今週はオリンピックのため放送はお休み。関西の視聴者の皆さんとは、先週も高校野球で放送が無かったから、しばらく会ってない感じですね…。
さて僕のほうはというと、7月31日から、東京、大阪、京都、兵庫の4ヶ所で『佐渡裕ヤング・ピープルズ・コンサート』を行いました。この企画は今年で10回目になるですが、モデルになっているのは僕の師バーンスタインが、50年も前にアメリカの子供達のためにカーネギー=ホールでニューヨークフィルハーモニックを指揮して作っていた「ヤング・ピープルズ・コンサート」というテレビ番組です。
僕も、直接彼の口から聞いた言葉ですが、「自分の人生を振り返って、最も誇りに思うことは、ヤング・ピープルズ・コンサートをやったことだ。」と語っているとおり、この番組を見て、多くの音楽ファンが育ち、素晴らしい音楽家がアメリカから輩出されてきたことは、本当に大きな意味があると思いますね。そして、このアメリカでこの組を見た、黛敏郎さんをはじめとする日本音楽界の先輩達が、この「題名のない音楽会」や「オーケストラがやってきた」といった音楽番組を日本に誕生させたのです。僕はそれらを見て育ってきたわけですが、そうした経緯が僕にこの「題名のない音楽会」への使命を感じさせてくれますし、師バーンスタインとの時間を超えた接点を強く感じます。
さて、毎年このコンサートでは来場する子供達にお土産があって、これまでに指揮棒だったり、トランペットのマウスピースだったりと、その年のテーマと関係しているプレゼントを用意していました。(子供達の入場料は、たった1000円ですから、どれだけスポンサーの協力と努力でこの企画が成り立っているかわかってもらえます・・・)今年は歌がテーマだったので、歌詞がよくわかるように、ブックレットを作ってもらいました。これが物凄くお洒落で、僕もすっかりお気に入ったのですが、そイラストを描いてくれたのが、このブログでもお馴染み、田中千絵さんなのです! 毎回、僕の方がブログの原稿を書くのが締め切り間際になるため、想像して書いてくれることもよくあるのだけれど、毎週、本当にかわいいイラストでしょう!?
さあ、夏はまだまだこれから! 元気一杯、暑い夏を乗り切りましょう!
