋教授です。
AIに自分の人事を決められてしまうなんて…
アナウンサーだったら、噛んだ回数などを数値化されて仕事が決まるのかしら…
怖いな…と若干AI人事に怯えている私ですが、
まずは、メリットから伺いました。
平野教授によると、
「今までの人事の評価が人によって、ばらつきが生まれていた可能性があるところ、
AIによって標準化する。そういう意味では公平になる。
持っている知識や経験よりも多くの情報に基づいて判断してもらえる。
それはより良いことになるだろう」ということです。
確かにそう言われると、
人によっても評価にばらつきもありますよね…。
一方で、AIを活用するときの注意点も。
「例えば、今までの昇格や人事異動の判断に、
その人が、どれだけ長くその職場にいてくれるか、
在職期間をビックデータに基づいて判断をしたとします。
今までのデータによれば、女性の場合、結婚や出産によって離職する人が多い。
なので、女子より男子が好ましいみたいな判断結果や差別的な判断をAIがする恐れがある」
AIは、データに基づくので、それまでのことを忠実に反映してしまうそう。
平野先生によると、AIには、何が善で、何が悪なのか、何が差別にあたるのかなど
倫理的な部分が欠けていると。
だからこそ、そこはしっかりと人間がAIの判断に介入して、
是正していく必要があるとおっしゃっていました。
AI事業が時代と共に盛んになっていくなかで、
そういったAIの判断を使いこなせる人材の育成が、これからの時代欠かせないそうです。