こんばんは! MANAMI-Xです。
第7話いかがでしたか? いよいよ来週は最終回!
ドクターXとは誰なのか…!?その謎がついに明らかに!!
そして、キャスト突撃インタビュー、ラストを飾るのは、もちろんこの方!
我らが大門未知子を演じる米倉涼子さん!
米倉さんには、名台詞について以外にも、この『ドクターX』について、未知子について、そして最終回の見どころについても伺いました!
―― 今回、初めて医師役に挑戦されましたが、実際に演じてみて、いかがでしたか?
米倉 医療用語が本当に難しくて、口はうまく回らないし、覚える時間も限られているし…で、最初はかなり辛かったです。でも、実際に手術シーンをひとつひとつ撮っていくうちに、手を動かしながら台詞を言うことで、その言葉の意味もだんだん理解できるようになりました。怖いことに、最近は「私たち、手術できちゃうんじゃない?」って錯覚してしまうくらいです(笑)。
―― おぉ、それはすごいですね! 撮影では動きをリアルに見せるために、人形の中に実際と同じ場所にダミーの臓器が入っているとか?
米倉 そうなんです。偽物の臓器が本物とどれくらいの違いがあるのかはわからないですが、どの臓器がどの部分と繋がっているのだとか、ひとつひとつ説明を受けながらやっていくので、とてもいい勉強になりました。例えて言うならば、手術シーンの撮影ってすごく高度なおままごとのようなものだと思うのですが、それをいかにおままごとに見せないようにするかということがすごく大事なんですよね。最初は本当にどうなることやら…と思いましたが、指導の先生がとても丁寧に教えてくださったので、一度覚えたことを応用できるようにもなり、最終話になるにつれて、少しずつ本物に近づけていけたかなと思います。そう思うと、もう終わってしまうのがもったいない気もしますね。
―― 医療機器や医療用具もすべて本物なんですよね。第5話で出てきた機械は一億円もするとか…。
米倉 そうなんですよ。あの機械、冷やさないといけないみたいで、スタジオの中が寒くて大変でした(笑)。
―― 医者を演じてみて、お医者さんに対する印象や見方は変わりましたか?
米倉 お医者さんに対する印象はあまり変わらないですけど、やはり自分が納得できる先生を探すことが大切だなと思いました。もちろん人間同士だから相性もあるでしょうし、一概にみんながいいと言っているからいいというわけでもないような気もしますが、自分がその先生に手術してもらった時に、もし何かあったとしても仕方がないと思えるような先生に出会えたらいいなと思います。
―― 確かに、信頼できる先生に出会えるかどうかは大きいですよね。
米倉 あとはやっぱり、「病気にならないように気をつけないといけない」ということを実感しましたね。それと、もし今後、私がケガや病気で手術を受けることになった時に、全身麻酔ではなく部分麻酔で手術を受けて、オペ中に先生たちが話している中で難しい言葉が出てきたとしても、少しわかってしまうんじゃないかと思うと、逆に怖いです(笑)。わからないのも不安ですが、わかってしまうのも怖いなって。
―― 確かにそうですね(笑)。では、今回演じた未知子については、どんな印象をお持ちですか?
米倉 最初、私の中ではまったく共感できないタイプだと思っていたのですが、最終回に出てくるある台詞を見て初めて、未知子にもいろいろな思いがあることを知って、ようやく少し共感できました。彼女のやり方は、それこそ患者さんによっては受け入れられたり受け入れられなかったり、極端な差が出てしまう特殊な先生だと思いますけど、演じていてすごく爽快感はありましたね。
―― 見ている方も爽快感があります! その爽快感が未知子の魅力だと思うのですが、演じていていかがでしたか?
米倉 これまで、テレビ朝日のドラマで演じてきた様々な強い女性の中で、未知子がいちばん演じやすかったですね。役柄に無理がないというのかな、例えば『ナサケの女』の松子だったら、元ヤンキーという設定だったので、ヤンキーっぽさを出さなきゃいけない!というのがありましたが、今回はそういう設定もなかったので、どこか等身大で演じられたかなという気がします。
―― 例えば、未知子の決め台詞である「失敗しないので」を自ら口にすることで、自分を追い込むそのストイックさに共感する部分はありますか?
米倉 そこに共感はないですね。私、「絶対にやりたい!」と言うことはありますが、「絶対に失敗しない」とか「絶対にできる!」と口に出して言うこともないですし、自信を持って言えることってないんです。逆にそういう台詞が出てくるときはすごく緊張したので、より意識したことが、かえってよかったのかもしれないですね。
―― 今回、ほかのキャストのみなさんにも未知子の名台詞にからめて、「私、失敗しないので」と言えること、「致しません」と言いたいことを伺ったのですが、米倉さんがそう言えることは…?
米倉 失敗しないことなんてないです…。
―― 例えば岸部さんはオムレツ、紫吹さんは男役、伊東さんはアメリカ50州全部言えるそうです。
米倉 すごい!
―― 鈴木さんは「失敗は成功の元なので、失敗してもいい」っておっしゃっていました(笑)。
米倉 私も鈴木さんに近いですね。言いたいことは言いますが、失敗しないことは…すみません、本当に何にもないです。失敗だらけ(笑)。
―― では、「致しません」についてはいかがですか? みなさん、「ゴルフのごまかし致しません」とか、「料理致しません」「運転いたしません」などとおっしゃっていましたが…。
米倉 う~ん、ゆでたまごを食べるシーンは絶対に致しません…!それくらいですね。
―― ゆでたまご、苦手なんですか?
米倉 は…い…(苦笑)。
―― では、改めて、この作品が本当に多くの方に支持された、いちばんの魅力はどんな点だと思いますか?
米倉 登場人物全員のキャラクターがそれぞれ立っていて、オリジナリティにあふれているからだと思います。私自身も撮影がとても楽しいですし、本当に周りのキャストのみなさんに助けていただいているので、私もそれに応えたいと思いながら演じています。
―― 台本も本当に面白いですけど、映像になってさらに面白くなりますよね。
米倉 そうですよね。それぞれのキャラクターに対して、「あのシーンでのあの人、こうだったよね」と鮮明に思い出せますよね。そんなみなさんの中心にいるのが未知子で、それがこの作品の面白さなんだと思います。内山プロデューサーには「よくこんなにたくさんの個性的で素敵な俳優のみなさまを探してきてくださったな」と、心から感謝しています。
―― 最後に、最終話に向けての見どころも含めて、視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします
米倉 最終話は手術シーンがかなり多いのですが、その手術の中でいままでにはなかったトラブルが発生したり、初めての機械がたくさん出てきたり、いままで手術場に来なかった人たちが出てきたりと見どころが満載です。また、未知子がなんとしても患者を助けようとする気持ちや、みんなが誇りを持って仕事をしている!という熱い思いがすごく出ていると思うので、その辺りにも注目して、ぜひ最後までご覧下さい!
―― ありがとうございました!