2011年01月23日 09:30

 兵庫芸術文化センター管弦楽団(兵庫PAC)との、9日間8回の演奏会もいよいよ今日で最終日を迎えます。曲目は全てベートーヴェン。エグモント序曲にはじまり、第3番のピアノ協奏曲、そしてメインに交響曲第3番「英雄」を選びました。これは僕にとっても大きなチャレンジでした。ベートーヴェンは演奏者に最初から最後まで物凄い集中力と完全燃焼を求めてきます。それを8回も続けてやるというのは、ある程度想像はしていたものの、毎回経験したことのない疲れと同時に、圧倒的な達成感と音楽の喜びにも包まれています。徹底的に練習し尽くしただけの甲斐があり、僕のイメージしていたものをはるかに超えた「英雄」がホールに鳴り響きました。兵庫PACの努力に乾杯という思いです!

 さて放送はシエナ・ウインド・オーケストラ20周年特集で、レスピーギの「ローマの祭」をお届けしました。僕が兵庫PACよりさらに長い時間を共有してきた、世界中で最も愛おしい音がする楽団です。彼らとの歴史を象徴するような、やはり完全燃焼でお届けした「ローマの祭」お楽しみいただけたでしょうか?