こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。今週「題名のない音楽会」は収録があり、2010年度に出光音楽賞を受賞した指揮者・山田和樹さんと共に彼が音楽監督を務める横浜シンフォニエッタと東京混声合唱団にご出演頂きました。今年が日本スイス国交樹立150年だったり、「アメリカ音楽の父」フォスター没後150年だったりしていることにちなんだプログラムを収録しました。ちょっと先の10月放送ですが、どうぞお楽しみに!
さて今週の放送は、先週に引き続き日本が誇る「3大吹奏楽団」こと、東京佼成ウインドオーケストラ、大阪市音楽団、シエナ・ウインド・オーケストラの選抜メンバーによる夢のオールスター吹奏楽団の特集でした。そしてさらに、「吹奏楽作曲界のレジェンド」である「ディスコ・キッド」でおなじみ東海林修さん、「宝島」でおなじみ真島俊夫さんにご登場頂きました!
吹奏楽の人気曲は、青春期に身を捧げた全国吹奏楽コンクールの課題曲に因ることが多く、調査する年およびアンケート対象年齢で大きく変わるものです。しかしこの「ディスコ・キッド」と「宝島」の2曲は、時代も世代も越えて、吹奏楽で盛り上がる曲として長年にわたり愛され続けています。そんな吹奏楽界を代表する作品を手がけた巨匠お二人が揃ってステージに立たれることは、本当に貴重な機会でした。
実は本番収録前前に行われたリハーサルで、ある衝撃の事実が発覚しました。課題曲から新作まで手がけた吹奏楽曲は1400曲という真島俊夫さん。おそらくその中でも「宝島」は代表作の一つであるのに違いないのですが、なんとホルンパートの楽譜に誤りがあるというのです!1987年発売「ニューサウンズ・イン・ブラス」で発表されて以来、長きに渡り演奏され愛され続けていたのに、17年も経ってこの衝撃の告白。演奏家も皆さんも、一瞬息を呑んだ後、ドッと笑い声が起こりました。放送でもお話ししましたが、番組HPでも詳細を掲載しておりますので、是非この機会にご訂正ください。
そして東海林修さん。歌謡曲のアレンジやテレビ番組の音楽など手広く手がけられていた作曲家ですが、リハーサルが行われた文京シビックホール・リハーサル室では、「この場所がかつて文京公会堂と呼ばれ、よく録音をしたものだ」など思い出話も披露して下さりました。今回は「ディスコ・キッド」を「題名のない音楽会50周年特別版」と題し作曲して下さり、楽譜も出されるようです。是非チェックしてみて下さい。
今回のオールスター吹奏楽団、本当に夢のような時間を過ごしました。是非また再結成の機会を持てればな、と思います。