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2009年01月25日 09:30
年が明けてからまず、芸術監督をつとめる兵庫県立芸術文化センターに、ジャズピアニストの山下洋輔氏をソリストに迎え、洋輔さん作曲のピアノ協奏曲第三番「エクスプローラー」を明石公演も含め4回行いました。とても創造的で、エキサイティングな公演でした。しかし洋輔さんは元気な66歳!洋輔さんのパワーと愛情を一杯感じた1週間でした。その後、題名を2本分収録し、今週ヨーロッパへやってきました。
パリは思いの他暖かい。10度ぐらいあるから、日本と同じぐらいでしょうか。でも、先週まではマイナス5度の世界だったらしく、なんと!南仏のエクサンプロヴァンスでは数十年ぶりに雪が降ったそうです。除雪車なんて用意していないし、パニックになったらしいけれど、やはり地球の気候は少しおかしくなっているのでしょうか…。パリの美しさは永遠に変らず続きそうな気がしますが、そんな風に人間がおごっていてはいけないのでしょうね。
この日曜日、パリでは15年間僕が首席指揮者をつとめているパリ・ラムルー管弦楽団の定期演奏会です。前半がベートーヴェンの三重協奏曲。後半にブラームスの交響曲第2番という、とてもジャーマンなレパートリーです。いつか番組でラムルーのことも紹介したいけれど、それはそれは、僕とメンバーとで長年愛情をいっぱい注いだ音がしますよ。きっと今回も素晴らしいコンサートになることでしょう。
さて、今週の放送は20世紀を代表する偉大な音楽家レナード・バーンスタイン特集の第三回目です。この番組でも「ウエスト・サイド・ストーリー」は取り上げましたが、バーンスタインは他にも素晴らしい曲をいっぱい残しているのです。その中でも3つの交響曲は、やはり彼らしく、とてもユニークな名曲です。今回は第2番「不安の時代」から演奏しましたが、この曲は大変複雑な変奏曲であり、ピアノの名人でもあったバーンスタインらしく交響曲というよりもピアノ協奏曲の形をとっています。しかもジャズの要素が取り入れられていて聴いていると楽しそうに聞こえると思えますが、これ実は超絶技巧なのです!この曲の世界初演は、バーンスタイン自身のピアノ独奏だったという記録も大変興味深いですね。今回のソリストは、フランスから迎えたブルーノ・フォンテーヌさん。僕とは10年を超える付き合いです。今回は紹介できなかったけれど、彼のモーツァルトがまたいいんですよ!ライブで録音されたモーツァルト集が出ていますので、是非それも聴いてみて下さい。ここ最近佐渡家のドライブのお供です。
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