2008年08月17日 09:30

自分の仕事でありながら、指揮をするという行為は、なかなか説明のできないものです。何しろ、本人は一音も音を鳴らさないのだから、いい音が鳴ったからといって、それは指揮がいいからなのか、あるいは、ひどい演奏だからといって、それはオーケストラが悪いからなのか、野球のように点数の入らない世界なので非常にわかりづらい。まあ、プロの目で見れば、実はすぐにわかることで、指揮が下手な場合も当然あり、オーケストラが指揮者を放っておいて勝手に快演をすることもたびたびある。

でも、良い指揮者ってなんなのだろうね?拍子がはっきりとしていること、確かに大事。耳がいいこと、これもそれに越したことはない。楽譜の読譜力が高い、それもスキルの一つ。練習の仕方が上手い。人の心を掴む。言葉が達者。人柄が良い。時間にルーズじゃない。出来ることなら男前…。なんじゃい!きりがないじゃないか!スーパーマンにでもなれというのか?まあ、それぐらい魅力的で不思議な商売なのですよ…。

さて、今回は夏休み特別企画、題名サマースクールの一環として、指揮を取り上げます。既に、「振ってみまSHOW」で登場した、指揮大好き人間が舞台にあがり、僕は質問攻めに合いました。指揮なんて教えられるものじゃないし、仮に指揮者になりたいと言われても、何も助けてあげられるものではないのだけど、こうして指揮の指導をすることで音楽の本質が見えたり、もっともっと身近に感じてもらえるようになったかなと思います。

なんといっても、ルー大柴さんのレッスンかな、本人はいたって真面目なのだけど、具体的に何が悪くて音にならないのかがご本人には良くわからなかったようです。前回の振ってみまSHOW登場は、気持ちはとっても指揮者なのだけど、やっと調子が出てきたところでジエンド。第4回振ってみまSHOWも決定。今回のレッスンをもとに、また張り切って挑戦されることでショー!