2013年07月21日 09:30

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。

 今日は日本の未来が決まる参院選ですね。開票直前からテレビ番組は総じて選挙特番となっています。投票には行かれましたか?

 

 さて、今日は“世界のオゾネ”ことジャズ・ピアニストの小曽根真さんをお迎えしました。小曽根さんは15歳でソロデビューした後、渡米し名門バークリー音楽大学に入学、ジャズ作編曲科を首席で卒業されました。そしてニューヨークにあるクラシックの殿堂カーネギーホールでピアノ・ソロコンサートを開きますが、そこにたまたま見にいていたクインシー・ジョーンズの目に止まり、世界デビューします。そしてグラミー賞も受賞した名ヴァイブ奏者ゲイリー・バートンのワールドツアーに同行し、確固たる地位を築きます。この輝かしい経歴が“世界のオゾネ”と呼ばれる言われです。

 そんな小曽根さんと佐渡シエナで、ガーシュウィンの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」をお送りしました。小曽根さんと佐渡さんは同じ61年生まれで、神戸出身の小曽根さんと行きつけの寿司屋が一緒だったり、もちろん以前小曽根さんに番組にご出演頂いた時(この時はピアノ・ソロでした)にお会いしていたりなど、非常に近い存在であったのにも関わらず、意外にも共演するのは今回初でした。

 その“運命の初共演”は、正確に言うと本番収録前日のリハーサルでした。その演奏は初めて合わせたとは思えないくらい息がぴったりで、鳥肌が立つほど感動的なものでした。これだけポピュラーな作品になると、なかなか新たな感動を呼ぶのは難しいものなのですがね。

 そして小曽根さんのスゴさを実感したのは、アドリヴの趣向が毎回違う事です。本番当日は収録の前に2度、全曲通したリハーサルがあり、前日のリハーサルを含めると収録までに3回演奏するのですが、毎回全く違うのです!それも原曲に忠実でいながら全く違うのです。放送時、テロップによる“実況中継”でもお話しされていましたが、成功した演奏に固執するとそれ以上の演奏は生まれない、成功を捨てて初めてさらなる成功を手に入れる事ができるとか。ものすごい自分に対しての追い込みです。すべてに通じるような名言です。

 この日の収録では、昨年の兵庫での収録に続き、お客様からアンコールの拍手が鳴り止みませんでした。特別収録でもないのに、スタッフサイドが扇いでいる訳ではないのに番組の収録でこのような現象が起こる事は極めて稀です。稀というより東京での通常収録では初めてのことです。そしてそのアンコールで弾いて頂いた小曽根さんオリジナルのピアノソロ曲がまた涙もので、演奏していたシエナ・ウインド・オーケストラの多くのメンバーも泣いていました。演奏家がステージでそんな状態になることも珍しいんですよ。あまりに素晴らしい演奏でしたので、後日放送したいと思います。まだ先ですがどうぞ楽しみにされていて下さい。

 ジャズ界の巨匠たちに見出され、今でも信頼の厚い小曽根さん(前述のゲイリー・バートンは、先日も来日し小曽根さんと日本公演を行いました。お二人のデュオによる最新CDも好評発売中です)。これからも是非、番組にお招きして名演を重ねて頂きたいです!

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