テレビ朝日プロデューサー・井上千尋です。
映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」の公開が始まっています。
みなさん、ご覧になっていただけましたか?
おかげさまですでに20万人を超えるファンの方たちが
映画館に駆けつけてくださいました(8月4日時点)。
まだという方、ぜひに!ぜひに!ぜひぜひ!映画館へ!!!
映画を制作するにあたり何よりもこだわった点は「映画体験」です。
ありとあらゆる映像コンテンツがあふれる今、
映画をみるべきヒキがなければならない。
“ヒキ”とは観客を“惹き”つける魅力的な要因のことをいう言葉です。
映画館でしか味わえない「体験」こそをヒキにしよう。
映画を企画するにあたって、このことを核にしました。
未見の方のため、詳細は伏せますが、
映画館のシートに座って、スクリーンを観るという行為そのもの自体が、
映画の一部に組みこまれるような映画になっています。
なんのことやら?…とおもわれるかもですが、
映画がはじまるとすぐにわかっていただけるとおもいます。
ヒントになったのは24話「乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!」です。
ネタバレになってしまうかもしれないので、
気になる方はこの先を読み飛ばして、映画館に直行してくださいませ!!!
私はメタフィクションの映画が好きでして、
古くは「ラストアクションヒーロー」や「カイロの紫のバラ」、
最近では「LEGOムービー」「デッドプール」がマイフェイバリットです。
これらの映画を観たときのワクワク感を子どもたちに届けたい。そう考えました。
このとき、脳裏に浮かんだコンテンツをもっといえば、
「スターツアーズ」や「マジックランプシアター」などのアトラクションもあります。
そしてさらには、客席とスクリーンをつなぐ「なにか」を用意できないか。
実は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の夏映画で
「匂いカード」を配れないかと提案したことがあります。
映画の進行に従って、匂いカプセルを仕込んだカードを爪で削ると
劇中世界の匂いが疑似体験できてしまうというギミックです。
知るかぎり、カルト映画「ポリエステル」とキッズ向け映画「スパイキッズ4D」で
採用されたことがある由緒正しいギミックです。
残念ながら不採用となってしまいましたが、
今年こそは没入感を高めるギミックを映画に仕込みたいとひそかに狙っていました。
結果はどうなったか?…映画館でご覧になってください!
いまならまだ間に合うはずです!
間に合わなかった場合はゴメンなさい。意図だけでもくみ取っていただけると幸いです。
ぜひ、映画館で映画を「体験」してください!
私からいえることはただひとつ、絶対に損はさせません!!!