2008年10月12日 09:30

やっともらえた夏休みも、はるか昔の出来事になり、ヨーロッパに発つまでの間、たくさん「題名」の収録をしています。しかし、今年の野球はすごいことになっていますねぇ。僕も収録の合間に、神宮球場に足を運びました。アウェーだというのに、周りはほとんどタイガースファン。面白いのが、神宮のスタンドに入ったら、ギターリストのチャーさんがいる!それも、まるでネタだけど、チャーシュー麺を食べている!「僕、ファンです!」と声を掛けて、鞄にサインをもらいました!

 

さて、今回は兵庫から「スーパーキッズ・オーケストラ(SKO)」が出演してくれました。そして、ゲストに熱血応援団長、テニスプレーヤーの松岡修造さんをお迎えしました。今年で6年になるSKOは、僕が芸術監督をつとめる兵庫県立芸術文化センターをベースに、全国から応募してきた子供たちをオーディションによって選び、毎年5月くらいから定期的に練習を重ねます。富士山河口湖音楽祭での合宿を経て、8月の終わりに兵庫の大ホールで行われる演奏会でそのシーズンを締めくくる、というのが主な活動。僕の情熱と指導を一杯に受けた彼らの演奏会は、年々とても感動的なものになっています。題名でも、記念すべき僕の司会就任第一回目の放送で登場したことは、皆さんもよく覚えていてくださると思います。

 

子供達と目的を持って時間を過ごすことは、とても意味のあることです。そして何事にもとても正直な彼らと向き合って指揮台に立つことは、そう簡単なことではありません。もちろん子供達にとっては、僕と音楽を作ることや、全国規模で音を創る仲間を見つけることは、とても刺激的で夢の中にいるようなことでしょう。彼らの演奏をする姿に感銘を受け、毎年彼らの活躍を楽しみにしてくださっているファンの方も随分と増えました。6年経って、ちょっとした歴史が出来たってことでしょうか。当時僕が選んだまだ小学生だったメンバーが、今はもう高校生ですからね~。本当に子供の吸収力は凄いけれど、同時に時間の流れの速さと成長ぶりには驚かされます。

 

今回、松岡さんには初めてお目にかかりました。いやぁ、男の僕から見てもかっこいい男ですね!身長も久しぶりに僕よりも大きな人に出会いました。それから、育ちが良いということが身体中から溢れている。世界のテニスコートで暴れた松岡さんだから、次の世代には、大きな夢を託したいと考えておられます。子供に出来ることも、大人が無理だと諦めてしまうと、絶対に実現しないというのが彼の持論。夢を持った本当の大人が真剣に子供たちに向き合うことが大切なんだと改めて実感しました。